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ららぽーと横浜 横浜F・マリノス感謝祭 選手トークショーの舞台裏

皆さま、こんにちは。
横浜F・マリノスを運営する横浜マリノス株式会社の法人営業部です。
いつもクラブへ熱いご声援をいただきありがとうございます。

6月に入り初夏の陽気が続く中、9日(日)に「三井ショッピングパーク ららぽーと横浜」(以下・ららぽーと横浜)で、横浜F・マリノス選手によるトークショーが開催されました。
今回は、ららぽーと横浜を運営する三井不動産商業マネジメント株式会社様とのパートナーシップの観点から、トークショーの舞台裏をご紹介します。


ららぽーと横浜は横浜F・マリノスを熱く応援している!

ららぽーと横浜は2018年から現在に至るまで、クラブのオフィシャルパートナーとして長きに渡りご支援をいただいています。
皆さまも活用されている大規模商業施設ですが、コロナ禍では集客の生命線となる来館促進のプロモーションを行うことができませんでした。
2020年から2022年にかけて大きな打撃を受けていたにも関わらず、むしろコロナ禍をともに乗り越えて、より大きなサポートをいただいている、クラブにとって大切なパートナー企業の1社です。

 
さて、ここで皆さまに問題です。
スタジアムの中で「ららぽーと横浜」の看板を見かけたことがありますか? 
読者の皆さまのほとんどは、横浜F・マリノスのホームゲームに足を運んでいただいたことがあると思います。
メインスタンド、ゴール裏、バックスタンド…。
さまざまな形や大きさ、種類の看板が掲出されていますよね。
しかし、契約締結以降、実は一度も「ららぽーと横浜」のスタジアム看板を掲出したことはありません。

ピッチ上には、実にさまざまな大きさ、種類のスタジアム看板が設営されている。
しかし、「ららぽーと横浜」の文字は一つもない。


プロスポーツへの協賛=スタジアム看板ではない

三井不動産グループの商業施設は、ららぽーと横浜をはじめとする日本全国の三井ショッピングパークの運営において、「Growing Together」というコンセプトを掲げ、地域に根差し、お客さまとともに育んでいく商業施設の新しいカタチを実現されています。
クラブとのパートナーシップを通して施設の魅力を高めることで、ファン・サポーターの皆さまにとって心豊かになる。
そして、楽しい時間を過ごすことのできる場所であることを目指されており、地域の皆さまとともに成長し発展していくことを目的とされております。
このように、露出等によるブランディングや知名度の向上を主目的としていないため、看板を出す必要がないのです。

神奈川県最大級の大規模商業施設 「三井ショッピングパーク ららぽーと 横浜」

横浜F・マリノスを含め、サッカーやプロ野球などのプロスポーツクラブへの協賛=露出と考える方も多いと思いますが、すべてがそうではありません。
横浜F・マリノスは、企業とのパートナーシップを通して目指している提供価値を5つに整理しています。露出はこのうちの一つに過ぎません。
 
横浜F・マリノスの考える協賛=パートナーシップとは、協賛企業が認知を高めるツールとしての関係性だけではなく、クラブへのサポートを行うだけでもありません。
お互いのアセットを掛け合わせて課題を解決し、相乗効果によってお互いの企業価値を高めていくことを本質としています。
この考え方や各社のお取り組みについては、引き続きこちらの法人営業部のnoteにて記事をアップしていきますので、ぜひご参考ください。


ニュースリリース用に制作されたPR画像

トークショー出演選手決定まで!

ららぽーと横浜で開催される選手トークショーには、毎年多くの選手が参加しています。
ファン・サポーターの皆さんは、どの選手が遊びに来てくれるのかな?
推しの選手は参加してくれるのかな?
などなど、毎年この時期に、期待に胸を膨らませていらっしゃると思います。
出演選手や企画の決定は、ららぽーと横浜とクラブ間で下記のプロセスで打ち合わせが行われていきます。
 
①    館のイベント計画とチームの試合日程を考慮して実施日と実施場所の調整
②    チーム統括部へ選手のイベント参加を打診
③    選手トークショーを軸としたプロモーション内容の協議
④    プロモーションの目的やストーリーに合った出演選手を選定
⑤    選手本人への出演オファー
⑥    情報解禁日の調整
時間軸にして、初回の打ち合わせから当日まで2カ月程度を要しています。


