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完璧なシステムの落とし穴
ある若いフォレスターと雑談をしていて、スイスの教育(職業訓練)は完成されているよねという指摘をしたら、彼はこう答えた。
外側(outside)についてはそうだと思う。でも内側(inside)についてはそうではないんじゃないかな。
どういうこと?と聞くと、彼はさらに続けた。
完璧に見えるシステムの中で仕事をしていても、そのシステムの外にいる人との接点は現実的には避けられない。そのとき、何が正しいのかではなくて、生じるギャップ(例えば考える時間軸の違い)にフォーカスしないと解決策が見いだせない。これはコミュニケーションの問題で、前に進みたいのならば内側から変えていかないといけないもの。そんな感じの意味かな。
これは、ローコンテクスト文化(コミュニケーションの成否の責任が受け手ではなく発信者にあるという価値観)の典型例で、その良し悪しではなく、こういう考え方をする人たちが世の中にはいるということを知っておいてもよいのでは、と思わせられたエピソードだった。
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