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学校レッスンからの、ミュージシャンとして徒然と思うこと。
今日は神奈川県内のとある学校、吹奏楽部クラリネットパートのレッスンでした。数えてみれば17年、今いる生徒さんが生まれたあたりからのお付き合いになる高校です。そりゃ年もとるわけだ。
ありがたい事に月一回のペースで呼んでいただけているし、長年のお付き合いでもあるので、生徒さんの基礎的な奏法はだいぶ安定しています。出身中学によって習ってきた事が違っていたりもするし、中学ではレッスンをほとんど受けてこなかった子もいるし、そもそも楽器を高校から始めた子もいて、まあ吹奏楽部というものは非常にバラエティ豊かで楽しい。
専門家として学校にお邪魔するからには『普段の部活動では得られない音楽的な刺激』や『なかなか見られない世界の一端でも提供すること』を心がけてはいますが、一個人としては生徒さんの成長に関わることに喜びを感じていたりもして、自分の演奏活動と並行してこうした仕事をさせていただく事をとても幸せに思っています。生徒さんそれぞれに悩みもあるようだし、部活動ゆえに楽しいことばかりではなく様々な苦労もあるでしょうが、楽器に直向きな姿や上手くいった時の嬉しそうな顔を見られるのは本当にいいものです。
私にとって、学校現場のみならず音楽愛好家の皆さんとの普段の関わりは、『ミュージシャンが社会に関わることの意味』について考えるよい機会になっています。自宅と現場の往復だけの生活が続くと、どうしても視野は狭くなるし価値観も偏るような気がしていて。ミュージシャンだからこそ、自らを社会に開いて、柔軟な物差しを持っていたい。そんなふうに思うのは、ミュージシャンとしては少し変わっているのかな。
そんなことを考えたりもしますが、今日は生徒さんたちのよい表情がたくさん見られたので満足☺️来月のレッスンも楽しみです。
本日はこんなところで👋