正しい日本語を使いたいという話
「ブロント語」というものがあってね…
おれの怒りが有頂天
黄金の鉄の塊でできている
俺の寿命がストレスでマッハ
俺がどうやってburontだって証拠だよ
時既に時間切れ
上記はその昔、2ちゃんねるに現れたブロントという人物が遺したとされるなんとも味わい深い言葉である。
なんとなく言いたいことは理解できても、「変な日本語だなあ」と思う人が多いのではないだろうか。(それこそがブロント語が人気を博した理由なんだけどね)
日常にありふれる「間違った日本語」
ブロント語をおかしいと思える私たちでも、間違った日本語を日常的に使っていることは十分ありうる。
「このデータ、USBに保存しておいてね」
違和感をもっただろうか?
USBとは「Universal Serial Bus」という規格の名称であって、記憶装置ではないのである。正確に言うなら「このデータ、USBメモリに保存しておいて」であろう。
「石破茂でエゴサしたらいろいろ情報出てくるよ」
エゴサ(エゴサーチ)とは、自分の名前や自分が関わる商品・サービスなどについて検索し、その評判を調べたりすることを意味する。「エゴイスト」や「エゴイズム」などと同じ「エゴ」が頭に付いていることからも察しがつくかもしれない。
つまり、上記の台詞を言えるのは基本的に石破茂本人だけなのである。
なぜ正しい日本語を使いたいと思うのか
正しい日本語を使うためには、日本語の正しい意味を知る必要がある。先ほどの例なら「USBってなんだろう?」という疑問を持ち、調べ、知ることで間違いに気づける。冒頭のブロントさんにしたってそうである。
正しい日本語を使うことの利点は、コミュニケーションが正確なものになることだけではない。正しい日本語を身につける過程で、言葉に疑問を持ち、ものを調べ、様々な知識を身につけられることに意味があると思う。
なにより、言葉が正確な人はかっこいい。
というわけで、この文章の中に間違った日本語を見つけた方はご一報ください。かっこよくなりたいので。