同音異義語は日本語の代名詞
私が子供の頃 天気予報では 例えば 「晴れ☀️一時雨☂️」などと言う 表現をしていました。
私は 子供ながらに この天気予報の情報を教えたくて 親に 「今日 一時に雨だって!」と
教えていました。親は不思議そうな顔をしています。 雨が降るどころか 晴れまくっていた記憶があります。 笑
今は天気予報もそのような表現は使わず 「時々」という表現を使っていますね。
そうです 「一時的」にあるということ、を「時間の中の一時に当て嵌めてしまっていたのです。」
物心ついてはじめて同義語に出会った 印象に残る出来事でした。
この事で思い浮かんだのですが同音異義語と言う言葉があります。
同音異義語とは 「 同一言語で 発音は同じだが、文字や意味が異なる語」をいいます。
例をとると
・ かいとう
回答… 質問に対する返事。
解答… 問題に対する答え。
・ たいしょう
対象… 目標。
対称… つりあう。
対称… 比べ合わせる。
・ きじゅん
基準… 判断の基礎となる標準。
規準… 判断する行動の手本。
まだまだたくさん同音異義語の言葉はあります。
ちなみに一番多いものは
・ こうしょう
で 48個も あります!🙀
日本語は同音異義語が多い原因のひとつに
日本語の母音の数が挙げられます。
日本語の母音は 「あ」 「い」 「う」 「え」 「お」の 5つしかありません。
英語でいえば 約30もの母音があるといわれています。
母音の数が多ければそのぶん 子音との組み合わせの数がそれだけ多くなります。よって同音異義語が生まれる可能性は低くなります。
しかし日本には同音異義語が多いのにもかかわらず、あまり 困りません。
日本人は文脈によって言葉の意味の違いを聞き分ける能力に優れていたからでしょうか。
相手が何が伝えたいと思っているのかということを注意深く聴く習慣があり、同じ読みの言葉が出てきても 「この場合は こっちの意味だろう」と理解をしてきたからだと思われます。
その昔 和歌と呼ばれる 日本特有の短歌などがありましたが、 その技法に 「掛詞」 というものがあり、これは、同音異義語を巧みに用いて 1つの言葉で色々な意味を表現する方法です。
掛詞を例にとれば
『 山里は 冬ぞさびしさ まさりける 人めも草も かれぬと思へば 』
【意味】山里は冬こそ寂しさがつのるものよ、人は離れて草も枯れてしまうのだと思うと
離れるという意味の「離れ(かれ)」と「枯れ」が掛詞です。誰も訪れなくなる冬の山里の寂しさを、草が枯れた寒々しい風景が強調します。
一方
似たもので
「 同訓異字 」 というのもありまして…
有名な
・ おさめる もそうです。
納める… 金品を受取人にわたす。
収める… きちんと中に入れる。
修める… 技能などを身につける。
治める… 国家などを支配する。
まとめると
漢字は 異 なるが同じ 訓 (くん )をもつ文字のことで、訓読みは同じでも、漢字が異なるものを「同訓異字」と言います。 逆に「回」、「会」、「開」のように、音読みが同じ読み方で漢字が異なるものを「同音異字」と言います。音読みが同じでも意味の違う二つ以上の漢字の場合は「同音異義語」、形は似ていても異なる漢字は、「似形異字」と言います。
ややこしいですね 笑
日本語は 深いですね✨