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AI活用して葬儀屋さんは10xになれるのか?

Podcast Season 5 Episode #221

今日は:2025年 2月 25日です・・・実はまだ配信していない・・・


エンジニアの世界では「10x」という言葉をよく聞きます。
Google 10x ナンチャラ・カンチャラとか色々とあります。

そもそも「10x」とはどういうことだろうか?

それは単純に、10倍の界王拳を発することです。
人の10倍の速度で動く、10倍のプログラムコードを書く、10倍の効率を活用して仕事をこなすエンジニアのことです。

実際、10xエンジニアは、単純にコードを10倍速く書くわけではありません。むしろ、技術的なアーキテクチャの判断により下流に劇的な好影響をもたらしたり、問題を発見してタスクの優先順位付けをより効果的に行ったり、1万行のコードを書き直す(あるいは1万のトレーニングデータにラベルを付ける)代わりに、100行のコード(あるいは100件のラベル付け)だけで同じ目標を達成する方法を考え出したりするのです。

つまり、作業効率が10倍のエンジニアのことをいいます。
しかし世の中の全ての業務が10倍で動けますでしょうか?
つまり、エンジニア種目以外で「10xマーケター」「10xリクルーター」「10xセールス」「10xファイナンシャルアナリスト」とかは聞かないですよね?

10xになれないのは何故でしょうか?

それは物が動く速度の制限があるからです。
例えば、レジの作業です。
「10xレジスタッフ」なんてありえないのは、レジの係員が10倍の速度で動けないからです。物理の法則を無視できるアベンジャーズのキャラたち(スーパーマンやフラッシュ)が働いてるなら話は別ですが、実際、レジの電子システムがその速度について来れないです。

物理の法則があるからです。

では、どうやったら10倍の速度でレジ業務を解決できるのか?
Think outside of the box!
レジを増やすのではなく、なくせばいいんです

はい、レジそのものが消えれば、終わることです。
つまり、レジ業務がなく、お客さんがそのまま商品を持ち去れば済むことです。

レジなくして、どうやって正確に精算するの?

Amazon Goと同じことをすればいいだけです。
間違えがあったら、お客さんが自己申告で修正すればいいのです。
Amazon Goはその場で返金をしてくれます。

1つしか買っていないのに2つ分請求されたとか。
これは「性善説」だけで動作していることになりますけど、あのアメリカですら、きちんと機能していたのを私は7年前にシカゴで体験しています。

限界はあります

確かにこの手のものは限界があり、今はあまり話題にもならないです。
でもいいのです。
やってみて、どこが問題かとわかったから。
例えば、スマホを持っていない人やシステムを活用できない弱者たちは置き去りにされましたし、裏で人間が確認していなければならなかったとか(本末転倒ですが)。
ましてクレジットカードを保有していない人たちは使えません。

スマホアプリも常にアップデートする必要があります。
日本人の場合、99.9%の正確さではなく、100%でなければならないのです。

要するに更に“Think outside of the box”という考え方が必要だという例なので。

今日のお話は: 10x お葬式マーケターはありうるのか?

10倍界王拳を使う葬儀社はいるのか?

10倍と騒がれる世の中の裏には必ず昨今、AIが存在します。
ChatGPTやGoogle Geminiなどの大規模言語モデル人工知能です。
これは言葉と言葉を組み合わせて、その関連性を網の目のようにつなぎ合わせることで、最良の結果を探し求めるものです。

2023年にハーバード大学とBCG(Boston Consulting Group)が行った研究によりますと、GPT-4を使えるようにすると、コンサルタントは12%多くのタスクを完了し、完了スピードも25%速くなったという推計結果が出ています。

これはあくまで2023年時点のテクノロジーを使った場合の平均値に過ぎません。高度な方法でAIを使いこなすことによって得られる最大限のメリットは、これよりもはるかに大きく、テクノロジーが進歩するほどその差はさらに拡大していくことが期待されます。
しかし、この研究でAIを活用することは、諸刃の剣であることも判明しました。

AIを活用した人は25%アウトプットが高くなりました。
そして、回答の質もそれなりにあがったとの報告がありました。
だが、正解率は下がったと報告されています。

どういう意味だろうと。

簡単にいうと、東京タワーの絵を描いていたとしましょう。
ペンタッチや美しさが上がって、写真品質になりました。
だが、タワーの色が緑であったり、鉄柱が歪んでいたり、周囲の看板文字が日本語でなかった場合をいいます。