ファン・サポーターの皆さまへ自身の想いを語るポープ ウィリアム選手

選手へのリスペクトを忘れる日はない

それでは、今回の企画決定に至るまでの経緯を上記の手順に照らして説明していきます。
 
まず、①の実施日時と場所の調整です。選手トークショーは毎年多くのファン・サポーターの皆さまにお越しいただいている実績から、実施場所は集客力の高い屋外イベント広場「セントラルガーデンKiLaLa」に決まりました。

 
ららぽーと横浜側より、過密日程を戦うチームへの温かいご配慮もいただき、日本代表の活動期間で連戦がひと休みになる6月上旬をターゲットに、館のイベント計画を加味し、会場が利用できる週末で行う方針を固めました。
 
契約内容にもよりますが、横浜F・マリノスのパートナー企業は年間1、2回、自社のイベントに選手が出演する権利を持っています。
各パートナー企業の選手出演イベント日時の調整、スケジュールの管理は必須であり、毎週の営業会議で情報共有を行っています。
加えて、選手のメディア対応等を含むスケジュールを加味して、②をトップチームの管理部門であるチーム統括部に、イベント内容、スケジュールの報告、連絡、相談を行っています。
このように、選手はピッチの上だけではなく、ピッチから離れた場所でもさまざまな活動を行っており、クラブ関係者の立場からしても、選手へのリスペクトを忘れない日はありません。
 
イベントの日程が決まると、次に③のプロモーション内容の協議に入ります。
6月上旬実施を踏まえ、試合日程と照らしました。
チームがアジアチャンピオンズリーグ(ACL)決勝に進出して優勝することを想定し、「優勝おめでとうセール」をプロモーションの軸として進めることになりました。
(現在は「横浜F・マリノス感謝セール」に形を変え、期間限定で展開しています)

ACL決勝第1戦で値千金の同点ゴールを決め、感情を爆発させる植中朝日選手

選手の個性は三者三様

いよいよ④の出演選手の選定と、⑤の出演オファーの工程に入ります。
今回はACLを企画の軸として組み立てているため、「ACLで活躍した選手に出演していただきたい」というららぽーと横浜側の意向もあり、準決勝、決勝で劇的なゴールを決めた植中朝日選手。
ノックアウトステージに入り、準決勝までのすべての試合に先発出場し、決勝第1戦では決勝ゴールを決めた渡辺皓太選手。
そして、大会を通してスーパーセーブを連発し決勝へコマを進める力となったポープ ウィリアム選手のリクエストがあり、3選手に出演を打診することになりました。
選手にイベント出演を打診する場合は、実施日の選手の予定や意思を尊重しながら、担当営業が直接本人に確認を行います。

営業担当から企画主旨を選手本人に説明し、出演交渉を行います

“トークショー”への出演オファーに対する選手のリアクションは三者三様でしたが、いずれの選手も快諾してくれました。
ここで、そのリアクションを明言することは避けますが、選手の人柄やキャラクターがにじみ出た場面でもあり、トークショー本番でも選手の振る舞いを通して、人柄はお客さまに伝わっていたと思います。
 
すべての実施要件がオールクリアとなり、急いで⑥の告知物の制作と情報解禁の準備に取り掛かります。
1日でも早く情報をファン・サポーターの皆さまに届けられるよう、法人営業部が旗を振りながら、WEBチーム、SNSチーム、広報へと情報を社内関係各所に繋いでいきます。
晴れてニュースアップが完了し、皆さまに情報が届き、SNS等で反響をいただけることも営業担当としては励みになる一幕です。

さまざまなプロセスを経て完成された「横浜F・マリノス選手トークショー」のチラシ


忘れてはいけないクラブアンバサダーの存在

ここまで、出演選手の決定プロセスにフォーカスをあてて説明を行ってきましたが、トークショーには司会進行を務めるMCの存在が必要不可欠です。
この重要な役割を毎年担っていただいているのが、横浜F・マリノスアンバサダーの波戸康広さんです。
横浜F・マリノスの多くのOB選手は、さまざまな場所でご活躍されています。
OB選手の一人である波戸さんは、現役引退後の2012年から現在に至るまで、クラブのアンバサダーとして、広報活動、チケット販売促進、地域貢献活動、スポンサー、ファン・サポーターとの交流など幅広く活動しクラブに貢献しています。
今年のオファーの際も、二つ返事で出演を快諾していただきました。
トークショー当日も予定集合時間の1時間前には会場入りされ、準備に余念がありませんでした。
毎年のご協力、ありがとうございます!


