坂本龍一論 : 坂本龍一年譜② 13〜22歳
◾️1965年 13歳:
○中学1年、ベートーベンにハマる(この頃から音楽にハマりだす)。
○背が大きかったので、バスケットボール部に入る(本当の理由は「バスケットが一番モテるから」坂本)。
○ハードなバスケットとピアノを両立できず、一時期ピアノをやめる。
○しかし「何か足りない」と思い、バスケットを半年でやめ、音楽をまたやり始める(「3、4ヶ月バスケットボールをやってたら、心の中にぽっかりと空洞ができた」坂本)。
○ブラスバンド部でチューバや指揮をやる。3年間続ける。
◾️1966年 14歳:
○ドビュッシー、ラヴェルの音楽に初めて出合う。
○自分の読みたい本が出てくる。河出書房の外国文学、バロウズの『裸のランチ』、ポーリーヌ・レアージュの『O嬢の物語』やバタイユ『眼球譚』を読む(「内容は全然わかんなかったけど、ものすごくカッコイイと思った」坂本)。
○海外で仕事するだろうと思い始める。
◾️1967〜1968年 15〜16歳(高校前期)
○都立新宿高校入学。「新宿高校を受けられるような偏差値じゃなかったんですね。だけど、受けるのは自由だから、先生に『受けます』と言ったわけ、そしたら『お前じゃ入れねぇよ』とか言われて。この野郎ーと思って、2、3ヶ月勉強したのかな。もう慌てて。うちのお袋が協力してくれて、それで入れちゃった。嘘みたいな本当の話です。で、新宿高校に入った時は20番ぐらいだったんだから」坂本
○映画を観たり、ジャズ喫茶に行ったりと忙しくなる(フランス、イタリア〈ゴダール、パゾリーニ〉の現代映画に影響を受ける。東京中のジャズ喫茶のほとんどを行く)
○ピアノの教室の練習どころじゃなくなり、男の先生から「あなたは教えられない、来なくていい」と言われ、それ以降お稽古事のピアノは行かなくなる。その頃から、自分の好きな音楽や知りたいことをどんどん吸収していく(「60年代の新宿は日本の文化の中心みたいな所だから、『映画観なきゃいけない』『ジャズ喫茶に行かなければならない』で、やることがいっぱいあって、ピアノの練習どころではなくなった」坂本)。
○哲学、政治に興味をもちだす(「ニーチェとかマルクスとか、カント、レーニン等、父の書架にあるものをこっそり持ち出して、自分の本棚の方に入れてしまいました…埴谷雄高の本も買って大切にしてたのを覚えています」坂本)。
○高校1年、吉本隆明の本に出合う。大学時代まで影響を受ける。
○ジョン・ケージの音楽に出合う。
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