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材料計算科学のデータベースが民主化されてた!!

材料開発の基礎データって高額のデータベースが必要だったりそもそも入手困難だったり・・・というのが今までの常識だったのですが、つい先日こんなものを知ってしまいました!!

Materials Projectという、マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究グループが運営する材料計算科学のデータベース。

登録は簡単
トップ画面

さっそく左上のボタンから材料データを探してみます。

このボタンです。

私たちの業界だとまずはシリコン(半導体で使われている材料です)を見るのが定番みたいになっているので、シリコンを見てみます。

周期律表から「Si」をクリックするだけ。(探し方はいくつか種類があります)
結果が出てきました。

基本的には番号が若いほど一般的な構造のようなので、一番上のものを選びます。

こんな画面になります。
結晶構造、これがすべての出発点
"Properties"の下からいろいろな応用データが取れます。

いろいろデータを取れますが、個人的にありがたいもの2つ。

"Electronic Structure"よりエネルギーバンド構造。バンドギャップは実際よりも小さく出てしまっていますが計算科学上はこんなものでしょうか?かつてはこんな話すら計算科学者だけのものだったので、民主化、すばらしいです!!
”Spectra”より"X-ray diffraction"を見てみます。(画面下の緑色のボタンから)
結果です。こういうの、なかなかなくて、他から探すと高いんですよね(;^_^A

本当はこのデータをPythonでとってきていろいろしようとしていたのですが、単にブラウザでデータを取得するだけでいろいろできました。
このサイト、2011年からあるらしく、何となく情弱っぷりをさらしてしまった感もありますが、きっと最近使いやすくなったんですよね💦

今後もときどきこのサイトからの情報をネタに何か書こうと思います(^O^)


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