もう、忘れて。
かけがえのない友達だと思っていた人を失ったり
この先を持ち直したとしても心から笑える日は来ないと思ったり
恩人だと思っていた人を見限ったり
小さな頃に夢みた美しさは手に入らなくて
このシミは多分一生消えない
自分で産んだ子どもすら自分とは違う人間で思う通りにはならないし
若い頃のキラキラした時間は絶対に戻らない
どんなに大切でも他人
目を背けていたあれやこれやを現実のものとして受け入れて、自分は取るに足らない、選ばれていない人間だって受け入れて、その先に残るものって何なんだろう。
そこにある絶望から逃げることをやめたら。
いや、やめられたのかな。
本当にやめられていたなら。
不思議と明るい生活があるのかもしれないけれど。
『翳りゆく部屋』ではなくて『静かなまぼろし』を口ずさんで泣きました。
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