ROOM(作詞、作編曲)
こんにちは、やぎぬまです。
楽曲に関しての記事を書くのも久しぶりですね。
今回はバンめし♪Blanc Bunny Banditの栗花落夜風ちゃんのソロ3曲目『ROOM』についてです。
演奏陣は安心と信頼のいつもの方々
Gt.:qurosawa(侍文化,POLLYANNA)
Ba.:大澤伸広(侍文化)
Key.:飯島快雪(POLLYANNA)
Ds.:ワタナベタカシ(meiyo,侍文化)
mix:赤井聡史
夜風ちゃんのソロも3曲目かー。
1曲目の『シンクロフィッシュ』は爽やかな感じで2曲目の『砂漠を泳ぐ』は6/8拍子でエモい感じにしたので、今回はどう攻めようかなー、と考えつつ、TOMOSUKEさんから頂いた指令は
不自由の中の自由
でした。
いろいろ考えたのですが、不自由の中の自由、というキーワードを楽曲に落とし込むためにサビ前とDセクション以外は基本的に同じ4コードにしました。
(テンションが乗ったり乗らなかったりですが基本的にはCm→A♭→B♭→E♭です)
同じコード進行(不自由)の中で上に乗るメロや演奏が変化する(自由)、というのを歌詞だけでなく曲の構造でも表したかったんです。
ドラム、ベース、鍵盤は他の曲と同じように録音してもらったのですが、今回のギターのクロちゃんはいつもとは違った録音をしました。
同じ4コードの繰り返しであることを生かして、ポジション違いの数種類のアルペジオや、コードバッキング、ディレイをかけたトラックなどをある程度録ってみて、それを曲の展開や熱量に合わせて重ねたり差し引いたりして組み立てていきました。それだけじゃ足りない部分にはさらに上からフレーズを重ねて作っていきました。
あと、最初に提出したワンコーラスのデモだと編曲をどういう方向に持っていくか迷っていたのですが、TOMOSUKEさんのアドバイスによってグリッチノイズっぽいものと空間系のシンセを多めに入れました。グリッチノイズっぽいものに初めて挑戦したのですが、トラックを作っているうちに楽しくなってきて途中ノイズ過多な状態になってしまって、最終的にはそこから間引いたものが薄ーく曲全体に入ってます。
歌詞については『シンクロフィッシュ』が川を泳ぐ魚、『砂漠を泳ぐ』が海を目指す魚と続いてるので、もう海に出ちゃおうかな、とも思ったのですが、『ROOM』は、とある部屋の水槽の中で飼われている魚です。
自然界を生き抜く魚や養殖魚の他に観賞魚もまたひとつの魚の存在かな、と。
歌詞ってもうどこかに出てるのかな。インターネットは広いし早いからどこかにあると信じてます。
(気づいたらリンク貼っておきます)
歌収録の時のお話ですが、先日夜風役の楠木ともりさんがtwitterで
とおっしゃっていたのですが…。
わたしはまた何か変なことを言ってしまっていたのか!?と少し不安になりつつ思い出そうとしたのですが、歌のディレクションをする時は妙なハイになっていることが多くて、どうも細部まではあまり覚えていられなくて…。
そんな中、わたしでも覚えているこだわった点が2つあります。
1つ目は1番サビ前の「嗚呼」
ここは前の歌詞から続く「食べていくーーー嗚呼ーー」となっているのですが、この箇所を収録しているときに「嗚呼」の1つ目の「あ」に少しエッジに引っかけたような「あ」と「あ"」の中間の発音のもの(個人的にはaikoさんがよくやってるイメージがあるアレ)が欲しくなってしまったので半ば無理を言って録った記憶があります。その「あ"」の感じをお伝えしようにも私は技術不足で再現できなくてあたふたしている中、意図を汲み取って歌ってくださった楠木さんはさすがです。
2つ目は最後の息の抜き方
曲の本当に最後の「今日も同じ夜明けを待つーーー(スッ)」の(スッ)の部分です。楠木さんに(スッ)ってしてもらいました。実は千代の曲『変革のプレリュード』の最後でも同じことをたかみなさんにやってもらっていて、元はと言えばどちらも仮歌で私が無意識でやっていた息の抜き方なのですが、多分私はこれが好きなんでしょうね…。ものすごく小さなこだわりなのですが、この(スッ)があると生身の人間感が増すような気がしています。楽曲の最後の最後までぜひきいてみてください。
こんな感じですかねー。
バンめし♪作中のふるさとグランプリの全国大会のラウンド1、BBBは惜しくも入賞ならず、でしたね…。BEMANI機種でのプレイ回数も楽曲部門で集計されているようなので、ラウンド2の曲が収録されたら空いてる時間を見計らって、手指の消毒にも気を使いつつ、ゲームセンターに行かねばです…!
写真はこの前お家で食べたハーゲンダッツ白桃です。桃が大好きなのでシーズンになってきてうれしい!
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