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ポーカーにおける"リスク管理"について考える - 己の敵は己【初心者向け】

ポーカーにおける"リスク管理"とは、主に資金管理心理的側面の2つの要素があると考えられます。リスク管理はポーカーにおいて非常に重要な要素であり、特にディープスタックではその重要性が増します。

資金管理:バンクロールとリスク許容度

まずは適切なバンクロールを持つことから始まります。バンクロールとは、ポーカーに使うための資金のことです。たとえ今回の勝負で大きな損失を出しても、将来にわたって収益性の高いリスクを取り続けることができるように、十分な流動性を確保することが重要です。

またポケットバンクロール、つまり「いま手元にある資金」も重要です。たとえ銀行口座に十分な資金があっても、手元に資金が少ないと大きな損失のリスクを心理的に受け入れることが難しくなる場合もあります。※海外では治安の問題もあるため、あまり多くの現金を手元に置かない方が安全なケースもあります。

バンクロール管理は、ポーカープレイヤーにとって退屈で面倒な作業に思えるかもしれません。しかし、それは長期的な成功を支える最も重要な要素の一つです。適切なバンクロール管理を行うことで、心理的なプレッシャーから解放され、最適なプレイを選択し分散の影響を軽減することができます。それはポーカープレイヤーが真の力を発揮し、収益を最大化するための堅牢な基盤となるのです。

また自分が勝負するステークスを下げることも心理的なプレッシャーから解放される手段です。一般的にバンクロールは自分が勝負するステークスの20バイイン分が最低ラインと言われたりしますが明確な基準はありません。

例えば、自分が普段$1-$3のレートを100bbでバイインするのであれば、最低でも$300 × 20バイイン = $6000は必要ということです。ですが先にも述べたようにこれが正解ではなく、20バイインでも不安を感じるのであればそれ以上準備しても問題ありませんが、20バイインを下回ると心理的プレッシャーを感じやすくなります。

心理的側面:恐怖との向き合い方

多くのポーカープレイヤーは、潜在的なリスクに対する恐怖から十分にスタックを活用できないことがあります。ナッツ以外でバリューベットした際のチェックレイズへの恐怖、ブラフした際の相手がナッツを持っているかもしれないという恐怖など、様々な恐怖があります。これらは大きな損失やミスを犯すことへの恐怖から、最適なプレイを避ける行為です。

しかし、真の勇気とはリスクを無視することではなく、リスクに立ち向かうための準備をすることだと思います。恐怖を克服し、計算されたリスクを取ることが長期的な成功には不可欠です。

バリューベットとは、相手が絶対に強いハンドを持っていない状況を探すことではなく、相手が十分な数の弱いハンドでコールしてくれると判断した場合にベットすることです。強いハンドに負けるリスクは常に存在しますが、それを上回るリターンが期待できる場合にのみ、バリューベットは正当化されます。

ポーカーで勝つためには、相手が間違っていると認識するようなリスクの高いプレイをする必要があり、そのようなプレイが特定の望ましくない結果につながった場合、相手はそれを誤りだと判断し、プレイヤーを愚かだと考えるかもしれません。しかし、相手が自分のプレイを理解できないということは、自分が相手よりも高いレベルでプレイしていることを意味します。相手に自分のハンドを読まれてはポーカーは勝てません。

結論:リスクとリターンのバランス

ポーカーは不確実性の中で行われるゲームであり、リスクを完全に排除することは不可能です。ポーカーにおけるリスク管理は『リスクを最小限に抑えながらリターンを最大化すること』です。

そのためには適切なバンクロール管理を行い、心理的な恐怖を克服して計算されたリスクを取ることがとても重要です。恐怖に支配されず収益を最大化できるよう、準備とトレーニングが必要です。

追伸
ポーカー界隈ではバンクロール(資金)を巡ってのトラブルをよく耳にします。資金管理がうまくできない相手とは一定の距離を置くこともポーカープレイヤーとしての”リスク管理”です。

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