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#25 春ですね。陰陽五行の<木>エナジーと、出来合いのモノを取り入れるときのちょっとしたコツ

日中、だんだん暖かくなってくる日がでてきて、花粉も飛び始めたかな。立春がすぎて、春の訪れを感じています。

春はデトックスの時期。冬の間にため込んだものを、体が排出しようとします。水気をともなう排出が春の特徴。鼻水、涙、くしゃみは、花粉症の分かりやすい症状ですね。お腹を下す方もいらっしゃるかもしれません。

<木>エナジーを取り入れる

春、夏と、これから暖かくなっていくときに、外側のコートを脱いでいくように、体も内側から軽くなっていきます。冬は、油をとったり、長時間長く煮込んだお料理が美味しく感じますが、春になってくると、同じ調理法だとだんだん重たくなってきます。煮込んだ料理よりもさらっとしたものが食べたくなったり。
春は陰陽五行で木のエネルギー。酸味と苦みをとることで排出を促してくれます。ふきのとうやたらの芽、野草、タケノコなどを少しの苦みを取り入れることで、体の排出を促します。
春は、肝臓と胆のうが活性化される時季。肝臓は解毒してくれる臓器で、酸と苦みで活性化されると書きました。また、春には丸い小さいものを食べるといいと言われます。芽キャベツ、きんかんのほか、ブロッコリーも蕾のかたまりですよね。菜の花なんかも同じかと思います。梅干しもいいですね。
赤紫のものを新春に取り入れるのもおススメです。在来種の大根やブロッコリーは少し紫がかっています。ラディッシュや小豆などもいいです。

調理法で取り入れる

この<木>のエナジーの時季、あまり金目の物を使わない方がいいので、調理法なども工夫します(切れない包丁、などよくないみたいです)。普段は、茹でてから包丁を入れているお浸しなんかは、春は、先に切ってから茹でたり。切ることを少なくして、長いまま小松菜をいただいたり。包丁を入れるのではなく手でちぎったり。など工夫すると、食材だけでなくて、調理法でも<木>のエナジーを取り入れることができます。この時期、私はミキサーやフードプロセッサーはあまり使いません。
煮るより、蒸すほうが、上昇するこの時期に適していると考えられています。春の、ふわーっと立ちのぼるイメージです。

春は<木>の食材

食材だったら、青菜などの上に伸びていくような野菜が対応します。海藻ならわかめ。ひじきだとしたら、長ひじきよりも芽ひじき。オリーブオイル、レンズ豆など。先ほど書いた、苦みのある野菜。
冬にたまった脂肪をすっきりと出すには、良い脂肪を取るといいです。いい油でてんぷらをする、味噌やごまを効果的に取り入れたり、ぬかにもいい脂肪が含まれています。
良質の油や苦みが取れていないと、強い苦みを欲してしまって(ビールとから揚げ、とか、チョコや、抹茶とクリーム、など)、体はそれらを排出しにくいので余計に脂肪がついてしまったり、バランスしようとしたり。そうすると余計に鼻水がひどくなったり、ひどいときは体は熱をだして緩めようとしてしまいます。
自分で、積極的に良質の油+苦みを取り入れると、すごい勢いで欲しくなる、というのが減らせます。もしどうしても、となったら、代替品でたくさん食べてしまうよりも、質のいいものを少量、という方が満ちるかもしれません。

油を減らす。ウォーターソテーとは?

