秋春制移行後のJリーグはどうなるか
今月25日、Jリーグは報道陣向けに秋春制へのシーズン以降案を公表した。『ゲキサカ』の記事によれば、開幕が7月最終週から8月第1週、閉幕が5月最終週から6月第1週、冬季のインターバルは12月第3,4週から2月第1,2週となっている。
期間こそ示されたものの、具体的なイメージが未だ掴めないため、既に秋春制で行われておりJリーグと大会のシステムが類似しているイングランドのプレミアリーグを基に、2023-24シーズンを秋春制で行った場合の日程を試作した。
まず、見本となるプレミアリーグの今シーズンの大まかな日程は以下のとおりである。
・プレミアリーグ 8/6-5/29
・FA杯 11/5-6/3
・カラバオカップ 8/3-2/27
・UCL 9/7-6/11 (GS:9/7-11/3 決勝T:2/15-6/11)
これらを踏まえて日本の気候や慣例に合わせて日程を調整すると、このような形になった。
大会の方式については、現時点で分かっている限り24年以降のものを採用している。ルヴァンカップは60チームでのトーナメントとなることが既に発表されていることから、1回戦をACLに出場する4チームを抜いた56チームで行い、2回戦から勝ち上がった28チームとACL組の計32チームでトーナメントを行う形式とした。
また、ACLの試合の前後いずれか、各決勝戦、最終節の直前は1週間リーグ戦を行わないという条件を付けた。(なお、9月と10月の代表戦は4試合連続で実施される形に変更される模様だが、今回は反映していない)
今回の試作では、すべての大会で勝ち進んだ場合の試合数は最大で65試合、連戦は最大で11試合となった。発表によれば7月末に開幕戦が行われる可能性もあることから、もう1週分余裕を持った日程になることもあり得る。
ただし、実際には多くのチームがカップ戦の途中で敗退することから、これほど過密な日程でシーズンを戦うチームはまず生まれないということを踏まえて参考にして欲しい。
2枚目の画像はACLに出場しないチームの日程である。こちらはシーズンで最大51試合までとなり、ACLを勝ち進んだ場合と比べかなり余裕があることが分かる。特にシーズン終盤の約3か月は、天皇杯を除くミッドウィークの試合をすべてなくすことができた。
この2パターンを1つのカレンダーにまとめると以下のようになる。
なお、日本の気候などに配慮し、早期に天皇杯が開幕する日程となっている。また、ACLも今シーズンや春秋制時代の日程を踏まえ、リーグよりも早く終わる日程にした。