認知的ウォークスルーをやってみよう
認知的ウォークスルーとは
ユーザビリティ評価方法のひとつ。専門家が、利用ユーザになりきって、タスクに沿ってシステムを操作することで、問題点を発見する。
手順
1. ユーザの技能や経験を定義する
2. 評価対象のタスクを決める
3. 操作の手順を洗い出す
4. 各操作フローに沿って、以下の4つの質問をしながら操作手順をたどり、問題点を抽出する
a. ユーザはそもそも何をするべきかわかっているか
b. ユーザはインターフェースを探索してそのやり方に気付けるか
c. ユーザは目的と操作方法を関連付けられるか
d. システムのフィードバックから、ユーザは操作が順調に進んでいるとわかるか
(この4項目全てがあたらないようなフローもある)
やってみる
1. ユーザの技能や経験を定義する
55さいのオジサンです❗️😅最近、スマホに買い換えたけど、あまり活用できてイナイと思う、僕です✋💦今日は、スカイスキャナーで、航空券を、予約してみますよ♪
年齢:55歳
性別:男性
技能:半年前にスマホに買い換えたばかりの初心者。普段使うのは電話とLINEくらい。月1回くらい、趣味のものを楽天で買う。旅行の時はだいたい代理店で頼む。
2. 評価対象のタスクを決める
スマホから、スカイスキャナーで、3月1日羽田発沖縄着の片道航空券1枚を最安値で購入する。
3. 操作の手順を洗い出す
・所定の条件を入力し、検索実行する
・検索プランから最安プランを選択する
・最安のプロバイダを選択する
・プロバイダで搭乗者情報を登録する
4. 各操作フローに沿って、4点の評価を行い、スプレッドシートに書き出す
感想
ユーザになりきるというのが重要で、ユーザの技能設定をそこそこしっかりしてあげないと、あんまり意味のない(個人的な感想文で終わってしまう)リスクのある評価方法だと思いました。それでも何もしないよりかはマシですよね。以下はやってみて思ったところのメリデメです。
メリット
・ユーザ不要で低コスト、気軽に実行できる
・操作ステップと判断ポイントのマトリクスで、チェックするべき部分を明確にできる
デメリット
・個人の判断基準に負うところが大きい
・タスク実行の操作プロセスが複雑な場合には膨大になる(のでは?)
参考資料
樽本徹也. ユーザビリティエンジニアリング(第2版)ーユーザエクスペリエンスのための調査、設計、評価手法ー. オーム社, 2014年
"認知的ウォークスルー | UX TIMES". https://uxdaystokyo.com/articles/glossary/cognitivewalkthrough/