傷のお手当て わが家の場合 #1
今日で7投稿目になります。毎日投稿するという目標。昨日は、寝かしつけててうっかり寝ちゃって、何とか日付が変わるまでに間に合いました。まだリズムがつかめずにいて、どうしても夜の時間に書くようになってますが、それでもアウトプットするのは楽しいです。まだよちよち歩きですが、誰かのお役に立てるようになったらいいな。
昨日、とっさのケガに対応して、早く治るためのお手当てについて書いてみました。
わが家は男の子3人なのと、外遊びをさせていたので、上の子たちが小さい頃はケガがしょっちゅうでした。
想像するだけでも痛いの苦手だわ、という方は、本記事は飛ばしてください。男の子のお父さんお母さん、子どもと日々関わる方には参考になるかもしれません。
長男は、発達性協調運動症(DCD)ということもあって(発達障がい、知的障がいが多く持っている、不器用だったりぎこちなさのこと。脳による)、幼児から小学校低学年の時期、本当にしょっちゅう転んでいました。ひざか肘か、どこかしらいつも流血していました。その後、次男は火や刃物が好きなので、キャンプやBBQ、里山にあった農学校に連れて行って薪割りやのこぎり・鉈(なた)など、体験させたりしていました。慎重な性格ではあるけれど、やはり道具にさわった数だけケガもしてきました。
小さいころから料理させてきていたので、包丁で切ったことも(包丁は大人もケガすることありますよね)。元夫は血が大の苦手だったこともあって、小さい頃は毎回受診、だんだん処置の仕方が分かってくるようになるとその都度ケガに対応してきました。
外遊びの多い保育園で2年間働いていたことも、経験となりました(保育園は、親御さんの意向もあって、ちょっとしたケガでも本当にすぐ受診でした)。
傷ひとつとっても、色んな考え方がある
応急処置にも色んなやり方と考え方があり、色んな方法を試しました。夜間救急にお世話になったことも、出血が多いのにびっくりして吐いてしまったことも(これは私自身の傷)。
判断するのに迷う項目として、擦り傷・切り傷だと、
まず傷口を消毒するのかしないのか。
受診するべきか、家庭での対処で大丈夫か
傷を乾かすのか、傷を乾かさないまま治すのか(湿潤療法)。
対処方法と、止血までの時間。これは傷の深さや大きさによります。
傷がきれいに治るかどうかの観点。
傷口が膿む可能性(ケガをした場所、本人の免疫力、ケガをした時季)。
薬を塗るかどうか(チンキなども含めて)。
薬を内服するかどうか(レメディなども含めて)。そのタイミングは。
などがあります。どんな方法を使うのか、どう対処するのかには、考え方の軸があると決めやすいかと思います。
初めての子なので、薬などできることはやって、とにかく安心したい。
とにかく傷跡がキレイになるようにしたい。
おばあちゃんがやってきたような、なるべく自然なやり方で。
などあると思います。わが家の場合は、
「自然治癒力を使って、なるべく余計なことはせずに治したい」
「子ども本人が傷を通して成長するような働きかけをしたい」
という思いがあり、その中で、できるだけ傷跡が残らないようにだったり、うまく病院にもお世話になりながらここまできました。
なるべく自然治癒力を、それでいて安全に、その観点からの記事になります。
ケガでの受診の目安
少し大きな怪我で、受診が必要になりそうで、健康保険以外の保険適用するのであれば(学校や習い事などでのスポーツ保険)、様子を見ずにまずは病院に行きます。
他に、受診の目安は、
擦り傷に入った異物が取れないとき。
感染の可能性(とびひが流行っている、衛生的ではない場所で傷ができた、動物に咬まれた、枝や釘などを刺した)。
擦り傷がえぐれてしまったり、傷口がジグザグなとき。
傷口が大きく縫った方がよさそうなとき(深い切り傷、裂け傷)。
自力では止血しきらないとき。
傷がなかなか治らないとき。
には、受診したほうがいいでしょう。
一晩家で経過させても大丈夫そうだと判断すれば、翌朝まで受診を待ちます(不安ならすぐ受診してください)。ひどいケガや、意識が朦朧としていたりしたら迷わず救急車を呼びます。
家に子どもと2人きりで子どもがケガして自分がパニック、とか、夜に大人1人しかいなくて、小さい子どもが2人いてそのうち1人を救急に連れて行かなければいけないときなど、思い切って近所の人に助けを求めてみては(普段から頼れる関係づくりも大事ですね)。
応急処置と止血
まず洗う
傷ができてしまったら、まず傷口を流水でジャージャー洗います。
これは、冷やす効果もありますね。そして異物を取り除きます。
傷口には常在菌もいると考えているので、わが家では、よっぽど傷口が汚くなければ消毒はしません。ただし、水がなかったり、雑菌がありそうな泥があるところでの傷、梅雨時期など傷が膿みやすいときなどには、消毒することもあります。
学校や園では消毒してくれることが多いので(善意ですね、してほしいという保護者が多いこともあると思います)、普段の擦り傷などには消毒はせず、洗うよう対応してほしいと伝えてあります。そのうち、子どもが自分で怪我したらまず洗うようになります。
止血には圧迫を
傷口を強く圧迫して止血するのが基本となります。
ガーゼなど清潔な布を当ててしばらく強く押さえます。保育園ではその上から保冷剤を当てていました。
家では、このときに心のケアもしているなーと感じます。膝の上にケガしたわが子をのせて、じーっとお手当てしている時間。子どもにしてみたら、ケガして不安な気持ちがやわらいでいく時間でもあります。大丈夫だからね、と肯定的な言葉をかけ、痛かったねと寄り添ってあげます。
