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大都会の秘密
東京に住み始めて、もうすぐ4か月目となる。
就職で上京して、なんとか辞めずに続いている。これは純粋に自分を褒めてあげたいところだ(どう考えてもハードルが低すぎる)。
緊急事態宣言が解かれ、最近になってようやく街を探索できるようになってきた。抱いていたイメージ通り、どこにいっても人がいて、店があって、賑わっている。
同じく大阪出身の菅田将暉は、東京に住み始めた頃を振り返り、こんな事をラジオで言っていた。
「各駅に梅田がある」
当時は大袈裟やろ、菅田はん。と笑って聞いていたけど、現実はその通りだった!
どの駅で降りても商業施設の山が立ち並び、デカデカとしたLEDビジョンが、道行く人々に訴えかける。
「僕を買っておくれ~」
…
未だに、背の高いビルを眺めてしまう癖は抜けない。そんな自分にハッと気がつくと、澄ました様子で街を闊歩する。まるで東京5年目でっせという感じで。
そんな大都会・東京であるが、最近、僕は重大な秘密を知ってしまったかもしれない。大スクープだ。
大阪にいた時には分からなかった、東京の真実(修学旅行でお台場に行ったことぐらいしかなかったけども)。
それは…
“本当は、ここには何もないんじゃないか!?”
…ということ。
いや、ないわけがない。実際、どの街も引くぐらい栄えているし、揃わないモノなんて、本当に何もない。ただ、そこが問題なのだ。どこに行こうが、どこで遊ぼうが、大して変らないように感じる。
つまり何が言いたいかというと、街一帯が全て同じように見えてしまうということだ。渋谷も、新宿も、池袋も、他もみんな。
そこにしかないお気に入りの店を見つけて足繁く通うようになれば、また違って見えて来るのだろう。だけど、今の所そんな場所は、近所のイトーヨーカードくらいしかない。
一応、こんな考えは、とても浅はかで無知なものという自覚はしている。
仮に数年間東京に住み続けることになれば、いつかこの記事を読み返して、赤面するんじゃないだろうか。
「こいつは、何を知った口をきいているんだ」「愚かな坊主頭め」
未来の自分に先に謝っておきたい。すみません。でも、ほんまにそう見えるんです。そんなけ言うなら、どっかおもろいスポットでも、教えてください!
そんな事を考えていると、もう長年東京に住んでいる上司に言われた。
「つっても、東京なんてどこもいっしょだけどね」
うーん。
もしかしたら、本当に何もないのかもしれない…
おわり