求人媒体の Lighthouse パフォーマンスを比較する ② - トップページ編
Lighthouse を使って、国内の大手バイト求人媒体5つのパフォーマンス計測と考察をしていきます。
計測対象ページ
今回はサイトのトップページを計測します。
- タウンワーク
- バイトル
- マイナビバイト
- Indeed
- 求人ボックス
計測方法
PageSpeed Insights から、Lighthouse 8.3.0 を使用してラボデータを取得しました。ラボデータは母数1のシミュレートデータで変動も大きく、参考程度の数値にすぎないことを先にお断りしておきます。各指標に関する説明はこちら。
計測結果
第5位 マイナビバイト(25点)
惜しくも最下位となってしまったのは「マイナビバイト」。大きめの画像読み込みの多さから、Speed Index と Largest Contentful Paint (LCP) のスコアが低くなってしました。画像をたっぷり使ったリッチな画面の提供とパフォーマンスの両立は難しい問題ですよね。
Time to Interactive と Total Blocking Time のスコアが低くなってしまったのは、Nuxt を利用しているためでしょうか。次ページ以降のスムーズな表示のために多くのスクリプトが読み込まれています。初回読み込みを犠牲にしても、サイト内のページ遷移の体験を取っているようです。
第4位 Indeed(41点)
4位は「Indeed」。意外ッ。とてもシンプルな画面ですが、配信スピードで遅れをとってしまいました。実機での体感としても、サーバー応答に時間がかかるような印象を受けました。
その代わりと言っては何ですが、First Contentful Paint (FCP) から Largest Contentful Paint (LCP) までのディレイはほぼなし、画像ないゆえの CLS ゼロで、ビシッと決まって気持ちいいですね。
Time to Interactive と Total Blocking Time のスコアが低くなってしまったのは、入力のオートコンプリートなど、リッチな検索欄を実現するためのスクリプトが重かった部分もあるかもしれません。
第3位 求人ボックス(47点)
ラボデータではふるっていませんが、フィールドデータでのスコアは上位に引けを取りません。自分のラボデータの計測環境がよくないので、スコア低くなってしまいがちなんですが……。
First Contentful Paint (FCP) の速さに対して、Largest Contentful Paint (LCP) や Time to Interactive がかかってしまっています。こちらもIndeed同様、リッチな検索のためのスクリプトが重いのか。
第2位 バイトル(63点)
圧倒的な描画の速さで第2位を獲得したのはバイトル。
Total Blocking Time のほとんどが Adobe Tag Manager によって発生させられてしまっているのが悲しいポイントです。
第1位 タウンワーク(72点)
ラボデータ第1位はタウンワーク。総合的な失点の少なさで優勝を勝ち取りました。
上位2サイトとそれ以外を分けたのは、転送ファイルサイズが1MBを超えるかどうか、というのもあったかもしれません。最下位のマイナビバイトでは4,287KiBだったのに比べて、1位のタウンワークでは554KiBにまで抑えられていました。最小限のスクリプトでフロント動作を実現しているところが凄いです。作る側としてはJSフレームワーク使わないと大変そうとか思っちゃいますけどね。
以上、Lighthouse を使って、バイト求人媒体トップページのパフォーマンス計測を行いました。とはいえトップページなんて実際のユーザーはそんな見るもんでもないですからね。求人媒体のパフォーマンスとして気になるのは、やっぱり求人票ページでしょう。次回やります。