春は、良い油を取り入れるといい、と書きましたが、この時期、私は積極的に油を使わない調理法をします。上に書いたように、ゴマや味噌など、丸のままのものをなるべくとり、抽出した油や、熱してとるのを控えます。
炒め物は、この時期、油を使わずに調理して、スッキリすることを試みます。

そこで便利なのがウォーターソテー。
5mmくらい水を入れて、沸騰したら玉ねぎを入れます。臭いがツンとしなくなったら、他の具材を入れて火を通していきます。

玉ねぎに限らず、ごぼう、にんじんなど、灰汁がある野菜は、春はこの方法で飛ばしてあげるといいです。
切り干し大根や筑前煮など、油を使って炒めて作る料理は、春は、ウォーターソテーで作ると、ヒーリング効果も期待できます。食べたときにホッとできるんですよね。カレーやシチューなども、自然食品店のものであっても、市販のルーを使うとけっこう脂分が多く入るので、ウォーターソテーで火を通してから、水を加え、煮込むといいです。
時々がっつりしたものが欲しくなったり、トロトロに焦げる寸前まで炒めた玉ねぎを使ったカレーも食べたくなるので、そんなときはしっかり油を使いますが、使い分けです。全部こうする、ではなくて、春はなるべくこうしておくと、体がデトックスするのを助けてあげられるよ、と知っておくだけで、楽になります。

玉ねぎもごぼうも、血液サラサラにしてくれますね

春にオススメの、包丁の入れ方

春は、なるべく、刃を入れたくなくて、切らずにちぎってみたり、先に切ってから蒸してみたり、と書きました。
立ち上るエネルギーを断ち切りたくない。すると、繊維に対して、垂直に着るのではなくて、斜めに切る(繊維の勢いを残せる)のがオススメです。
例えばみじん切り。学校などで教わるのは、繊維に対して垂直に断っていき、最後にまな板と水平に刃を入れていくやり方だと思いますが、なまくら包丁(よく研いでいなくて切れない包丁)などだと、つぶし切りになってしまってよくありません。私は、マクロビオティックの教室で教わってから、このように、斜めに包丁を入れています。

こうすることで、エネルギーを断たずに切れるんですが、よく分からなくても、口に入れたときに、野菜がスッと体になじむ感じがします。
斜めに一度刃を入れて、その切り口と垂直になるような形で、玉ねぎに対して斜めに刃を入れたら、そこからさらに細かく切ることはせずに、それで終わりにしています(春は、なるべくたくさん刃を入れたくなくて)。
せん切りをするときや、小さく切るときも同じです。斜めに切ってから縦に包丁を入れていきます。ここでは、ごぼうを小さく切りたかったので、斜めにしたあと刻んでいきます。せん切りにするときは、斜め切りした長い辺を残すような形で端から刻んでいきます。

レトルトや缶詰でも、ひと手間で生命力をプラス

私は、災害時の備蓄のために、レトルトや缶詰、フリーズドライの物なども備蓄しています(全部同じ場所に、賞味期限を書いておいてます)。
賞味期限が近づくと、ローリングストックとして使っていくわけですが、そのままだと、生き生きした感じが取り入れられない。なのでひと手間加えて使っています。

例えばこのミートソース。上の玉ねぎとごぼうをウォーターソテーしておいて、そこに加えて混ぜるだけで、グンとフレッシュに生まれ変わります。

この方法はオススメです。私はなんにでも合うので、だいたい玉ねぎなど入れることが多いですが、野菜じゃなくて、本物の調味料を加えてもいいと思います。
例えば、市販のインスタントラーメンを作るときには、お湯を規定量わかすついでに、そこらへんにある野菜を放り込んで、それをどんぶりに注いでもいいです。付属の粉スープを半分の量にして、その分をお味噌や醤油などで補うのもいいと思います。

ちなみにですが、市販のカレーだったり、あとはトマト味のものは、陰が強いなと感じる(緩む感じがする)ので、私は隠し味程度に、ほんの少し、味噌を足してます。

横で玉ねぎの皮むきを手伝ってくれた息子。味見したら、その手がとまりません「もっと!もっと!」。「おいちっ」と舌鼓を打ちながら、どんどん食べていました。

まとめ

今日は、春の<木>エネルギーの紹介から、オススメの食材と調理法の紹介をしました。油を減らす工夫として、ウォーターソテーについて。
それから、できあいのものを使うときに、ふだん私がしているひと工夫について紹介してみました。

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