経営上のケーススタディとしてのフジテレビ問題
とんでもない胸糞案件です。
さて、ネットでは意見が飛び交っていますが、どうも憶測に基づく感情論が大きく、事実関係が完全に明らかになってない中危険性を感じます。これでは数百時間見ていても結論が出ないだけでなく、雰囲気に終始して平行線のまま終わりそうな予感さえします。
ということで、これをケーススタディとして捉えることにしました。詰んでそうに見える案件ですが、どうすれば信頼回復につながるのか、まずは自分で考えてみて、素案をベースにGeminiに尋ねてみました。
素案
質問
日本のエンタメ業界全体が、という問題は置いといて、今はフジテレビ全体が悪の象徴という流れができています。ここから、良いことを悪いことをしっかりと切り分けてフジテレビの信頼回復をするにはどういった手順で何をすれば良いでしょう?
対策案
まずは把握から
既にステークホルダーを多数巻き込んだ大きな問題になっています。少なくとも事実関係を早く明らかにして報告を入れないといけません。例えば会食の領収書のチェック、メールやコミュニケーションの記録の確認が最初に取れる手段でしょうか?ヒアリング
ヒアリングは、隠蔽、口裏合わせ、脅迫の温床になります。この場合、想定される悪を最後に、立場が弱い方から順次情報を集める必要があります。ヒアリングする側の人選が重要なのは言うまでもありません。ここで内部に対して問題解決の意思をしっかり出せるかが焦点になります。調査を実施すべき主体
本来なら社のトップが主体であるべきですが、今回は全社のありとあらゆる部署に疑いがあること、特に管理職以上の多くに疑いがかかりかねないこと、社のトップである代表取締役にも疑いがかかっていることから、社のトップと切り離した主体を立てるべき問題と考えます。かといって、完全に社外の、第3者機関もしくは監督官庁による捜査ではどの程度の有効性があるか疑われ、かつスポンサー、ステークホルダーを含めた社外も疑いの対象となっていることから、監査役もしくは社外取締役といった、社内にいつつある程度の独立性が担保されていると思われる人間を立てるべきと思います。調査機関
調査機関はできるだけ早いことが求められますが、放送局のため通常業務を続けながらの調査になることが考えられます。
Geminiに尋ねた結果
こんな感じのプロンプトで尋ねました。
日本のある企業に、トップを含めた重大なコンプライアンス違反の疑いがかけられています。問題はあまりに大きく、ステークホルダーの信頼を失っているため、極力早く、聖域なく問題点を洗い出し処分を実施する必要があります。場合によっては取締役の総辞職も考えられる事案です。
以下、仮に当該企業のコンプライアンス責任者だったとして取るべき策と期間を考えてみましたが、Geminiの意見はいかがでしょうか?修正すべき点を修正してください。さらに、このような経営層、会社全体を巻き込んだコンプライアンス違反に対して良い対策事例があったら教えてください。以下が事例と対策案です。
(以下、上で紹介した素案を入れました)
概ねGeminiも同意してくれましたが、完全に会社から独立した第3者機関を立ち上げるべきとの意見でした。さらに調査はプライバシーにも配慮して、と。
Geminiからは具体的にどのようなコンプライアンス違反を想定しているか尋ねられたため具体的に書いたところ、あまりに生々しくなったので自主規制します。
結論は、
社とは独立した完全な第3者機関を立ち上げることが必要
第3者機関を社内から招集するとしたら、取締役会、監査役、社外取締役といったところが候補
臨時株主総会を要求して、臨時株主総会の決議をもって第3者機関の立ち上げを要求することは可能
ただし第3者機関の立ち上げには慎重な検討といくばくかの時間が必要である
組織的な隠ぺい、口裏合わせ、脅迫の可能性にどう立ち向かうかも尋ねてみましたが、概ね上で書いていた内容+調査側の才覚に任せられたような内容でした・・・
Geminiは匿名の相談窓口を強く推していたので、それはきっと急いだ方が良いでしょうね。