DJI FPVでYouTube配信
はじめに
通常、DJI FPVはDJI Flyというアプリを使用して映像を取得します。DJI FPVゴーグルV2からiPhoneやiPad、Android端末にケーブルを接続し、アプリ内でFPVカメラの映像を表示することができます。
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▼ App Store
▼ Android
しかし、YouTubeやその他のメディアでライブ配信を行いたい場合にはいくつかの制約があります。
例えば、モバイル端末のYouTubeアプリでは、チャンネル登録者が50人以上でないとライブ配信ができません。また、PCで映像を見る場合、FPVのゴーグルではHDMI出力ができず、DJI公式のデスクトップアプリも存在しないため、映像を出力することができません。さらに、ライブ配信やHDMI出力に対応しているDJI RC Proは税込158,400円と非常に高価で現実的ではありません。
▼ DJI RC Pro
この記事では、DJI FPVの映像をPCに表示し、OBSを使ってYouTubeでライブ配信する方法を詳しく説明します。
用意するもの
DJI FPV
PC(Windows)
OBS(Open Broadcaster Software)
インターネット環境(スマホのテザリング)
YouTube配信ができるアカウント
※配信ができる要件を満たしているか確認
STEP1: ドローンの映像をPCに表示させる
DJI FPVのドローン映像をPCに表示させる方法は主に2つあります。1つ目はブラウザに表示させる方法。2つ目はPCアプリを使用して映像出力させる方法です。
方法1: ブラウザに表示させる
※Chrome推奨(シークレットウィンドウで開くとなお良し)
DIGIVIEW にアクセス
Windowsの場合、右の”?”をクリックし、Zadig drivers をPCにインストール
機体と送信機、ゴーグルの電源を入れ、ゴーグルに機体からの映像が出力されていることを確認
ゴーグルをType-CケーブルでPCにUSB接続
Zadigを開き、「Install Drivers」をクリックしてドライバーをインストール
DIGIVIEWに戻り、「CONNECT TO GOGGLES」をクリック
「pigeon」に接続
映像がDIGIVIEWのサイトに表示されてることを確認
2回目以降:1,3,4,6,7,8 の手順
参考:
▼もしかしてみんな知ってた?DJI FPVの画面をPCにリアルタイム表示する割と手っ取り早い方法
方法2: PCアプリを使用した映像出力(ローカル)
DJIVideoOut.zip をダウンロードし解凍
ゴーグルの電源を入れ、ゴーグルをType-CケーブルでPCにUSB接続
「Install Drivers.exe」ファイルを実行
Optionsで「List All Devices」をクリックし、ドロップダウンリストから「Bulk interface」を選択
「Replace Driver」(またはドライバーのインストール)をクリック
機体と送信機の電源を入れ、ゴーグルに機体からの映像が出力されていることを確認
同じディレクトリで「Run VOC.cmd」を実行
映像がPCに出力されていることを確認
もし映像がカクカクしている場合は、「Run VOC - experimental - Low Latency.bat」を実行
PCの性能に依存するため、映像が途中で止まってしまう場合があります。
2回目以降:2,6,7,8
参考:
▼DJI FPVゴーグルのビデオをUSB-C経由で無料で出力する方法
▼[DJI FPV]ゴーグル映像をWindowsパソコンで表示してみる
STEP2: OBSでYouTubeのライブ配信
YouTubeライブ配信の設定を取得する
YouTubeにログインし、YouTube Studioを開く
左側メニューの「作成」から「ライブ配信を開始」を選択
ストリームキーをコピーする
OBSにYouTubeの設定を入力する
OBSを開き、設定ボタンをクリック
配信タブを選択し、サービスを「YouTube」に設定
コピーしたストリームキーを「ストリームキー」欄に貼り付ける
シーンとソースを設定する
シーンに新しいシーンを追加
ソースに「画面キャプチャ」や「ウィンドウキャプチャ」など必要なソースを追加
※ドローン映像をブラウザに表示させている場合、配信中は全画面表示にする必要があります。
配信の準備を確認する
配信前に「プレビュー」を使って映像と音声を確認
配信を開始する
配信開始ボタンをクリック
YouTube Studioでライブ配信の詳細を確認し、「ライブ配信を開始」をクリック
この方法に従って、DJI FPVを使用したYouTubeライブ配信が簡単に実行できます。
個人的にはブラウザに表示させる方法が簡単で使いやすいと思います。ただし、実際に配信する場合は通信環境やパソコンの性能に影響されるため、どちらも映像が滑らかになることは難しいです。その点には注意してください。