Jリーグチップスの思い出 2004
この年は、2003年J1王者としてAFCチャンピオンズリーグ(ACL)に参戦。加えて、今は消滅したA3へも参戦を強いられる。A3の日程と重なったACLグループステージ第2節ペルシク・ケディリ戦ではユースの選手も起用され、岡田監督は上海と日本を行ったり来たりした。ちなみに、当時ユースだった天野貴史らが起用されたこの試合は、主力選手不在にも関わらず、大変面白かった。
そして、忘れもしない、第3節ホーム城南一和戦におけるソンナムヤーの洗礼。1-2で痛恨の逆転負けを喫するが、第4節のアウェイでは1-0で勝利。第5節はビンディンに6-0で大勝し、有利になったと思いきや…城南一和はペルシク・ケディリに15-0で爆勝!こんなの絶対に八百…ゴホンゴホン。この当時はノックアウトステージに行けるのはグループ1位のみであった。横浜のACL挑戦は終わった。
ついでに、この当時はACL組のナビスコグループリーグ免除なんてなかった。過密日程に苦しみ、J1の1stステージ序盤は1分1敗ともたついた。しかし、岡田監督が腹を括って3-5-2にして以降は破竹の勢いで勝点を重ね、磐田を逆転して1stステージ優勝を達成。2ステージ制におけるステージ3連覇は、J1唯一の記録である。
怪我人続出の影響もあり、2ndステージは6位に沈み、2ndステージを制した浦和とのチャンピオンシップに臨む。ホームの第1戦はCKから河合がヘッドで決め1-0で勝利するも、アウェイの第2戦は0-1で敗れ、2戦合計1-1となる。延長戦でも決着はつかず、PK戦へ。榎本達也が2本を止める活躍を見せた。最後のドゥトラのコロコロPKは、今でも目に焼きついている。こうして何とかJ1連覇を達成したものの、岡田体制の限界も見えつつあった。
前置き長くてすみません。この年のカードは、第2弾は発行されなかった。
レギュラーカード
043 松田直樹
長髪をばっさりカットしたこの年の松田は、不調だった2003年から復調を果たす。かつての井原・小村のように、中澤との2枚看板というイメージが確立された。
044 中澤佑二
2004年もフル回転の活躍。Jリーグアウォーズでは、DFとして1994年のペレイラ以来のMVPに選出された。普通にイケメンなルックスになっていったのはこの頃から。
045 那須大亮
2003年は那須にポジションを奪われる形になった上野が、2004年は大復活。このため、那須はDFでの起用が増え、栗原、河合、ジェフから移籍した中西永輔らとポジション争いをすることになる。チャンピオンシップでは河合が起用され、悔しい思いをしただろう。
046 奥 大介
2003年に続きプレーは切れ切れで、1stステージ第10節、アウェイの古巣磐田戦でまたしても強さを発揮。素晴らしい直接FKで先制するが、直後に榎本達也の迂闊な飛び出しで同点にされ、某氏がぶち切れる。奥は動じず、CKから那須の決勝点をアシストした。すごくない?
047 久保竜彦
2003年は16点を挙げたが、2004年は過密日程の影響もあって怪我に苦しみ、規格外の身体能力を披露する機会は少なかった。シーズン終盤には完全に離脱し、チャンピオンシップも欠場した。
048 坂田大輔
やっとカードになった。2001年にユースから昇格した中で、数少ない生き残りのスピードスター。ギャル人気はダントツだったが、サッカー漬けのストイックな毎日を送っていたという。「レッツゴー、坂田、坂田」というチャントは名作チャントだと思う。
049 安 貞桓
韓国代表として、柳想鐵とともに日韓W杯ベスト4入りに貢献したストライカー。チームにフィットしてからはぐんぐん調子を上げ、1stステージ終盤では4戦連発をマーク。ずば抜けたルックスで人気を博した。1stステージ最終節鹿島戦でのゴールは忘れられない。シーズン終盤に骨折で離脱したのは残念。
04年3月〜4月の日本代表チーム全出場メンバー22名
N-17 久保竜彦
ジーコ体制下で代表に呼ばれるようになり、欧州遠征ではチェコを下すゴールを挙げた。いわゆるキャバクラ7のメンバーであり、久保は寿司を投げたらしいが、特にクラブからお咎めはなかった。
2004 J.League Card SUPPORTERS' EDITION
当たり1枚でもらえたクラブ別カードパック。袋版のレギュラーカードと写真は同じだが、デザインが異なっている。表面はJリーグのロゴが各クラブエンブレムに変わり、裏面はサポーターの写真が使われている。
YM-1 松田直樹
YM-2 中澤佑二
YM-3 那須大亮
YM-4 奥 大介
YM-5 久保竜彦
YM-6 坂田大輔
YM-7 安 貞桓
YM-8 チームカード
SUPPORTERS' EDITIONにのみ含まれたカード。表面は試合前集合写真。この年は遠藤彰弘が10番をつけたんだよねえ。
守護神カード
ネット限定販売のJリーグチップススペシャルボックスにのみ封入された。各クラブ正GK16名で構成。もうちょっとデザインはどうにかならなかったのか。
GK-07 榎本達也
ACLのホーム城南一和戦での大ポカは、雰囲気の異様さと相まって未だに語り草だが、チャンピオンシップで優勝が決まったときは、GKコーチのディドと抱き合っていた。
チャンピオンシップで優勝してからわずか4日後、仙台で行われた天皇杯5回戦ザスパ草津戦。多くの主力選手を欠いた横浜は、延長の末に1人少ない草津に1-2で敗退。連覇気分が一気に吹っ飛んだのは言うまでもない。
2005年に続く。