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怠け者らしく生きる事

何かを頑張るとか一生懸命にやるというのは苦手だ。
協調性がないので、できれば家にこもって、ひっそり生きていたい。
できれば、思考する動物ではない方が良かったが。

怒られるのがめんどくさいので、怒られないように生活して真面目という評価をもらっていたし、頑張っている雰囲気は出せていたと思う。

絵を描くのも好きだったけど、ある程度上の方を目指そうとすると自分の思考を開示しているようで、だんだん苦手になった。
下書きスケッチに、言い訳を連ねていく間に苦手になった。
絵を描く欲がなくなった。
天才でなければ努力が必要で、身の程を知って努力を続ける程の維持もなかった。
だって怠け者だもん。好きで描いているくらいで良かったのだ。

一方で、字は良い。字が意味を持ってる。文章は相変わらず苦手だが。
うちにこもって書き連ねるのは性に合っている。
イヤになる事もあるけれど、心情を反映する事もなく、元々意味のある文字を書き連ねる。

今、怠け者は、石碑の拓本を臨書している。
ある人は故人の冥福を願い、ある人は故人の偉業を讃え、何かを願い建てた仏像。
昔の人の信仰心で、今の自分が救われている不思議。間接的に仏様に救われている…。

なんやかんやで、怠け者にも自己肯定感が戻ったの運が良かったよね。
時々、胸がざわざわして苦しい日もあるけど、パニックにならず、怠け者らしさを思い出しながらゆるゆる今を生きている。

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