青いと東京タワーでフランス国旗

早く、きれいに描けたけど、何かおかしいという違和感が多くあるということです。
さて、この延長で、私は葬儀社上がりなので、葬儀の世界に当てはめたいと思います。


マーケティングとセールス

私の場合、「葬儀 x AI/ブロックチェーン」でマーケティングを考えていますので、どうやったらよりよい暮らし方を送れるかが課題なので。

お葬式の受注というのは、人が亡くなってからでしかないのです。

そして、誰しも必要とするわけでもないが、必ず自分が主役になるときが訪れます。だからと言って、「今、いかがですか?」と売り込むことができないし、割賦販売法の特例を許された葬儀業界の亡霊「冠婚葬祭互助会」で唯一買う(役務を受ける前に)ことができる先払いの仕組みです。
葬儀屋さんの中で、AI活用が少しずつ進んできているみたいですが、実際恩恵を受けているのは底辺の会社が業務効率をアップした(引き継ぎ時間の大幅短縮など)例しか出てこないのです。
これは単なるChatGPTなどのLLMの基本的な使い方で終わっている内容です。

もし葬儀業界で10倍のマーケターやリクルーター、アナリストが現れて、従来とは違う方法で仕事を進めた場合はどうなるでしょうか?

たとえば、従来型のマーケターはソーシャルメディア投稿を繰り返し書くかもしれませんが、10倍マーケターはAIを使って人材確保や人材育成、更にSEO対策を含めたランディングページの作成。
このように文章を書く補助をするだけでなく、もっと根本的な変革を起こすかと思います。

注意してほしいのは、お葬式は必ずおカネがかかるものです。

おカネの負担を少なくしようとすると、必ず自分で動くしかないことが多いのですが、火葬の予約だけは自治体にもよりますが、役所に登録された葬儀社以外はできないところもあります。
これは犯罪を防ぐためです。

霊柩車も本来は必要ありませんが、あると便利です。
そして火葬場での手続きも影響します。

多死社会なので、火葬場のルールを知っていないとかなり大変なことが起きてしまいますので、葬儀屋さんに任せたほうがいいかと思います。
では、AIを活用した10xセールスや10xマーケターが葬儀社にいないかというと、「作れます」!しかし難しいです。

葬儀業界として今後意識していくことが大切なのは

  1. お客様への心の配慮

    1. わかりやすいプラン

      1. 今のは「明瞭会計」といっても明瞭ではないです

      2. 納得した説明

    2. 心のケア

      1. 参加できるコミュニティの紹介

  2. 環境配慮

    1. どこまでグリーンを追求できるか

      1. ドライアイスなどのCO2削減

      2. 火葬場のCO2削減(火葬と土葬以外)

    2. カーボン・オフセット取引

  3. 社会貢献

    1. 多くの葬儀社がやっています

    2. 火葬場見学ツアー

  4. オンライン説明会

    1. これに勝るものはないと思います

      1. 葬儀の段取りがわからない人が多いです

      2. 相続の内容もわからない人が多いです

      3. 病院の仕組みもわからない人が多いです

    2. お寺について

    3. おカネについて                                                                       

10x葬儀プレゼンター誕生

このようなことを進めることで「10x 葬儀プレゼンター」になれる可能性が出てきます。
まして、今はお葬式はやらないけど、「納棺式」をやって火葬場へ向かう人たちもいます。

AIで人を集めることができますが、最後は人間の心と対応力です。
それが葬儀の世界です。
AIにはできないことなのです。


そういう世界で、今日も引き続き紹介人がいます。

納棺師 丸山裕生さんのご紹介

華麗な儀式で人をおくる「納棺師 丸山さん」もお葬式プレゼンターの一人です

納棺師 丸山裕生さん

あまねや納棺師 丸山裕生さん

納棺師のお仕事をご存じでしょうか?

映画で「おくりびと」が一時期流行りました。

もっくんこと本木雅弘氏、魔性の女こと広末涼子氏、「お葬式」にも出演されたハードボイルドの山崎努氏等が共演された2008年の映画で話題になった人への追悼を重んじる仕事の作品です。
私自身も元葬儀社の社長として現場で多くの方々の納棺をして参りました。

今週からご紹介するのは、その納棺師として現場に20年、しかも「おくった」人の数、9000千人の大ベテランで多忙な毎日を送っている丸山裕生さんです。
大切な人を当たり前のようにおくりたいのに、それが出来ていない時代になってしまいました。


丸山さんの「想い」です。

【想い】
大切な方を亡くして悲しいという気持ちは、消し去ることができません。
けれどせめてその方の記憶と共に日常を送れるよう、残された方々がいずれ前を向くためのお手伝いができれば、それが私の役目と思っております。

丸山さんより

ぜひ「あまねや丸」さんをフォローしてください

お別れは一瞬ですが、想いは永遠です

どなたも悔いなき大切な人を送れますように


あまねや 丸山さんからのイベント追加情報です

3/23
「納棺師×ケアマネサロン #3 「テーマ:認知症」

人数に限りがございますので、お早めに!

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死神と呼ばれた男・葬送ビジネスのYEY 和田
サポートしていと思っていただきありがとうございます! とっても感激です。