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マレーシアのインター校に息子が進学したので一年限定でマレーシアに母子で住んでみた感想②(デメリット編)


こんにちは、イエティの土川です。

この記事を書いている現在、
2025年1月ですが、
2024年の4月にマレーシアに渡航し9カ月が経過しました。

2025年4月から息子(2012年生まれ)は学校の寮に入りますので、
私は夫の住むバングラデシュに戻ります。

教育移住、母子留学についてはこちらの記事に詳しく書いていますので、
ご興味のある方は下記記事をご覧くださいね◎

(かなり赤裸々な内容なのと、おそらくネットで検索してもあまり出ていない情報も出ていると思いますのでマレーシアのインターに進学をご検討中の方はどうぞ~)


はじめに

その①では、マレーシア移住の利点(オススメポイント)について書いてみました。

今回の記事(その②)では、住む前に知っておきたいデメリットや日本人が気になるポイント、困りごとになりうることについて書いてみたいと思います。

マレーシアが、というよりも海外やアジア圏に住むことでの困りごとにもなるかとは思いますが、正直、神経質な方や日本のような便利さ・清潔さを求める方は、海外移住は向かないと思うので、そもそも神経質な方で移住検討されている場合は日本国内移住をオススメします。。。



マレーシアに住むことでデメリットと日本人が感じがちなこと(14選)


思いついた順番で書いてみました。

★で、私にとっての気になる度を表しています。
私にとっては大して気にならないこと
(私がもともとおおざっぱな人間だということと、バングラ生活を既に経験しているということから)
でも
多くの日本人の方にとっては気になることも、こちらの一覧に挙げたので★はあくまで「私の評価・感覚」と思って読んでいただければと思います。

★・ほぼ気にしていない
★★・まあまあ気になる、少し不便
★★★・だいぶ気になる、問題

車社会である ★★
私は日本にいたときに京都・大阪・東京と、どこでも都市の中心街に住んでいたため不便を感じることもなく、車の免許をそもそも持っていないのですが、インターの斡旋の会社さんにも「マレーシアは車社会なので」とわりと口酸っぱく言われたので、学校選びも車がないことを前提に選定しました。
普段はGrab(タクシー)を使っているので1年程度住むなら問題ないとは思いますが、ある程度の期間マレーシアに住む場合は車が必須だと言えます。


物価(日用品や食事)は日本と変わらないか日本のほうが安い? ★★
私は前にバングラに住んでいたので、日本の食品を海外で購入すると2倍、3倍になる、という感覚には慣れていたのですが、日本で地元のスーパーの激安品とかを買う日常を送っている方がいるとすれば、マレーシアの普通のスーパーでも諸々、物が高いと感じると思います。

お米はカルロース米が何種類かあるのでローテで購入してます



虫が多い ★
私はもともと田舎者なので(実家が岡山の山奥)虫には慣れているのでなんとも思いませんが、バングラ時代を経験していた息子ですら(元々息子は虫が苦手)マレーシアの虫の多さやデカさにはびびっています。
日本では見たことがない謎の虫もよく出てきます。
バングラデシュは蚊が多くデング熱もかかるので、そういう危険性や切羽詰まった感はマレーシアにはありませんが、少し郊外に行けば野犬やサル、爬虫類系などもうろついているのでかなりワイルドです。
虫や獣が苦手な方は、正直マレーシアは避けたほうがいいと思います。


ヘイズ(大気汚染)がある ★
これもマレーシアに長期滞在している日本人は騒ぐ人が多いのですが、すいません、バングラやインドを経験している私からすると、めちゃくちゃ綺麗な空(空気)にしか感じません。どこがよどんでいるんですか?という感覚です。
バングラデシュ・ダッカなどは長期住んでいると健康被害の可能性もあるほど空気は悪いのですが(夫の会社で非喫煙者でも日本の健康診断で喫煙者並みに肺が汚れていると言われた人もいたり、私も一昨年日本の健康診断を受けたときには肺の片方が汚れているので再検査と言われたぐらいです)それに比べるとマシではあるのでしょうが、気管支系が弱い方だとやはり避けたほうがいい場所かもしれません。


水がきれいではない ★
これもバングラバイアスのかかっている私からすると全然気になりませんが、洗濯物が黒くなる、とか言う方もいらっしゃるので、白いものは着ないとか定期的に新しいものに変えるとかするしかないかもですね。
飲み水はペットボトルの水ですが、私は水道水は沸かしてお茶やコーヒー、米を炊いたりしているのでそこまで神経質ではありません。(マレーシアの中でも住んでいる地域によるとは思いますが)


