Street Viewで地域研究をしましょう(3)
予備調査
地域イメージの把握を目的にしますので、まずは与件無しに地域を見てみます。
マーケティングやビジネスの領域での、実践的な発想法として、通称「鳥の目」と呼ばれる手法があります。
「鳥の目・虫の目・魚の目」と表現される、複数の視点で対象を分析する手法で、「コウモリの目」という要素を付加することもあります。
鳥の目
「俯瞰」する視点を示す。視野の広さを実現する、マクロな観点を言う。
虫の目
物事を細分化し、詳細化していく。視点の深さを実現する、ミクロな視点である。
魚の目
時間軸で見るということで、視点の長さを意味する。
コウモリの目
「逆の立場で見る、発想を変えるということで、視点の数や視点の切り替えを実現する。
これらは、机上の把握であり、例えば地域研究における現地調査は、「人の目」で見ることです。
ネットのサービスでは、GoogleEarthや航空写真が自由に使えるので、まず「鳥の目」で見てしまいがちですが、現地調査という意味では、公共交通機関を使った、「人の目」が必要です。
人の目としては、その地域の主要な鉄道の駅を基点とします。
今回取り上げる3地域の主要駅とStreetViewアドレスは以下です。
神奈川県真鶴町
JR真鶴駅
茨城県利根町
JR布佐駅
千葉県市原市
JR五井駅
うち、利根町は地域内に鉄道の駅が存在しません。
住民が利用しているのは、隣県千葉にある成田線布佐駅になります。
まず、そこから、主要な公的施設である役場までの経路を、ストリートビューで歩くのが最初の課題です。
真鶴町役場、利根町役場、市原市役所までの経路を進んでください。
市原市役所だけは、かなり距離がありますので注意してください。
ここでの注意は、俯瞰してそこまで直接飛ばないで、あくまでも「人の目」で進んでください。
手元に、地域の地図を置いて、場所を確認しながら役所を目指してほしいのですが、その途中で目に入るもので印象的なモノ、特徴的だったものなどを、位置情報と共に記録していってください。
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