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小宇 応援報告 7 ◆『冰雨火』中国ドラマレビュー

今回のトップ画像は最愛の小宇ではなくこのお二人、吴振峰&蓝安然。
カッコよくないですか?! 
ボクシング賭博場に乗り込み身体張ってボスの鼠哥に会おうとする吴振峰、ボコボコにされております。まぶた腫れてます(泣)
蓝安然は昔の友達 万萌萌をツテに吴振峰を追って潜入捜査。だからこんな遊びっぽいルックス。
彼女の危機に気づいた吴振峰は咄嗟に「俺の女」ってことにしてk側をかわします。
雰囲気ピッタリ。このまま別のドラマもできそうな。
こんなコスプレ的楽しみもあるのも、このドラマの魅力。

さて、"号泣シーン" 特集を一旦終えて(思い出したらまた書く予定)今回から "鳥肌シーン" を列記してみようと思います。これも数々名場面あるの!
(念のため、以下ネタバレありです。未視聴の方はご注意ください。)

まずはこちらのシーンから


勐佧の吴振峰と德山西派出所に戻された陈宇、電話シーン

(ep24)

いきなりこの感動場面。ここは本作中一、二を争う名場面といえるのでは。
とにかく鳥肌もの!
状況としては郝东、万贺达と共に勐佧に戻った吴振峰。そこに雲河の警察情報(特別捜査チーム解散)が入るが、罠かもしれないと疑っている勐佧は、その真偽のほどを確かめるため吴振峰に陈宇へ電話を掛けさせるのだ。

陈宇に掛かってきたのは見知らぬ番号(琼姐のスマホ)からの電話。最初は出ない。
「掛け続けな」と琼姐。
2度目は出る。相手が吴振峰と名乗って驚く陈宇。考える時間を稼ぐために咄嗟に切る。そして自分から掛け直すのだ。

相手の状況が分からない小宇。
吴振峰の話し始めは母親の命日が明後日なので好きだったタバコを供えてほしいというお願い。

(小宇)
日付がおかしい。明後日?
吴振峰、何を伝えたい?

その次はこの前自分の車にぶつかってきた "酔っぱらい" を捕まえてほしいというお願い。

(小宇)
いやそれは酔っぱらいではなく俺だ。
あの時の詳細を勐佧の面々は知らないのだ。
まともに答えずに、はぐらかせということだ。
彼らに吴振峰が警察の情報提供者ではないことを納得させないといけないのだ、と悟る。
「お前が怒ってるのはわかってるけど」となだめるように話し続ける吴振峰。

しばしの沈黙。
返事を待ち受ける吴振峰は、陈宇が状況を理解したかどうか祈るような気持ちで上を見上げる。画面いっぱいに彼の目がアップになる。

と、突如キレた口調で怒鳴り出す小宇。
「お前の頼みなどきくものか!俺がどれだけ迷惑したか分かってるのか?!また派出所勤務に戻されたんだぞ!楊玲にも距離置かれてるんだぞ!!!」とものすごい剣幕。


ここの見応えは本当にすごい!
緊迫感。何の予備知識もないままにお互いの声だけで交わす合図。
なんて上手くできた脚本と演出なんだ!と驚嘆せずにはいられないシーン。
何度観ても感動の名場面だと思う。

(このパートはこの理解で合ってますか?他の解釈があったらぜひ教えてください!)


勐佧の吴振峰、二两哥、万賀達   画像:冰雨火公式微博

そして事はそれだけで終わらず、途中で割って入った万贺达は愛する娘 萌萌の状況を聞き出そうと必死。
それを聞きながら、実は彼女を2度も殺害しようとして失敗した郝东は、その事実をバラされてなるものかと電話を奪い取る。
そして阿坤逮捕は本当なのかと問い詰める。

万贺达も郝东も勐佧にいることに驚く小宇。
咄嗟に自分が何を言うべきかを理解する。
「本当に決まってるだろ。世間に公表してるんだぞ!」
(小宇、賢い!!)

万、东は2人そろって自分の利益のことしか頭になく、相手を追いかけまわしたりスマホを奪い取ったりする状況が滑稽に映る。
適当にその二人をあしらい、最後に吴振峰に早く戻ってこいと伝えて電話を切る小宇。自分の役割を果たした実感と共に。

ふーっと大きく息を吐いて落ち着きを取り戻し、振り返るとそこには全てを理解しているかのようなほほ笑みを湛えた林局が立っていた。

眼差しだけでお互いを理解し合う二人。

ここも、もう一つの感動場面。
林:誰と話していた?
宇:わかっていますよね
林:何を話した?
宇:彼が雲河に来てからのこと、茶工場の火事のこと、地下賭博のこと、……… 
(背景にはその時の映像が流れる。実際にはこんな会話はなかった。が今までずっとお互いに、自分を信じろ、警察を信じろ、と言い合ってきた二人が、話していた言葉の裏で心が通じ合い、ようやく相手を信じるに足ると確信した、ということを表しているのだろう)

宇:林局、他に何か指示はありますか?
(林德赞 再び、包み込む様な笑みを向けながら)
林:何もない

そして向かい合ったままゆっくりと右手を上げて敬礼のポーズをとる小宇。
それに応えて同じくゆっくりと敬礼する林德赞。

カメラの視点は上空に上がっていき二人の向き合った敬礼を映し出す。
感動を呼ぶ音楽が流れる ……


この一連は、本当にいいシーン!
ゾクゾク と ハラハラ と ジーン がないまぜになって一気に襲ってくる!
一つ目は吴振峰と陈宇の信頼関係。
二つ目は陈宇と林德赞の信頼関係。
いくつもの意味で "鳥肌モノ" なのだ。

実はこの前振り場面も秀逸なのだが、それはまた別の機会に。

今、通し視聴の二周目なのだけど、ここまで観てきて一周目に漠然と頭の片隅にあったこと。それは、このドラマやはり吴振峰の愚直ともいえる執念の生き様が屋台骨を支えているのだな、ということ。

身体を張ってボロボロになり、4回も警察のお縄になって留置所生活、麻薬のリハビリ施設にまで入所し、ある時はボクシング賭博でボコボコにされ、ある時は土に埋められ、それでも諦めなかった父親の潔白証明と復讐。そればかりか敵討ちを果たした後も麻薬組織摘発のために命を懸けて闘った姿。
イケメン俳優でありながら、いつもよれよれ、ドロドロで頑張った陈晓。
本当に素晴らしい!!(涙)

陳宇の勇敢さ、信念の強さや闘う姿勢、王一博の演技も負けず劣らず素晴らしいことは言うに及ばず。

いやーほんと、このドラマ、心震える感動シーンがどれだけ沢山あるのでしょうか!!

ではまた次回に。お読みいただきありがとうございました。