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プレイエラーをしてた。その後、ジャッジが呼ばれた。【参加レポ】
〜おことわり〜
本稿で挙げる裁定事例および判断結果については、あくまでも本イベント内での対処事例のひとつであり、公式大会・非公式大会を問わず実際のジャッジ対応における裁定の確からしさを示すものではありません。
(意識して掲載しないようにしておりますが、念の為。)
こんにちは、ポケカのユーキャンです。
本稿は「プレイエラーをする。その後、ジャッジを呼ぶ。」(主催:りっく36! @RICK36! )の参加レポです。
2回目の参加でしたが、今回はmini版開催もちょっと視野に入れたいなというイベンター視点の野望が湧き出たため、
note執筆に踏み切ってみました。
どういうイベントなのか、何やってる企画なのかちょっと興味があった方は是非ともご覧下さい。
〜イベント情報〜
日時▶5/13(月) 20:00〜22:00
会場▶都内某所
参加者▶14名+演者+りっくさん+店長+ゲスト
※ポケカジャッジ資格保有者に限る
次回開催▶6/23(日) 14:00〜17:00
■ プレイエラーを受ける。そして、ジャッジを育てる。【本イベントの趣旨】
毎年人気のジャッジ資格ですが、
シティリーグやCLなど、資格を得てから稼働経験に至るまでには、
知らない世界での所作言動等、何をどうすればいいのか
どうしてもしり込みしてしまうものです。
また既に稼働経験豊富なジャッジ陣でさえも
人それぞれ軸があって、判断材料を得て、それぞれの最適解をオモテにするか考え方が変わる部分があります。
この会の意義としては、
“現場で出さざるを得ない裁定”の手助けをする
という経験値を得ることです。
その方法として、
1つは、ジャッジの根幹として揺るぎない部分を身につけ、
1つは、正解のない正解を多角的な視点と思考で共有します。
(…で、合っているはず。笑)
主催による正しく詳しい内容はこちらからどうぞ⬇
■ プレイエラーをする。その後、ジャッジを呼ぶ。【本イベントの内容】
どういったことをしているか、私の視点で簡単にご紹介します。
☆やさしい事例
よく起こりうる事例、かつ大半のジャッジがほぼ同じような修復・裁定となる内容をロールプレイング方式で。
これからジャッジ経験を増やしたい方向けだったり
経験ジャッジも1度基礎へ立ち返る場になってたりします。
例えば、たねポケモンを出した同じ番で進化しちゃったり
カードを引く効果で1枚余計に引いてしまったり。
主にクイックペナルティチャートや、
公式による注意喚起資料(YouTube)などを実際に起こして
そのジャッジ対応をやってみよう、という感じです。
(もちろん演者さんのアドリブエラーがあったりします)
![](https://assets.st-note.com/img/1715615295989-0eyEy2CKVh.jpg?width=1200)
★ ややこしい事例
頻度としては低めだけど大会ではありがち。
対応したジャッジによって判断分岐が変わるなど複雑怪奇な事例をこちらもロールプレイング方式にて。
プレイエラーをしたのが2ターン前です…とか
相手のサイド4枚だがツツジを使い山札と手札を混ぜてしまった。
などなど…
(やはりこちらでもアドリブエラーがあったりします)
実際に出会した“ありえそうな状況”を受けて、
自分はどうする、他のジャッジはこう考える、などと深入りして議論を行います。
ジャッジ経験が豊富な方向けに、新たな視点の知見や、修復・裁定の確からしさなど、答えではなく最適解を見つけるべく議論します。
![](https://assets.st-note.com/img/1715616737916-1UeMyI1cNy.jpg?width=1200)
■ プレイエラーを受けた。その後、ジャッジとして対応した。【参加してみた】
今回は両卓反復横跳びしてました。
まずは ★ややこしい事例。早速演者さんはプレイミスを1つ。
B「あれ!なんで“はなえらび”で2枚手札に加えたんですか!?」
