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【株式投資】日本のアクティブ運用VSパッシブ運用@SPIVAリサーチ

趣味で投資の勉強をしているわけですが、S&P500を運営していることで有名な「ダウジョーンズ」がアクティブ運用とパッシブ運用に関してレポート(通称:SPIVAリサーチ)をまとめてくれていたのでメモしておきます。

はじめに:用語の整理

はじめに、色々と不明な用語も出てきているので簡単に解説をしておきます。

アクティブ運用

アクティブ運用とは、投資対象の市場平均を表す指数(ベンチマーク)を上回ることを目標として、銘柄選択や売買タイミングなどをファンドマネージャーが判断して行う運用手法のことです。

https://magazine.tr.mufg.jp/90382


パッシブ運用

パッシブ運用で、市場平均と同じように動くことを目標として、指数に連動した投資を行う運用手法のことです。12 パッシブ運用は、コストが安くてわかりやすい反面、市場平均を上回ることはできません。3

https://magazine.tr.mufg.jp/90382

ベンチマーク

比較対象

ここでは、アクティブ運用VSパッシブ運用なので
アクティブ運用のベンチマーク=パッシブ運用
パッシブ運用のベンチマーク=アクティブ運用

要するにライバルみたいな感じです。

SPIVAリサーチ


SPIVAとは、S&P Indices Versus Activeの略で、世界各国のアクティブ運用ファンドのパフォーマンスをそれぞれのベンチマーク指数と比較しています。1

https://www.spglobal.com/spdji/jp/research-insights/spiva/about-spiva/

要するに、担当者が株価を見てタイミングよく売買をしてリターンを増やすか?もしくは、市場に沿って投資をしてリターンを増やす?どちらがいいの?っていうのをまとめてくれています。

それでは、レポート結果を見ていきましょう!

SPIVAリサーチの最新情報


①パッシブ運用のほうが勝率は高い

日本株式ファンドの場合、
1年間では、S&P/TOPIX 150をベンチマークとすると、ファンドの約83%がベンチマークを下回りました。
3年間では、約76%がベンチマークを下回りました。
5年間では、約87%がベンチマークを下回りました。
10年間では、約95%がベンチマークを下回りました。

https://www.spglobal.com/spdji/jp/spiva/article/spiva-japan/


②円安の影響で高パフォーマンスを記録した。

日本の株式がここ33年以上見られなかった市場指数水準に達する中で、日銀の植田和男新総裁は2023年6月、長期にわたる超金融緩和政策を維持し、短期金利をマイナス0.1%の水準に据え置くことを決定しました。
一方、日本円は他の主要通貨に対して引き続き下落し、2023年6月30日時点で米ドル対して7ヵ月ぶりの安値をつけました。
こうした中で、日本の株式市場は非常に好調なパフォーマンスとなりました(図表2参照)。 S&P/TOPIX150指数は25.5%上昇し、これに対してS&P 500は日本円ベースで25.0%(米ドルベースでは16.9%)のトータル・リターンとなりました。

spiva-japan-mid-year-2023-jp.pdf (spglobal.com)


要するに、「低金利の継続」を意思決定したことと円安による割高感で、海外からの影響で日本市場がいい感じに成長したイメージです。

と、いってもアメリカのS&P500のほうが成長しておりますが、、、

③日本のの中小型株はアクティブ運用のほうが勝率が高い

日本の中小型株ファンドの48%がS&P日本中小型株指数をアンダーパフォームするにとどまり、日本の中小型株は2023年上半期を通じてアクティブ運用マネージャーの半数以上がベンチマークをアウトパフォームした唯一のカテゴリーとなりました。

spiva-japan-mid-year-2023-jp.pdf (spglobal.com)

日本の中小型株であれば、株式投資でバリバリ儲けたい!みたいな方の勝率が高くなる傾向があるみたいですね。



そんな感じでまとめてみました!

パッシブ運用をしている会社がパッシブ運用を推しているレポートなので
1000%信頼は難しいかもしれません。
しかし、かなり中立的で有益なレポートかと思います。

わたしは、今後も継続的にパッシブ運用をして気長にリターンを増やせるように積み立てていきたいと思います。

それでは!もし気になる方がいたら感想やコメントなどお待ちしております。

補足:アクティブ運用とパッシブ運用の議論に対する独自のスコアカード

S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスは20年以上も前に米国でSPIVA米国スコアカードを最初に発行しました。それ以来、このスコアカードはパッシブ運用とアクティブ運用の議論において高い注目を集める調査となっています。 SPIVAスコアカードにおいて広く引用されている主要数値以外にも豊富なデータセットがあり、これらのデータは測定手法や、ユニバース構成、ファンドの生存などに関連しています。これらのデータセットが議論される機会は少ないものの、実際には非常に興味深い内容となっています。これらのデータセットは、次に列挙するSPIVAスコアカードの基本原則に関するものであり、スコアカードでは定期的にこの情報を提供しています。 生存バイアスの補正:多くのファンドは調査対象期間中に清算または統合される可能性があります。しかし、調査対象期間の開始時点で投資判断を行う者にとっては、後に清算まSPIVA Japan Scorecard Mid-Year 2023 SPIVA 11 たは統合されることになるファンドも投資対象に含まれています。一般に入手可能なその他の比較レポートとは異なり、SPIVAスコアカードでは、生き残ったファンドだけではなく、清算または統合されたファンドも調査対象に含まれます。したがって、生存バイアスを排除することができます。 同一条件での比較:ファンドのリターンは、ファンドの投資カテゴリーにかかわらず、一般的なベンチマークと比較される場合が多いと言えます。SPIVA日本スコアカードでは、同一のファンド・カテゴリーのベンチマークを使ってファンドのリターンを測定することにより、適切な比較を行っています。 資産加重リターン:ファンド・グループの平均リターンは、均等加重方式だけを用いて計算される場合が多いため、100億円のファンドのリターンも1,000万円のファンドのリターンと同じ様に平均値に影響することになります。各ファンドのリターンを純資産で加重し、加重平均リターンを計算することにより、特定の期間において市場参加者がどのような成績を残したかを正確に表すことができます。SPIVAスコアカードでは、均等加重平均と資産加重平均の両方が示されています。 データのクリーニング:SPIVAスコアカードは、資産規模のより大きなシェア・クラスのみを使用することにより、複数のシェア・クラスを二重にカウントすることを避けています。SPIVAスコアカードは、アクティブ運用マネージャーのパフォーマンスを評価するためのスコアカードであるため、インデックス・ファンド、レバレッジド・ファンド、及びインバース・ファンド、並びにその他の指数連動商品は除外されています。

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