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【基礎講義】調剤薬局でのマーケティングをわかりやすく解説
”マーケティング”という言葉聞いたことはありますか?
よく聞く言葉だけどあまり詳しく考えたことないや?って方多いと思います。
私もそうでした。
いろいろなマーケティングに関する動画を閲覧し、自分なりにまとめてみました。
私は調剤薬局で働いていますので、調剤薬局に的を絞って解説してみました
このノートは是非調剤薬局で働く人に見てもらいたいです。
このノートでできること
1 マーケテイングを理解
2 オリジナルの定義を考える
3 収益UP
”オリジナルの定義を考える”というところがミソです。自分で考えて、それを行動に移さないと何ら意味を持ちません。
調剤薬局でもマーケティングを取り込めば収益は上がりますので、この記事を読んでくれた方の参考になれば幸いです。
マーケティングの定義について
実のところ明確な定義はありません。
そもそも”定義”とはどういう意味なのでしょうか?
定義とは?ある言葉の正確な意味や用法について、人々の間で共通認識を抱くために行われる作業
だそうです。
”正確な意味”ときたので、今度はマーケティングの”正確な意味”を調べてみました。
企業などの組織が行うあらゆる活動のうち、「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその価値を効果的に得られるようにする」ための概念である。
また、顧客のニーズを解明し、顧客価値を生み出すための経営哲学、戦略、仕組、プロセスを指す
この意味を理解したうえで、人々の間で共通認識を持つ言葉に置き換える。
これが定義になるといった感じです。
小難しいので、著名人の定義を紹介していきたいと思います。
日本マーケティング協会の定義
企業およびほかの組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公式な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動である
米マーケティング協会の定義
組織と利害関係者にとって有益となるように、顧客に対して価値を創造・伝達・提供し、顧客との関係性を管理したりするために行われる組織的な活動とその一連の過程である
マーケティング界の第一人者 フィリップ・コトラーの定義
個人や集団が、製品および価値の創造と交換を通じて、そのニーズやウォンツを満たす社会的・管理的プロセスである
ドラッガーの定義
マーケティングの究極の目標はセリング(売り込み)を不要にすることである
このように様々な定義があります。
共通認識と言っているにも関わらず、いろんな人がいろんな定義を考えている。
つまり、自分流の定義があってもいいのだと私は思います。
【余談】ニーズとウォンツの関係性 について
コトラーの定義を紹介した際に出てきた”ニーズ”と”ウォンツ”の関係性を説明します
ニーズとは?
現状と理想的な状態とのギャップ (目的)
ウォンツとは?
人間が日常生活を営む上で感じる満ち足りない状態を満たすために求める感情 (手段=購入)
本質的なニーズを満たすために具体的な手段の欲求
マーケティングで重要なことは
顧客に“ニーズ”を自覚させ、“ウォンツ”に転換させる
ニーズを掘り下げ、提案の選択肢を増やす
ということですす。
ここまでを踏まえ、私はこのように考えました
”顧客のニーズに応えた商品・サービスを提供し、利益を増やすための活動”
マーケティングを考えるうえで押さえておきたいポイント
次は実際にマーケティングを考えるうえで押さえておきたいポイントは次の4つです
1 マーケティングの4P
2 ベネフィット
3 差別化
4 セグメンテーションとターゲッティング
順番に解説していきたいと思います。
マーケティングの4P
・PRODUCT(商品・サービス)
・PRICE(価格)
・PLACEまたはPLACEMENT(場所・販路)
・PROMOTION(宣伝)
聞いたことある人もいると思います。
どのような商品やサービスが求められているか?
価格は安いに越したことはありませんが、高くても高回転でさばけるなら構わない
販売する場所は?手段は?
どのように宣伝するか?今いる顧客の口コミやSNS等宣伝手段は多岐にわたります
まずはこの4Pを考えることが重要です
ベネフィット
ベネフィットとは、顧客が商品から得られる良い効果のことで
人は商品を購入する際、商品そのものではなく「その商品を使用することでもたらされるもの」を購入しているということになります
差別化
競合商品との違いや強みを訴えるということになります
差別化するには大きく分けて3つのタイプがあります
コスパ重視型
・商品特化型
・密着型(コンシェルジュ型)
・商品特化型とは一部の層に刺さる、とにかく高いものが大好きな層のことです
セグメンテーションとターゲッティング
セグメンテーションとは分けること
ターゲッティングとは絞ること 狙い撃ちするということです
つまり、分類(分割)してから狙いを定めると言ことが重要です
【余談2】購買のプロセスと衝動買い
AIDMAの法則というものがあります
消費者の購買決定を表すモデルの1つで、消費者はまずその製品の存在を知り(注目)(Attention)、興味を持ち(Interset)、欲しいと思うようになり(Desire)、記憶して(Memory)、最終的に購買に至る(Action)と考え、各プロセスの頭文字を取りAIDMAと呼びます
このAIDMAのプロセスを私たち消費者は無意識にたどっています
衝動買いというものは注目から欲しいと思うまでの時間が極端に短く、十分な比較検討を試みずに購入に至る行為といわれています
この衝動買いをコントロールできれば必然と収益がアップするということになります
調剤薬局のマーケティングについて
調剤薬局はほかの一般の小売業とは少し異なります
調剤薬局に顧客といわれる人は何をしに来るか?ということです
薬をもらいに来る人が大多数で、買い物がしたい人は基本的には来ません
顧客といわれる人は患者さんのみとなります
調剤薬局という業種上、顧客(患者さん)との信頼関係は、すでに構築されていることが多いので、個人ごとのニーズの把握はさほど難しくないと考えます
調剤薬局で差別化するのであれば、密着型で攻めていくべきです
重要なことは
・顧客(患者さん)と信頼関係を構築して懐に入り込み、その人のウォンツを見つけ出すこと
・接客や演出でベネフィットを訴求することで衝動買いにゆさぶりをかけていくこと
だと思います
先ほどコトラーの定義を紹介した際に、ニーズとウォンツの説明をしました
ニーズをウォンツに転換することが重要といいましたが、調剤薬局では少し異なります
目的買いで少数のウォンツを訴求すると同時に、衝動買いをコントロールしてニーズを満たす展開をするべきであると考えます
ここまでを踏まえ、調剤薬局に限定して私の定義を改めて考え直すと
「患者との信頼関係を構築し、真に必要なものやサービス(付加価値)を提供し、利益を拡大していくこと」
これをモットーに収益をアップさせていこうと思います
このように個人(店舗)ごとにマーケティングの定義を考えることは非常に有益です
収益を上げるためには考察することが必須です
最後まで読んでいただきありがとうございます
少しでもお役に立てれば光栄です