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夢の紙媒体
2024/12/25発売、第一法規株式会社の雑誌「会社法務A2Z 2025年1月号」に載せていただきました。
無粋だとはわかりつつ、筆が滑って明後日の方向にいきそうなので、先に宣伝します。年末年始のゆったりした時間で、お手にとってご覧いただけたら嬉しいです。オンラインでも買えます。さあ今すぐポチッと。
表紙をめくってすぐ、いわゆる巻頭に、写真つきでまるまる1ページ。偉くなったものだなあと思います。まだ実感が湧いていません。実物が目の前にあっても、書店に並んでいるのを見つけても、それでもまだ。
わたしの周りには、書籍を(単著も共著もたくさん)出されている方も、定期的に雑誌に寄稿・執筆されている方も、メディアに取材される方も、たくさんいます。そんな人たちからすれば、たった1ページ載っただけでこんなに大喜びしているわたしの姿は、滑稽にうつっているかもしれません。
そうだとしたら笑ってください、年内笑い納めてください。本望です。
だってわたし、紙媒体に出るのがずっと夢だったのです、という話をつらつら。
法務部員ではなく、経営者として
「会社法務A2Z」は企業法務系の月刊誌です。寄稿や誌面参加の機会をいただけることがもしあったとしても、それは当然企業の一法務部員としてだろうと思っていました。
ですが、編集部の皆さんから提案されたのは、「経営法談」の執筆でした。各界の経営者が掲載されるページです。原稿を書くためにたくさんのバックナンバーを読み返しましたが、まあ、もう、錚々たる顔ぶれ…
個人事業主「余白」としての自分が、客観的に見たら「経営者」として扱われるという事実に気づかされた瞬間でした。
ひとりでせっせと何かを作ってはクライアントに提案し、クライアントにgood newsがあれば全力で喜びお祝いをし、あるときはせっせとスライドを作っては外で気ままに喋り、名刺を交換しては「X見てます」と知らない方に言われる(ほぼ確実に向こうのXアカウントは明らかにならない)。新しい出会いがあればたのしくごはんを食べ、知ってる人と知ってる人をつなげてはまたたのしくごはんを食べる。月末には請求書を発行して、レシートを撮影してはfreeeに取り込み、口座残高を見てちょっとほっとする…
これ、経営だったのか。そうか。ひとりだから、経営者なのか。
「余白」について綴る
自分のサイト以外で「余白」について文章で説明させていただく機会もはじめてでした。だから、迷いに迷いながらの執筆でした。
「余白」として、わたしがどんな仕事をしているのか。わたしのことを知らない方に伝えるのは、わたしにとってとても難しいことです。わたしを知っている方にだっていまだにうまく説明できませんし、100%理解している方はめったにいません。自分にすら100%理解できていない気さえしてくる。
だから、原稿を書き進めるうち、誌面で伝えたいことは、余白が「何をやっているか」よりも、わたしが「どうやって生きているか」、に移っていきました。拙い文章力と限られた紙幅で何をどこまで伝えきれたかわかりませんが、少しでも何か感じていただけるものがあれば嬉しく思います。
ひとりでは書けなかった
記事ができるまで、たくさんの人に携わっていただきました。第一法規さま、第一法規さまを紹介してくれたわたしのアイドル・いいださん、原稿に耳の痛い指摘をしっかりしてくれた先生、急遽の撮影も完璧に間に合わせてくれたヤノさん、安定のヘアメイク前田さん。
それから、大事な余白のお客さま・取引先のみなさま。方々から応援の言葉をいただき、嬉しいやら恥ずかしいやらでした。皆さんがいなくては、今の余白はありません。
そして、本業の所属先。わたしの社外での仕事を理解し、本業にちゃんと還元されるものと信じて送り出してくれるボスがいなかったら、やっぱり今の自分も、余白としての生活もありません。
本当に心から感謝申し上げます。このご恩は、いつか必ず。
これからの「余白」
年の瀬、「余白って屋号なのに、ご自身の人生には余白がなさそうですね」と言われ、ちょっとはっとしました。
新しいお客さまとの出会いはいつだってうれしいものですが、今後はお客さまへ提供できるサービスの質を高めることに注力しつつ、自分の人生の余白について考える時間を持てたらと思っています。その結果、余白としてまた紙媒体に紙幅をいただけたら、もっといいな、とも。
まだまだ精進して参ります。おあとがよろしいようで。