2024.09.24夫婦間での価値観の相違について

おはようございます。夫婦間で価値観が大きく異なって離婚に至った人は多いと聞きます。特にコロナ以降、それまでぼんやりしていた夫婦間の価値観の相違が明確化して、よりその傾向に拍車がかかったようです。

何を隠そう、私もコロナから夫婦間の価値観の相違を強く感じるようになった1人です。コロナでワクチン接種が奨励されていた時に、私は会社の仕事で中東に赴任しており、生活基盤が整えば家族が後から来ることになっていました。

ところが、ワクチン接種しないと帰任になるかもしれないと言われ、当時の私は非接種を貫く覚悟を決め、妻にその旨を話しました。妻からきたメールには、「思い止まって、今後のキャリアを考えて接種を検討してほしい」という主旨のメッセージが書かれていました。

私は通常治験に10年かかるワクチンがたった1年で異例のスピード承認を受け、長期的に人体にどういう影響を及ぼすかわからないものを接種できないと返し、様々なワクチンの危険情報を共有しましたが、殆どは無視されました。

会社から半強制されるような四面楚歌の中で、覚悟を決めたのに、私の意見や思い、人生観は無視されて、彼女の興味があるのは駐在先での生活でしかないのだと愕然とし、悲しくなりました。

結果的には、非接種でも直属上司の取り計らいもあり、なんとか駐在を続けられたのですが、この時の感情はずっと残っており、ワクチンパスポートが導入されたり、妻自身がワクチンを打つと言うことになって何度も言い合いをし、離婚寸前までいきました。

そしてコロナが終わった今も当時よりもマシになった気はしますが、夫婦間の価値観の相違はいまだに大きい気がします。ですが、今は怒りをぶつけたり、離婚をすることは何も生み出さないし、子どもに対してマイナスの影響しかないと思っています。

考えて見れば、夫婦が相手の人生観や思いを完全に理解できるなんてことはあり得ないと思います。理解できなくて当然なのです。理解出来なくて、理解されなくて苦しい、悲しいけども、少しでも分かり合えるようにお互い歩み寄る、お互いの中間地点を探していこうというのが、本来の夫婦の仕事だと思います。そこから人間というもの、相手に映し出された自分が見えて来ると思うのです。

我々現代人は、人生観が分かり合えないから、即離婚という誘惑に駆られがちですが、それは共産主義者の作った家族破壊プログラムの思惑にまんまと乗せられているということになるでしょう。

彼らは生活のあらゆる面倒から解放するという甘言で、社会の絆を分断していきます。ですが、この甘言に乗せられるというのは共産主義者でなく、我々の中にこそ元凶があると思わなければなりません。我々の心の中に「人生は楽なもの、幸せなものであるべき」という思い込みがあることこそが元凶なのです。

この思い込みは人間を弱くします。少しの苦しみ、悲しみで、目の前の人間関係を放棄したい気持ちにさせます。一方で古代から人類の叡智を集めた宗教や哲学では、真逆のことが教えられています。すなわち、「人生は苦である」ということです。

家族だろうが、会社だろうが、地域コミュニティだろうが、なんらかのコミュニティに属すると必ず苦悩はついてまわります。なぜなら人間の悩みは全て人間関係からくる悩みだからです。


だからと言って私たちは1人で生きていくことはできません。たとえ、目の前の人から逃れたとしても必ず他の人と関わる必要があり、人と関わる以上、同じような、もしくは別の悩みがついて回るのです。

だから、その苦しみを受け入れて、人間関係に向き合って、自分の生き方を模索していくしかないのです。これは命懸けの作業だと思います。しかし、生まれた時から私たちはどうなるかもわからない世界に生きているということでは元々命懸けなのです。この命懸けの体当たりをすることで、物質世界だけに生きていては見えてこない精神世界でのより良い生き方というのが見えてくるようになると私は思います。

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