『FORESTER FOR CINEMA 4D』で風のループアニメーション
FORESTER FOR CINEMA 4Dはアニメーションにも対応しており成長や風などを再現できます。
今回は特に風に関して気づいたことがあったので書いてみました。
HyperWindタブ概要
「Wind ON」にチェックを入れて再生すればとりあえず風に揺れる状態が見て取れるのでお手軽です。
デフォルトでは方向性のある風が再現されます。
パラメータが多いですが、
・Global Wind Multipiler(強さ)
・Wind Speed(周期)
・Wind Direction(方向)
意訳ですが、この3箇所だけでとりあえず十分かと。
『Global Wind Parameter』グループは劇的変化が見て取れなくて正直よくわからない部分が多いです。
『Directional Wind』グループは風の方向と樹木各部のディテールを設定する部分です。葉だけ揺れやすくすると落葉寸前の辛うじて取り付いているような葉っぱなども表現できそうです。
風のループ設定
個人的な需要では方向性のある激しい風より、”なんとなく揺れてるだけ”の方が利用頻度は高そうなのですが、まさにその用途の設定として『InPlace Windグループ』があります。
これもパラメータに勝手な訳をつけてしまうと、
・Wind Cycle Duration(周期)
・InPlace Wind Strength(強さ)
となります。
オブジェクトを出力する場合など風をループ化させる場合は「Looping Wind」にチェックを入れればいいだけなのですが、3点ほど注意点があります。
1. Wind Speedを0に
Directional WindグループはループできないためWind Speed(周期)を0にして効果が出ないようにする必要があります。ループ可能なのは一番下の”なんとなく揺れてるだけ風”を作る部分のみです。
2. C4D側のフレーム数と「Wind Cycle Duration」を合わせておく
例えばC4D側で「0から30フレーム」をループ区間としたい場合は「Wind Cycle Duration」にはフレームの総数である31を入力する必要があります。
3. 揺れの周期はフレーム数で調整
この「InPlace Wind」にはFrequency的なパラメータはなく、激しく揺れるか優しく揺れるかは総フレーム数の影響を受けます。
3種類ほどフレーム長さの異なる動画を用意してみました。
UE4に出力してみた
1. C4D(S22)からAlembic(OgawaでもHDF5でも可でした)で出力
2. UE4(ver2.5)にドロップしてSkeletalタイプでインポート
これだけです。
簡単簡単。
※アニメーションを焼き付けてからのDatasmithはうまくいきませんでした。C4D上で植栽を設定して一気に出力というのは向かないようです。
アニメーション付きのライブラリとして作りレイアウトはUE4上で、というのが現実的ですね。