A「ん?ああ、うっかりしてました… ジャッジー!」
というよくある(よくあってはこまる)事例。
この事象に対して、本来あるべき姿に戻すことを目指します。
大事なのはヒアリング。
どういう状況でプレイエラーが起きたかをできる限り正確に把握しつつ、どのように戻すかを検討します。
今回の事例では、
修復パターンも裁定の出し方も複数ありました。
※どのように修復するかは割愛
1つの事象に対しても、対応ジャッジによって様々です。
それぞれがそれぞれの「最適な解だろう」という考え方によって
議論が進みます。
っていう表現を書くのはかなり危なっかしいのですが、あえてこういう書き方にしています。
というのも、対処法に正解が無いため。
全国各地のジャッジが全く同じ方法で対応できるのであれば、
本イベントは成立しないわけです。
議論では、最初に対応したジャッジによる修復方法に他の方法がないか、ペナルティを出さざるを得ない状況で最適な量はどのくらいなのか、ヒヤリングの仕方で漏れがないか、あるとすればどのような声かけ質問が適切か。
プレイヤーに寄り添いつつ、しかしジャッジ判断として必要な内容を各ジャッジの認識を踏まえた様々な視点から声が上がりました。
自分の軸とする考え方と、他者の考え方に大きな乖離がないかなど、
この議論の中で修正できるため、
自分の中で思う“誤った裁定”を極力減らせるようになってきました。
一方で、ジャッジの質を担保する意味では、
頻度の高く修復が比較的容易な事例については、
どのジャッジが対応してもある程度同一の結果に戻したいこともあります。
☆やさしい事例 で取り扱う内容はその一部ですね。
今回の演者さんはこんなことをしちゃいました。
C「山札からたねポケモンをベンチに出します。このカード使います。...(長考)(中略)… サポート使います。たねポケモンを進化させます。」
D「あれ、このポケモンってこの番進化しませんでしたか?」
C「あれ?そうでしたっけ…ジャッジさんお願いします。」
ジャッジは現在の盤面から、どのタイミングで進化したか、
進化できないポケモンであると確定したらどこまで巻き戻すかを落ち着いて確認していきます。
また、過剰なペナルティにならないようにどういう基準で裁定を出しているか、経験豊富なジャッジはどのような声かけをしているかなど
初心者ジャッジさんにとっては目でも耳でも学べる場になっています。
☆やさしい事例 では、初心者の経験値上げの側面が強いため、対応方法から基礎となる考え方の手助けになる声掛けをしていたのが印象的でした。
またちょっとひねりがある案件については、
選択肢としてこれだけの修復方法がありますよ
というのを意識しつつ、理解の助けになるように話題提起をしていました。
少しでも助けになれたら幸い、と勝手ながら思ってます。
★ややこしい事例 は、ベテランのベテランによるベテランのための事例議論会の側面が大きく。
1回目の参加はここでの引き出し増加が目的でした。
自分なりの考えがありつつも、他の人の意見からすると考え方にブレがないか、厳しくないか、
冷静に見直せるすごくいい機会です。今回も非常に為になりました。
■(僕が)プレイエラーをしたい。その後、ジャッジを呼びたい。【mini版開催検討】
さて、りっくさんともちょっとだけお話させていただきましたが、
★ややこしい事例 はともかく、☆やさしい事例 については、もっと全国で普及してもいいのではと感じました。
こと藤沢においても、昨年度〜今年度 にかけて資格取得された方が増えてまいりました。
シティリーグ開催時期も終わり、今年3月から稼働し始めたジャッジさんからすれば、まだまだ経験したい方もいらっしゃるのでは、と。
公式大会がお休みの時期に入りますし、
せっかくなのでやってみようかなと思った次第です。
ただし、“複数人”でやるのが重要な要素ですので、
演者も参加者も幅広く集められるかが課題ですかね。
日程も場所も今から決めますが…
諸々決まったら告知します!
■ まとめ
楽しかった!
ためになった!
また参加したい!
記:ユーキャン