バスタブのない住まいが大多数 ★★
日本人にとってこれはなかなか辛いかもしれません。バングラの家にはバスタブがありますが水(お湯)が濁りすぎていて(泥水レベル)浴槽にお湯をためれませんが、マレーシアもそうですが海外では「浴槽に湯を張って入浴する」という習慣はないので、日本に帰った時や海外で温泉に行ったりして私は入浴欲を何とか満たしています。


家やコンドの故障は多め ★
これも、バングラナイズされた私からすると「想定内」なんですが、水漏れやトイレが詰まる、もろもろ故障や破損の話は日本人からもよく聞きます。
そういうものがある、と知っておくことと、そうなったときにどうすればいいか、という知識だけは入れておいたほうがいいかもしれません。
(ちなみにですが、年末年始にマレーシアの住まいを空けていたとき、コンドミニアムに居住する人たちの連絡用WhatsAppグループに、上の階のトイレの管の破損か、汚物が自宅のバスルームに散乱した画像(相当衝撃的)が上がっていたときには、さすがに「うちの部屋は大丈夫かな」とドキドキしましたw)


マレーシアでの英語が物足りないと感じる? ★
アメリカやイギリス、ある程度英語ネイティブな国に住んでいた方の場合はマレーシアでの英語は物足りない、通じにくいと感じるかもしれません。
私は個人的に、世界の色々な英語発音や表現に慣れておいたほうがいい、と思えるタイプなのでなんとも思いませんが、マレーシアでは国内でも色々な英語発音や表現を聞くなーという印象です。


好みの洋服や下着がない? ★★
これ、意外と盲点なのですが(引っ越すまで気づかないとか考えていないとか)おそらく海外に住んで1年目くらいにぶつかる課題みたいなものです。
特にお子さんが小さい方の場合「かわいい服がない」「日本のように機能的なものがない」と感じることが多いと思います。
私も(20代の時はアパレルで働いていたこともあり)昔ほどではないですが服にはわりとこだわりがあるほうなので、色々な国に旅行に行ったときも服もよく見て回るのですが、正直マレーシアもなかなか「いいな」と思う服・ブランドは少ないです。(世界的高級ブランドもshopはあるのですが日常的には着ないですしね…)

私の場合は日本の一時帰国が決まると、アローズとかの通販アプリとかで買っておいて事務所に送っておくとかそんな感じで服は買っています。(一時帰国のときにゆっくり服を見ている時間がないので)下着とかも通販で日本で買って持ち帰ることが多いですね。


アルコールは高い★★
これ、お酒が好きな人にとっては結構重要ポイントだと言えます。
マレーシアはお酒が高いです。
あとドラフトビール(生ビール)がどのお店でも置いているわけではないので(瓶で提供されることが多い)生ビールが飲みたいときには事前にネットで調べていくことが私の場合は多いです。
私は2019年に膵臓の手術をしてから、アルコールはかなり控えていますが(今は月1回飲むくらいでOKになりました、気持ち的に)
30代~40代前半にかけて、本当に毎日、相当の酒量だったので、当時の私がマレーシアに引っ越してきたなら、多分かなり辛いだろうな、と思います。お酒の種類が豊富なわけでもないですしね。
これもまあ、バングラデシュ(基本街中でお酒は販売していない。ムスリムの国なので)で慣れましたが、日本で気軽にコンビニとかでお酒を買って飲む生活をしている方からすると、マレーシアは修行の場になるかもしれません(笑


医療機関は適当?★
私は基本的に医療機関とかをあまり信用していないので、日本でもできるかぎり病院や歯科などにはかからないように予防的に生きることに努めていましたが、日本の医療(とにかく薬を処方するとか)がいいとは思っていないのと、マレーシアでは病院に行ったことがないので断定はできかねますが、行った方々の話を聞くと、病院とかでも治療など適当な感じらしいので、なんらかの病気をお持ちだとか小さいお子さんがいて健康状態に不安がある場合は、やはりマレーシア(海外)は不向きかもしれません。


