2023年に読んだ本の中で一番役立ちそうと思っているのが「Positive Intelligence」という本です。
読書日記を兼ねて、この本で書かれている内容をどのように日常に取り込んでいけるか考えたいと思います。
1.Saboteursの存在を認識する
本の中ではSageとSaboteurという自分の中に存在する2つの思考パターンが紹介されています。簡単に言うと、Sageは楽観的で論理的で周りに良い影響を与えるようなポジティブな思考パターン、Saboteurは悲観的で批判的、周りの悪いところまで引き出すようなネガティブな思考パターンです。どんなに完璧に見える人でも自分の上司でも、短所はあります。どんな人でもSaboteurを自分の中に持っているのです。でも一辺倒のSaboteurではなく、人によって異なる種類のSaboteursを持っていたり、Saboteursの強さ・弱さが異なります。
自分の中にどのSaboteursが居るかどうかは、Positive Intelligenceのサイトでテストできますので、ぜひ試してみてください。ちなみに前回テストした際に私の中で強かったSaboteursは、Sticker、Hyper-Achiever、ControllerとHyper-Vigilantの4つです。
本の中では、自分の中にある強いSaboteursを知り、ネガティブな思考が思い浮かんだ時に、「これは本当の自分ではなく、Saboteursが引き起こしている思想なんだ!」と、自分と自分のSaboteursの思考を引き離すべしと書いてあります。例えば、私の場合、「この仕事に失敗したら、来年仕事がなくなる…絶対成果を出さなきゃ」という考えが思い浮かんだ時に、「これは私の中のHyper-Achieverが生み出している考えであって、考えすぎ」とSaboteursと自分の考えを分けて考えることが必要だということです。
2.PQ reps
本の中ではPQ repsと呼ばれる日々できるメンタル・トレーニングも紹介されています。
トレーニング方法自体は、マインドフルネスやストレスマネジメントで使われるものと変わらないと思います。メンタルヘルス向上のために私が行っていることは別の記事で紹介していますので、ご参照ください。
この本のユニークな点は、PQ Repsを1日100回やれ、と具体的な数値目標を決めているところにあります。例えば、瞑想をした時間を1分5回分だったり、運動したら30分30回分と決め、1日の内に100回に達するように、と言っています。私としては数え方も曖昧ですし、1日の内に何回数えたか忘れてしまうと思うので、瞑想アプリ等を使う、毎日ジャーナリングする、とルーティーン化してしまう方が簡単かと思います。
また、PQ Repsをするリマインダーとして、トイレに行った時に思い出せ、と言っています。具体的には、トイレに行く途中の床の感触に意識を向けたり、手を洗う水の感触に意識を向けたりするよう書いてあります。トイレは1日の内に数回行くものですし、リマインダーとして使うのは良いアイディアかと思います。一方、トイレの中で瞑想したりするのはちょっとおかしいので、他には数時間に1度アラームをセットする等工夫できるのかなと思います。
皆さんもぜひPositive Intelligenceの本を読んで、試した感想を教えてください!