パックリ切ってしまったとき、それが関節などで、曲げると傷口が開いてしまう場合は、添え木などをして固定しておくといいです。
畑で、鎌でざっくり人差し指の背を切ってしまった方がいたときは、水筒の水で洗って乾かしたら傷にガーゼを当てて、その辺にあった木の枝を傷と反対側(手のひら側)に当てて、応急箱の中に入れていたテーピングで固定しました。
指先を切ったなどの傷なら、心臓より高い位置に傷口を持っていくと出血量が減ります。
直接圧迫できないような場所の時は、間接圧迫をします。
出血が上腕なら脇のくぼみを、腕なら肘の内側を、指なら指の付け根を、手なら手首の脈を、脚なら太ももの付け根に体重をかけて圧迫します。
次男が指を深くスパッと切ってしまい、1時間しても血が止まらないことがありました。カッターの刃だけ持って何かを切ろうとしての事故です(男子ってどうしてそういうことをするんだろう、ということがありますね)。夜だったことも、赤ちゃんがいたこともあって、試行錯誤の末に、アロエの葉の中に指を入れてみたことがあります。したら、5分もしないうちに血がとまりました。ふだん塗るだけだったアロエも、以来、わが家のいざというときの止血要員となって、大事に育ててます。
血がだんだん止まってきたら、もう少し圧迫した方がよさそうなときは絆創膏など使います。絆創膏には心の効果もあって、3,4歳の子どもは、絆創膏をもらって貼ることで安心することがありますね。寄り添って貼ってあげたい気持ちもありつつ、あまりにも消費が激しくてこれくらいならいらないよ、と言っていたことも。
傷は乾かすのか、乾かさないまま治すのか(湿潤療法)
最近は、湿潤療法がメインなのでしょうか。ラップして温存したり、傷パワーパッド(商品名ですが)など貼ったりして治す方法が主流となってるように感じます。
一方で、乾かすのがいいと主張している人もいます。
どちらがいいのでしょうか。
湿潤療法は、確かに傷跡がキレイに治ります。何より、水にぬれても傷口が痛くないのがいい。指先を切ってしまった、靴擦れを起こしてしまった、など、普段頻繁に使う場所には、湿潤療法バンザイです。私もよく使っています。
ただ、病院で処方してもらうならいいですが、家庭でやるときはちょっとした注意が必要と感じています。それは、傷口が膿んでいないことです。
とびひの菌が入っていたり(正確には伝染性膿痂疹)、雑菌が入っていると、途端に膿んで傷を悪化させてしまいます。
なので、私は使い分けしています。
湿潤療法の絆創膏は大きなものだと1枚300円くらいすることもあるので、よくケガする子どもにはしょっちゅう貼ってられないよ、ということもあります。
処置のベストを探すのではなく、目的は傷を治すことなので、その目的に沿えばいい、ということも忘れないようにしている観点です。
わが家の処置の使い分け
指先の切り傷や靴擦れ、清潔な小さな傷には湿潤療法。数日ごとに張り替えますが、必要があれば毎日替えます。
広めの面積のケガで、感染を防ぎたいという目的には、ガーゼ+フィルム
開きそうなのがこわい深めの傷には、粘着力強めの絆創膏。または絆創膏のテープ部分だけ使ったりします(これは、整形外科で、縫う代わりに皮膚用テープで処置してもらった経験から、感染がなさそうなときに使っています。私はケアリーブを使ってます)。
小さい傷は基本そのままにしていますが、家事をする上で少し覆っておきたいときなどは、安い絆創膏を貼ることもあります。子どもが欲しがって貼る、自由に使っていいよという絆創膏もこちらです(100枚で200円程度のドラッグストアに売ってるもの)。
最近は、便利な通気性のあるフィルムが出てきました。これは整形外科で処置してもらって知ったのですが、ガーゼと合わせて持っておくと、好きなサイズにカットして使えるので、よくケガをする家庭には便利です。わが家では必需品です。
とびひにご注意を
小さい子は皮膚が薄く、バリア機能が弱いです。また、保育園や幼稚園に行っていると、夏など集団感染することがあります。
とびひとは、伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)という細菌による皮膚の感染症です。ブドウ球菌や溶連菌が原因で、接触によってうつって、火事の飛び火のようにあっという間に広がるので「とびひ」というそう。あせもや虫刺されをひっかいたり、傷の二次感染からとびひになります。
ケガをしたとき、とびひになってしまうと大変なので、とびひによる傷でないかどうかも確認します。とびひの場合、覆いきれる場合は、逃げ切れるでしょう。傷口をすべてガーゼなどで覆います。ガーゼを貼るテープにかぶれて、さらにとびひがひろがることがあります。小児科で、ビニールテープが一番肌に刺激が少ないと教わりました(はがれやすいですが)。一番刺激が強いのは紙テープだそうです、参考までに。
とびひが顔にとんでしまった場合や広範囲に広がった場合などは、さらに広がったり周囲にうつしてしまう前に一刻も早く受診して、抗生物質などで対処する必要があります。薬を使えばあっという間に収まりますが、覆えなかった場合、自力だと結構厳しいです。とびひの場合、湿潤療法はもちろん、フィルムなどで覆ってしまうのもNGです。一度とびひと気づかず、フィルムを使って悪化させてしまったことがありました。
とびひは、細菌が原因なので、ステロイドを使わなくて抗生物質の軟膏で対処できますが、慣れない方はとにかく早い受診がおすすめです。
※ご注意・お願い
本記事は、あくまでも子育て中の一個人の私が暮らしの中で実践していることです。参考にしてみる場合は、あくまでも自己責任でお願いしたく、いかなる責任も負いかねます。判断に少しでも迷う場合は、迷わず医療機関で受診をお願いいたします。