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近自然と現実主義
「せっかく来ていただいたのに、申し訳ないなあ。」
先日業界紙の取材があって、いろいろお話をしているうちに、ふとそんなことがよぎった。
自分の話はどうしても近自然森づくりの考え方のことになるので、ある先進的な技術を導入して著しい成果があがりました!という話題にはならない。これじゃあ記事が書きにくいだろうな…と。
何年か経って、ああそういうことだったのか、と気がつくことのほうが経験上は多い。いや、その私自身の気づきすら怪しいものだ。
近自然とは現実主義なので、物事の善悪を峻別することを嫌う。老荘思想と親和性が高いかもねという指摘をいただいて、なるほどと思ったこともある。
なので、具体的な工法をもって興そうとする人は最初から近づいてこない(または深入りしない)か、いずれ袂を分かっていくことになるのは自明のことなのかもしれない。
これは近自然に矛盾があるのか、人が矛盾の生き物なのか、それとも両方なのか。それが腑に落ちる日は果たしてくるのだろうか。
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