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よくある治療家トレーナーの壁

皆さんこんにちは、コンディショニングセラピストの早坂です。
今回は、トレーナーとして働いている方が治療の資格を持っていて、ハンズオンが得意な方がぶつかるであろう壁の話をしたいと思います。

トレーナーとはで述べたとおりトレーナーとしてスポーツ現場で働いている方は、ハイブリットな資格を持っている方が多くいらっしゃいます。
アスレティックトレーナーの資格だけでなく、理学療法士、鍼灸師、マッサージ師、トレーニング系資格(沢山あるので割愛させて頂きます)、他にはカイロプラクターやアロママッサージ、ヨガ、ピラティスの方々もいらっしゃるようです。

選手との関わり方

選手との関わり方でかなり変わってきますが今回のお話はチームなどで働く方のお話です。選手個人との関わりを持つパーソナルトレーナー(一対一で対応するトレーナーもいらっしゃいます。)の方々はその選手に集中して対応することができます。ただ、チームの環境によってはスポーツ現場で対応するのも制限がある場合が多いです。
例えばスポーツ会場には入れない(スタジアムやロッカールーム)場合があるので本当の直前直後に関わるのが大変な事が多いです。

チームサポートという事

まずチームでの役割が大切ですが、アスレティックトレーナーとして関わるということは、怪我の予防や応急処置、アスリハ、選手のケアという所を求められる事が多いと思います。
さらに治療の資格を持っている方の場合はケアがメインでお願いされる事も多いと思います。
競技の種類や競技の年代にもよると思いますが選手が10人以上など多くいる事がほとんどだと思います。

そして限界が来る

始めはいいんです。怪我や日々のコンディショニングで困っている選手を得意なマッサージやストレッチ、その他手技で対応していくと思います。
まずは信頼関係を作るにもしっかりとコミュニケーションを取り、対応して結果を出さなくてはいけないと思います。
そのためにはしっかりと評価を行い、その選手の性格や体型や体の癖など把握をしなくてはなりません。
そして、それがしっかりできればできるほどあなたの前には選手がケアを求めて列をなすでしょう。


しかし、時間は有限です。

例えば、10人以上選手がいるチームの合宿でケアをするとして、一人あたり30分かかるとしましょう。
1日で何人の選手のケアができるでしょうか?
4時間枠があったとしましょう。最大で8人です。
おや困ったな。他のの人達があなたのケアを受けたがっています。
どうしたものか。やるしかないか、、、と残業につぐ残業。。。
そして、日付が変わっていた。
なんてことはよく聞く話です。時間的限界ですよね。

その他にも改善できる術を持っていないといけない

例えばセルフケアでストレッチやコレクティブなエクササイズ(その人にあわせて選んだエクササイズ)を指導したり、リカバリーについての指導ができるようにならないと全員を管理する難しさとぶつかると思います。
栄養や睡眠、起床時の体重や心拍数、血液検査による不足している栄養素や貧血、フェリチンやビタミンDの不足などを評価して、それぞれに対応しないくてはいけません。
こうなると、トレーナーが1人ではキャパオーバーですよね。
大切なのはそこで栄養士さんなど専門家にお願いして、アプリなどで個人のデーターをしっかりと把握しコンディションを整える必要があります。

そのためには横のつながりとして、ドクターを始め、栄養士さん、スキルコーチ、分析のスタッフなどと連携して対応していかなくてはなりません。
ただし、そこまでスタッフが充実しているところは多くないでしょう。
ですので、アスレティックトレーナーは様々な知識を準備しておく必要があり、相談できる方を見つけておくのも大切な要素だと思います。

失敗した過去

早坂もそういった壁にぶつかりました。アルペンスキーに帯同させていただいていた頃は、役割としてマッサーとしての役割で、ワールドカップ 選手は2名、ヨーロッパカップ選手3人程度の2人〜5人でヨーロッパを転戦していたのですが、人数が少なかったため対応できていましたが、対応するレベルが高すぎて満足のいくサポートができなかったと思います。

今携わっているスピードスケートショートトラック ではナショナルチームは男女で20人前後の人数を相手にしなくてはいけません。
頑張れば頑張るほど忙しくなるという壁に当たりました。
それを改善するために様々なルールを作ったりセルフケアの指導をして大人数でも対応できるように、また、他の専門のスタッフにリカバリーの面で助けて頂き、良い連携が取れるようになってきています。
それについてはまた後日。

何が言いたいかというと

ハンズオンが上手に越した事はありません。
しかし、それ以外の能力も必要ですという事です。
そういう準備があるとその壁もすんなりと乗り越える事ができるかもしれませんね!




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