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PFASってどんな物質ですか?安全性は?

ちょっと前にこんなニュースが流れてきました。

PFASという有機フッ素化合物は健康への悪影響が指摘されており、水道中に基準値を超えて含まれているケースが散見されるため、検査が義務化されるらしい・・・

あれ?有機フッ素化合物ってフライパンのコーティングで使われてなかったっけ?あれ、大丈夫なのか??

ということでちょっと調べてみることにしました。

PFASってどんなもの?

まずはGeminiの回答から

PFAS(ピーファス)とは、炭素とフッ素が結合した有機化合物の総称で、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物の略称です。1万種類以上の物質があるとされており、自然界には存在せず、人間が作り出した化学物質です。

PFASには、撥水性、撥油性、耐熱性、耐薬品性、光を吸収しないなどの性質があり、工業製品や家庭用品など幅広く使用されてきました。代表的な物質にはPFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)やPFOA(ペルフルオロオクタン酸)などがあり、泡消火剤や界面活性剤、フライパンのコーティング剤などに使用されていました。

PFASは、自然界でほとんど分解されず、環境に長く残るため「永遠の化学物質」とも呼ばれています。また、海外の研究では、PFASの一部に発がん性や子どもの成長への影響などの有害性が指摘されており、国際条約で製造・使用が禁止されています。

日本では、2021年までにPFOSやPFOAなどの製造と輸入が原則禁止されており、水道水の水質管理目標設定項目として暫定目標値が設定されています。

Geminiによる

用途例はこちらのページが良かったので抜粋します。

オルガノ株式会社ホームページより抜粋

やはりかなり広く使われてきたことがわかります。原則、代替されているとは思いますが・・・

PFASの安全データを見てみよう

「PFAS」という物質はないので、Geminiの解説の中で代表例として書かれている「ペルフルオロオクタンスルホン酸」を調べてみます。

Google等の検索で
「ペルフルオロオクタンスルホン酸 SDS」
と入力します。「SDS」というのは「安全データシート」の略で、仕事で化学物質と関わる人にはおなじみのものです。昔は「製品安全データシート(MSDS)」と言ってました。

検索すると、厚生労働省の「職場の安全サイト」が出てきます。製品として売っている会社のサイトも出てくるかもしれません。

上のリンクを開くとこんな感じになります。

「SDS」と言われるものの見本例が出てきます。いろんな会社がこれを参考にして、自社の製品のSDSを作成したり、使用する化学物質の安全性を確認したりします。とても重要なものです。

もう少し下の方、「2. 危険有害性の要約」を見てみます。

真ん中あたりに何かしらのマークがあります。「GHSラベル」といって、最近職場で重視されています。何やらどくろとか物騒なものがありますが・・・

「急性毒性」とか「水性環境有害性」とか物騒そうなものが並んでいます。一方で有機物でよくある炎のマーク(引火性)はないので、「やっぱり安定なんだな」と思えます。

これらのマークがついている化学物質は職場でちらほら見かけるので、まあそこは驚くレベルでもないのですが、注目ポイントは上の方「発がん性」。区分2、なかなか強いのが入っています。ちなみに区分は数字が小さいほど毒性が強く、問題なければ「区分外」とか、表示自体なかったりします。発がん性自体、入っている物質が少ないので、結構管理きつめの物質です。

注目ポイントはたくさんありますが時間がないので(^O^)
ぐーん、と飛んで「15. 適用法令」へ。

人によって注目ポイントは変わりますが、比較的共通する注目ポイントは
「化学物質排出把握管理促進法(PRTR法)」。「第1種指定化学物質」になっています。工場とかから排出(業者に委託して廃棄する、等も含む)する量がある程度よりも多い場合は集計して報告してね、ということで、特に製造現場などまとまった量を使う職場では、他の物質よりも管理レベルが1ランク上がります。
一方で安全絡みでなじみの法律はいないので、上の「どくろマーク」との違和感はある・・・今後入ってくるかもしれません。

適切に恐れよう!

安全情報はこんな感じですが、
コーティングされて安定な状態ではおそらく大丈夫です。削れちゃったり、原料段階では30~50μmの粒子らしいので、そっちは注意が必要。
家庭ではコーティングされた安定状態のものしかお目にかからない(それらも代替されているだろう)ですが、職場では、今回飛ばしたところに保護具の情報もあるので、適切な保護具を使いましょう!

#PFAS #SDS #厚労省 #GHS #PRTR

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