小宇 応援報告 2 ◆『冰雨火』中国ドラマレビュー
前回の人物紹介を書いていて気付いたのは、このドラマの登場キャラクターひとりひとりの人物造形が半端なく深いということ。一編の作品の中で脇役に至るまで、ここまで創り込まれているってすごいことだと思う。
それほどこの作品は、一秒一秒に映し出される画面の密度が極度に高いということなのだろう。
というわけで今回も登場人物を独自目線で紹介。
ここから先はネタバレありなので、未視聴の方、ネタバレNGの方は絶対に読まないでくださいね!
【陈力文】副总
省の警察庁麻薬取締大隊の副官。林局の上官にあたり、いつも部下2人を引き連れて云河本部に乗り込んでくる。演説は威厳があって麻薬撲滅への思いは強い。偉いだけに独自の人脈(秘密)を持っているが周囲には明かさないので、周りは振り回され気味。
【蓝安然】
省の大隊所属。とある特別の使命を帯びて云河に派遣されている麻薬取締警察官。直属の上司は陈力文。
2年前麻薬使用の運転手によって両親を失った過去を持ち、単独で密売人を捕まえようとしていた時に林德赞と会い「女の子には危険すぎる」とたしなめられ、警察学校への入学を勧められる。「自分は林局がいなかったら今も街のねーちゃんだった」と彼に恩義を感じている。
職業的使命感が大変強く肝が据わっていて、危険なおとり捜査も辞さない。カッコよくて大好きなキャラ。
小宇、杨熠と仲がよく、3人で協力して捜査にあたる。
【周博文】
云河警察で小宇たちの仲間。デジタル情報部門のスペシャリスト。彼の情報収集なしに捜査や作戦は成り立たない重要ポジション。何気にイケメン。
さてこの辺で悪役に
【万贺达】万叔
万路通物流有限公司のオーナー。近年急激に業績がよくなったのには、実は裏から手をまわして競合の李林凡を排除し違法薬物の運搬をほぼ手中に収めたという背景がある。
万萌萌の父親。娘を溺愛しているが、彼女は麻薬におぼれているという皮肉な状況。
密売グループのkと手を組んでいるが东哥とは口喧嘩が絶えない。ある時点からこの二人はまるで弥次喜多道中のような逃避行。その後はトムジェリ化していく。
茶色い大粒ブレスレットを愛用しており、気合を入れるときは一旦外して付け直す。
【万萌萌】
万贺达の娘でライブコマースを運営。阿坤の彼女。蓝安然がヤサグレていたころの友達。麻薬中毒。かわいらしい人なだけにその悲惨さは目を覆うばかり。
【李显栋】郝东(仮名) 东哥
麻薬密売組織 k の頭目。木彫りが得意で表の商売は彫刻。父親 李林凡を殺されたせいで麻薬中毒に陥るが復讐を誓って薬を断つ。もう一方の組織 勐佧 と激しく敵対中。手下に阿坤や姜磊がいる。人情には厚く、特に阿坤をかわいがっており、彼と万萌萌とのことを万叔から認めてもらえないのを気に掛けてやっている。最後の最後まで彼からもらった彫刻刀を手放さない。
視聴者からアルパカ(もしくはラマ、ラクダ)と呼ばれ親しまれている。食べ方が極端にお行儀悪いが、これは故意にこれらの動物に似せているためと思われる。香港に行く時だけブラックスーツにヘアスタイルもキメキメで別人化する。アルパカ形態時の見どころは勐佧で檻に入れられたシーンの表情。好物は火鍋。
【王毅坤】阿坤
麻薬密売組織 k のナンバー2。东哥に目をかけてもらっている。万萌萌 命の ”恋愛脳”。彼女が自分が携わる麻薬におぼれているというジレンマに苛まれ状況を改善しようと足掻くものの、組織の力に潰されていく。
【姜磊】磊哥
东哥の手下。刘恺华の甥。叔父から大切に育てられ、更生のチャンスを与えられているにも関わらず、学ばない。残念な若者。
【李忆琼】琼姐
勐佧武装勢力の頭目。密売組織 k と対立しており东哥とは犬猿の仲。麻薬密売組織の頭目であった父から虐げられて育ち、助けてくれた杨兴权と恋に落ちる。二人で命からがら逃げのび新たな組織を作った。アンニュイな雰囲気の美女だがキレると怖い。口癖は「什么意思!!」(どういう意味よ!!)
【杨兴权】杨叔 余总
茶工場経営。20年前に麻薬密売組織に妻を殺されて以来麻薬を憎んでいる、と主張している。その時犯人を警察に突き出したせいで家族が崩壊した、とも主張している。事件後海外に逃れ、近年云河に戻ってきた。杨玲の実父だが子育ては林德赞に任せっきり。玲玲の彼氏である小宇のことが嫌い。
このドラマは悪役と言えども人間的には魅力のある人が多いが、個人的にこの人だけは好きになれない。。
次回に続く。
理解や解釈は独自の視点ですw
どうかご了承ください。