「お楽しみ抽選会」の当選者とのふれあいに笑顔をみせる渡辺皓太選手

いよいよ本番当日へ

こうして、すべての準備が無事に整い、晴れて本番当日を迎えることができました。
トップバッターの渡辺皓太選手は、ご家族を連れて参加してくれました。
事前にチームマネージャーから電話があり、家族もトークショーを見に行きたいと言っていることを聞いていたので、関係者席を準備。
過去に出演した選手をみても、ご家族連れは渡辺皓太選手が初めてかもしれません。
ご家族の存在に気がついたお客さまからは温かい視線が向けられ、質疑応答では出会いの馴れ初めなどの鋭い質問も! 
会場はとても和やかな雰囲気に包まれていました。
続いては、ポープ ウィリアム選手です。
昨今のトークショーではフィールドプレーヤーの出演が続いていたため、ゴールキーパーの出演は久しぶりでした。
自らの手を見せながら「実はそんなに大きくないです」と照れながら話し、普段から愛用しているキーパーグローブについても想いを語ってくれました。
最後に登場したのは植中朝日選手です。
実は、昨年もこのトークショーに出演しており、2年連続出場となりました。
毎年テーマを変えて行っているトークショーにて、連続して出演した選手は過去にいないため史上初の快挙! 
これは植中朝日選手が継続して活躍し、チームに貢献してくれているという証でもあると思います。
「来年も呼んでもらえるように頑張ります!」と爽やかな笑顔で話してくれました。

参加者からの質問にていねいに答える植中朝日選手

さて、今回のトークショーでは、出演した選手が使用している愛用品を紹介しています。
ららぽーと横浜2階鴨居駅方面口の「横浜F・マリノスぽーと」に期間限定で展示を行っております。
ぜひ、ららぽーと横浜に足を運んでご覧ください!

トークショーに出演した選手の愛用品は「横浜F・マリノスぽーと」で期間限定展示中


~終わりに~ 横浜F・マリノスぽーと誕生秘話

ららぽーと横浜は日ごろから横浜F・マリノスを熱く応援していただいております。
窓口となるららぽーと横浜のご担当者は、ジョブローテーションの観点から2~3年周期で部署異動をされます。
しかし、これまで横浜F・マリノスを担当いただいた方全員が、情熱を持って、さまざまな業務、調整を迅速に進めていただいております。
 
ここまで熱く横浜F・マリノスをサポートし応援してくれているにも関わらず、いざ、館内に入ると、クラブのポスターやバナー等がなく、横浜F・マリノスを応援している雰囲気は感じられませんでした。
前述のとおり、スタジアムの中でも看板等の露出を行っていないため、「ららぽーと横浜が横浜F・マリノスを応援していること知らない方々も多いのではないか」、「もし、この事実を多くのファン・サポーターの皆さまに周知することができたら、これまで以上に有益なパートナーシップが組めるのではないか」、そんな想いが担当者の頭に浮かびました。
 
そこで、ららぽーと横浜に対し、「来館したお客さまに横浜F・マリノスを応援していることをアピールできるような装飾を検討いただきたい」と思い切って打診を行いました。
すると、考えていた以上に前向きなお返事をいただくことができました。
それは、単なるポスターやバナーの一過性に終わる媒体ではなく、横浜F・マリノスのファン・サポーターにとって聖地となるような、シンボリックな場所を提供したい、と逆提案をいただいたのです。
こうして、2021年9月25日に横浜F・マリノスの情報発信・体験ブース『横浜F・マリノスぽーと』が誕生しました。

 
横浜F・マリノスぽーとにより、クラブは年間を通して、ファン・サポーターとの立体的なコミュニケーションを交わすことができるようになりました。
また、館内で最もお客さまの通行量の多いJR鴨居駅方面口の場所をご提供いただいたことにより、横浜F・マリノスを知らない来館者にもリーチすることができる貴重なタッチポイントとして、クラブをアピールすることができています。

今年9月には3周年を迎える「横浜F・マリノスぽーと」
(写真は現在の展示内容と異なります)

これからも、ららぽーと横浜とクラブとのパートナーシップを通じて、ファン・サポーターの皆さまに喜んでいただける企画を創出していきます。
今後の展開にご期待ください!


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