A=A A≠A (Re-take)
1枚の写真プリントAを2000回繰り返しコピーしたもの。
A=Aが期待される複製行為を極限まで繰り返して差異を増大させることで、
偽物A'がコピーの概念を超えたあたらしい価値Bを作り出す。
Copy one photograph print A repeatedly 2000 times.
By increasing the difference by repeating the expected replication behavior A = A 'to the limit, fake A 'produces a new value B beyond the concept of copy.
Re-take**
これまでのA=A / A≠Aの制作を振り返り、次作の向けた問いの手がかりを探る。バザール期間中にスタジオで制作を継続し、観察する。
観察結果をフィードバックにより、テキストや要素が変化していく
Looking back on the production of A = A / A ≠ A so far, we will search for clues for the next work. Continue production in the studio during the bazaar and observe changes.
2019/9/20-11/4 "always can see"
Studio Yuusui B2
〒231-0066 神奈川県横浜市中区日ノ出町2丁目163−4
プラン/Plan
●ケース1 / case1
コピー用紙の束を100枚ごとに分けて、壁につるすこと。
Divide a stack of copy paper into 100 sheets and hang them on the wall.
●ケース2 /case2
同一でないことを知っていながら、同じとして取り扱うこと。
1つのイメージを500枚コピーしてまとめる。
任意に抽出したイメージを”ある単位”を作成し、その単位の中でのゆらぎを含めて同一のものとして取り扱う。
Treating them as the same while knowing they are not identical.
Copy 500 images of one image.
An arbitrarily extracted image is created as a “unit” and treated as the same, including fluctuations within that unit.
ケース3 /case3
ある単位に固めた紙を積み上げること。
Stacking paper that has been consolidated into a unit.
ケース4/case4(未実施)
積み上げる紙をつかって、イメージが定着する面は、一様でないを示すこと。面を変形させて一様でないことをみえるにすること。
Use stacked paper to show that the surface on which the image is fixed is not uniform. Deform the surface to show that it is not uniform.
ケース5/case5
2000回のその先を知ること。確認すること。
Know the future of 2000 times. Check.
ケース6/case6
連続点灯できないプロジェクターで映像をうつすこと。
24時間確認できること
Moving images with a projector that is broken and cannot be lit continuously.
What you can check for 24 hours
ケース7/case7
ガラスの中に入って確認できないこと。
ガラス越しに確認すること。
It cannot be confirmed by entering the glass.
Check through the glass.
ケース8case8(未実施)
似ていることをつないでいくこと。
Connecting similar things.
A=A A≠A **
一般に、1枚の写真AをコピーしたAʼは、Aと等価値として扱うが、統計学的にコピーしたことが確定する2000回の作業を通すことで、
詳細に観察しないと確認できなかったAとAʼの差異が増大し、等価値として扱うことができなくなる。ゆえに、複製機器として一般的に使用されているコピー機で複製しても等価値として扱えないほどの大きなズレを抽出してまうことが明らかとなった。
一般的な価値観では、コピー元である1枚の写真Aが本物という価値があり、
コピーされたものA'は偽物で(本物に対して)価値がないとされるが、コピー元との差異が小さく同じ姿か類似することが前提にある。
2000回のコピーで差異が差異でなくなった場合、コピー元Aに対する価値が判定できなくなるため、偽物A’はコピーの概念から解放され、あたらしい価値Bに生まれ変わることができる。