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初めての近自然

最初に近自然という考え方に出会ったのは2010年の春のことだった。その時のメモが出てきたが、今見ても解釈はそんなにズレていない。森づくりだけではなく、川づくり、まちづくり…いろんなことに応用が効きそうだ。


「気持ちの良いこと」を追求すれば、人類の将来は明るいらしい
2010年4月23日

札幌で山脇正俊氏の講義を聞く。

山脇氏は「近自然学」を提唱した方。普段はスイスに在住しているが、今回は札幌の大学で特別講義があり、それをこっそり聴講させてもらった。

近自然学は、人類はどうすれば豊かにかつ生き延びていけるのか、その社会システムとはどうあるべきかを追求するもの。国交省の多自然川づくりの考え方も氏の理論の影響を受けている。

以下、講義のなかで印象に残ったこと。

◆近自然で追求したいこと

・非常識 :新しい時代を生きていくために必要
・わがまま:主体的であることの表れ、ゆえに責任を伴う
・ぜいたく:量より質(量は質の要素の一つになる)
・欲ばり :みんなの得になることは自分にも得
・楽ちん :を追求すれば、結果、無駄がなくなる
・気持ちよい:ノイズの少ない環境は生き延びる可能性を高める

◆環境負荷は集中、対策は分散させる

・嫌なもの・気持ちの良くないものは、1ヶ所に短時間に集中させた方がよい
・環境対策は集中させず、薄く広く置いた方が効果的

◆エネルギー問題

・資源問題は枯渇の問題ではなく、価格の問題
・原油価格はもう下がらない(オイルピークは過ぎた)
・ガスピーク、ウランピークも時間の問題
・だからといって、密度の高い都市部でバイオマスを使うのは無駄、
 やはり当面は高カロリーの石油燃料を使うべき(ペレットも限定的)

◆日本はノイズだらけ

・駅のアナウンス:情報が多すぎて肝心なことに気がつかない
・道端の看板類:上に同じ
・無駄な中間管理職もノイズ(笑)

本当に必要なものがどれだけあるのか?
ノイズを減らして、気持ちの良い社会システムを。

こういう方に経営コンサルやってもらったら面白いでしょうね。

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