合法的にコカの葉を摂取した話
あなたはコカの葉を見たことがありますか?
コカインの原料のあれです。
おそらくほとんどの方は実物を見たことがないでしょう。
なぜなら日本やアメリカでは所持するだけで違法になるからです。一般の方が目にする機会はほとんどありません。
もし日本で見たという方は、トラブルに巻き込まれている可能性があるので少しだけ焦りましょう。
そんなコカの葉の実物を、先日ペルーで見てきました。というか、がっつり体内に摂取してきたので、今日はその話をさせてください。
もちろん違法行為はしていないのでご安心を。笑
出会いは突然に
私がコカの葉と対面したのは、インカ帝国時代に首都として栄えたクスコという街にいるときでした。
クスコはマチュピチュ観光の玄関口となる場所で、ペルーを旅行するほとんどの方が訪れます。
ちなみにクスコ市街の標高は約3400m。
だいたい富士山の9合目くらいです。たかいねー。
そんな街で、コカの葉との出会いは突然に訪れます。
飛行機でクスコの空港に到着し、まっすぐに市内中心部のホテルへ向かいました。そこでチェックインをしていたときです。
ウェルカムドリンクとして出てきたのがコカ茶でした。
名前と見た目からわかるとおり、コカの葉のお茶です。
実はペルーに来る前からコカ茶の存在は知っていて、どこかで飲みたいなーとは思っていました。
が、まさかクスコで最初に口にするものがコカ茶になるとは。
そしてそんなことより、
「葉っぱ入れすぎじゃない?」
と思ったのを覚えています。笑
で、実際に飲んでみた感想としては
「あーはいはい、なるほどね。そういう味ね」
です。笑
いや伝わるように説明しろよ、と思うかもしれないですが、今まで経験したことのない独特な風味で、なかなかに形容しづらいです。すみません。笑
とりあえず、めちゃめちゃうまいとか、めちゃめちゃまずいものではありません。痺れたりもしません。
もっとクセ強なハーブティーがあることを考えると、むしろマイルドで飲みやすいかと思います。
実際、クスコ滞在中の2日間で、4~5杯飲むくらいには体になじんでました。笑
接しやすい!
クスコでコカ茶を飲むべき理由
ところで、もしあなたがクスコを訪れることがあれば、私と同じようにコカ茶を飲むことをおすすめします。
珍しいから飲んだ方がいいよ!ということではありません。
いや、もちろんそれもありますが。
先ほども言ったように、クスコの標高は約3400m。
富士山に登ったことがある方はわかるかもしれませんが、この高さまでくると、低酸素により体がイカれ始めます。
はい、高山病です。
高山病になると、頭痛や息切れ、脱力、ひどい場合は嘔吐などの症状が表れます。これが結構しんどいんですよね。
で、そこで登場するのがコカ茶というわけです。
コカ茶には、高山病の症状を軽減する効果があると言われています。ホテルのウェルカムドリンクで振る舞われたのもそういうことかと。
つまり、
「クスコへ到着したばかりのあなた達は、どうせ高山病になるんだから、今のうちにこれを飲んでおきなさい」
ということです。知らんけど。
そして、このウェルカムドリンクのおかげで、私は高山病にならなかったのかというと、しっかり頭痛の症状が表れました。笑
飲んだからこの程度で済んでいるのか。
飲まなかったらもっとひどい症状だったのか。
本当のところはわからないですが、このコカ茶の効能はどうやら明確に証明されているものではないようです。
症状が和らいだという話も、プラセボ効果かもしれませんね。
・・・。
もしあなたがクスコを訪れることがあれば、珍しいから飲んだ方がいいよ!
南米では身近な存在
コカ(コカノキ)は南アメリカ原産の植物で、特にアンデス山脈の亜熱帯地域に生息しています。
インカ人にとっては神聖なもので、儀式に使われていたりしたそうです。現在でも、ペルーを含め、南米の一部では嗜好品として用いられています。
実際、クスコ滞在中にいろんなところでコカに遭遇しました。
たとえばホテルの朝食。当たり前のように、コーヒーのとなりをコカ茶が陣取っていました。
ホテル以外でも、コカ茶のティーバックが普通にスーパーや市場で売ってます。
すみません、完全に写真を撮り忘れました。笑
コカ茶以外には、コカキャンディやコカ味のチョコレートなどが売ってました。
繰り返しになりますが、クスコに滞在していれば、いろんなところでコカ製品に遭遇します。それほど身近な存在だということですね。
ただし、コカの葉と同様に、これらのコカ製品も日本に持ち込めません。
お土産として、誰かにもらうこともないということです。
ということで、ぜひ自分自身でペルーに足を運び、コカ茶やコカ味のお菓子を味わってみてください!
そして、どんな味だったか、私の代わりにみなさんに教えてあげてください!笑
以上!