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対戦相手で見るJ1終盤戦

残り7節となった2023シーズンのJ1リーグ。上位下位ともに接戦が繰り広げられているが、今回は各クラブの今後の対戦相手をまとめてみた。

残り7試合ということで多くのクラブはホームとアウェイが3か4試合ずつだが、横浜FCのみホームが2試合となっている。また、興味深い点として、横浜FCはホームでの平均勝点が1.00ポイントであるのに対し、アウェイは0.58ポイントと成績に大きな差がある。現在は最下位の湘南と1ポイント差の17位だが、もしかしたらこの日程が今後の残留争いの行方に影響を及ぼすかもしれない。

また、残留争い中のクラブで、対戦相手の順位を合計した数字が最も小さい(上位との対戦が多い)のは柏で、最下位と5ポイント差をつけている今も安泰とは言いがたい。最も、ここまで名古屋、横浜FMを撃破し、C大阪、神戸、広島と引き分ける上位キラーぶりを踏まえれば、必ずしもネガティブな要素とは言えないか。

J1全体では、東京、鳥栖、川崎が対戦相手の順位が低い傾向にある。3クラブとも優勝はおろかACL出場権の獲得も厳しくなってはいるが、もしかしたらシーズン終盤にサプライズを起こすことができるかもしれない。

逆に対戦相手の順位が高いのはG大阪、神戸、福岡で、優勝戦線に踏みとどまる7クラブとの試合がそれぞれ4試合以上残っている。中でも神戸は現在首位に立っているため、ほとんどの試合がいわゆる「6ポイントマッチ」となる。

横浜FMをかわして首位に返り咲いている神戸は、今まさに正念場を迎えていると言えるが、さらなる不安要素も付きまとう。

これは、上位7クラブ同士の対戦結果と順位をまとめた表である。

星取表のすぐ右にあるのがJ1全体の順位、そしてその隣が7クラブ間の対戦成績のみを考慮した順位である。これを見ると、驚くべきことにJ1首位の神戸は上位同士の対戦成績では最下位に沈んでいる。試合数のばらつきもあるが、それでも1試合平均の勝点がわずか1ポイントで、この数値で比較しても最下位となる。

上位同士の成績が良いのは総合2位につける横浜FMと4位の浦和で、どちらも平均勝点は1.5ポイント以上。ただ、この2クラブも前節は下位チームとの試合に引き分けていることから、決して盤石とは言えない。というより、今年はずば抜けて強いというクラブが見当たらないため、優勝争いは最後の最後までもつれるというのが大方の予想だろう。

サポーターにとっては胸中穏やかではいられない終盤戦となるが、ある意味でJリーグらしい目の離せない展開になりそうだ。

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