富山へ行こう
僕は2016年の卒業旅行で18府県を旅することがありましたが、中には人気の観光名所だけで、本当の意味で「旅をした」といえないものもあります。富山もそのひとつで、五箇山を訪れただけの旅から6年、6月に富山へ行ってきました。
富山駅から富岩運河環水公園までの道のりにある奥行き。右手のGOLD'S GYMと書いてある建物が大きいもので、ポケモンジムに錯覚したり、しなかったり。
富岩運河は、神通川が富山市街で蛇行していて洪水の原因になっていたのを、川を直線化し、富山駅の北から東岩瀬港まで1935年に運河を建設したのがはじまりと言われています。
1960年代から物流がトラック運送になったので水運の機能を失ったようですが、1980年代になると、市街地の貴重な水面として活用することとなったとのことです。憩いの場としての運河というのは良いですね。
天門橋から富山市街を。40万人の都市というイメージを覆す水の風景です。
環水公園の向こうに見えていた、富山県美術館にあるオノマトペの屋上。ぼこぼこだけど、癒されるぼこぼこ。
このときの富山県美術館の企画展は、絵本原画の世界ということで。
「11ぴきのねこ」でお馴染みの馬場のぼるさんが描いた「ぴかくんめをまわす」が印象的でした。都会の信号機が目を回して、世界が回る表現を絵本タッチで描くところに面白さを感じます。
お昼は、富山駅前の「西町 大喜」で元祖富山ブラックラーメンを。
1947年に濃い味付けでチャーシューがたっぷり入った「よく噛んで」食べるおかずの中華そばを考え出したのがはじまりだそうです。
固めストレート太麺に、濃い口しょうゆ味スープ。フツーでも本当に濃いので、薄めを頼んでみて十分良いと思います。ホントに濃いです(
新幹線で新高岡駅へ行き、そこからタクシーで「高岡山 瑞龍寺」へ。
富山県唯一の国宝であるこの寺は、加賀藩二代藩主前田利長を弔う為に、三代藩主前田利常により建立されたそうです。当時は富山の地域も、加賀藩の影響が及んでいたんですね。敷地内の芝生とのコントラストが落ち着きます。
瑞龍寺と墓所をつなぐ直線の奥行きも風情があります。
再び富山に戻り、くすりのイメージがある富山を象徴する建物へ。綾瀬穂乃香Pは奥の建物に反応しそうですが(
もともとは長崎から伝わり、そして藩主を癒した効き目が諸国行商につながって、富山の「薬売り」となったようですね。
夕方は富山の市電をなんとなく乗ってみたり。
翌日は、電車を乗り継いだりして雨晴海岸や高岡御車山会館へ行ったり。
旅の〆は、白えび刺身丼。なんたって白えび約90尾使用だそうです。
水や魚に癒されたり、歴史を感じたりと、1泊2日だけでは物足りない、そんな富山の旅でした。
ここまで読んでいただいたみなさん、ありがとうございました。みなさんが楽しめるものを、気軽に楽しめますように。