いろいろなことが適当★
これも、神経質な日本人はイラつくポイントだと思いますが、忘れていたとか時間を守らないとかは日常茶飯事なので、大目に見れる心のゆとりのない方は海外生活には向かないと思います。
私はバングラデシュに住んだり、インドも定期的に行っているので、メンタル的にこの部分はぜんぜんOK!という感じですが、普通の感覚の日本人はイラつく方が多いと思います。適当すぎて…。
あとよく日本人のSNSで見かけるのが「トイレがびちゃびちゃで嫌」というものですが、逆にゴミや汚物が落ちてないだけマシじゃない、と思う、私のような神経が図太い人間はいいのですが、だいたいの日本人はすごく嫌だと思うポイントのようです。
(バングラもトイレの床が濡れていることが多いのですがトイレットペーパーを使わないだとか、ムスリムの方は礼拝の関係で足を頻繁に洗うので水をむちゃくちゃ床に流すのですよね~)

日本の本や雑誌も取り扱いがあるのは嬉しい



VISA問題など諸々手続き★★★
はい、私が1年でマレーシアを去ろうと思った一番の理由はココです。
私は神経質ではないのですが「要領が悪い」「一貫性がない」というのが許せないタイプなので、お役所仕事系・銀行系などはマレーシアは本当にダメダメです。
おそらくこれは日本以外の国だとあるあるなのでしょうが(バングラデシュでもそうだったので)「提出書類が人によって違うことを言われたりする」「急に変わる」などのファジー要素が大きいのです。

我が家の場合は、息子の学生ビザ+私の保護者(Guardian)ビザという形で2024年から滞在しているのですが、学校にもよりますが、息子の通う学校ではビザサポートサービスがあるので、日本なりマレーシアの日本大使館で学校から指定された書類を揃えて(保護者が)学校に渡す形式で、
おそらく「これは必要ないのでは?」という書類も出すように、学校側から言われることがあります。(なぜそう思うかというと、同じ学校の保護者さん情報で、他の学校ではその書類を出さなくてもビザが出ているとか聞くので)
取得難易度の高い(手間のかかる)書類も、推測ですが、イミグレーションで言われることもあれば、言われないこともある、レベルで、「あったほうがよりベター」というレベルのものも、書類を日本で数万かけて取得しないといけないこともあり、また数か月単位で学校から要求される書類の種類も変わることがあり、アップデートにも必死です。
◎学校によってはビザサポートがないところも多々あるので、その場合はエージェントに依頼するか全部自分でやることになると思います

また、マレーシアの銀行口座などは、1年ごとにビザ更新後に銀行で手続きをしないと勝手に口座が閉じられてしまう、と聞いたので(お金が戻ってこない)基本的には「外国人に対して優しくない国(制度は)」という印象です。
私はマレーシアの銀行口座は一応開きましたが、学費やコンドミニアムの支払いはすべて夫が日本の銀行口座からWISE経由で支払いをしているため、無くても支障がないので、マレーシアの銀行口座は使っていません。
これも、長期滞在する方は必ず使うようになると思いますが一年程度なら、マレーシアの銀行口座無しでも問題なくやっていけます。


MM2Hという「マレーシア・マイ・セカンドホーム・ビザ」という、過去、日本人からすると、比較的取得しやすく、リタイア後にマレーシア移住、みたいな老夫婦の方も多くいたようですが、この制度もコロコロ変わったり(現状はかなり取得のハードルが上がり、マレーシアの銀行の預金額がガーンと上がった)急に申請がストップするなど、制度として固定化しておらず、おそらくマレーシアという国自体は、今後もこのような状況が続くのだなと判断し、
夫は私がダッカ暮らしで不便で行くところなくてかわいそう、と思っていたようなので、もうちょっとマレーシア居ていいよ、とは言っていたのですが、息子の学生ビザ申請だけでもメンドクサイのに、私の保護者ビザ(もっと面倒な書類が多い)申請がめんどくさい上に、これを毎年しないといけない、と思うと気がめいって、マレーシアにこのまま住むのは嫌だな、と思いました。
◎駐在員などなら会社がビザ取得代行をしてくれたり、就労ビザのほうが取得はめんどくさくないと思います

私が声を大にしていいたいのは、母子留学でも、マレーシア移住でも、ほとんどの方が、このビザ取得に悩まされると思うので(めっちゃお金があってすべて外注する場合は別ですが、それでも手間が省けるだけで制度が安定しないというのはマレーシアの国の問題なので)そこだけは覚悟しておいてください。


日本人が多いので日本人コミュとの付き合い方★
私はこの部分はあまり問題視していないのですが、住む地域やコンドに付き合いづらい日本人や、めんどくさいコミュとかがあると一気にマレーシア生活が苦痛になると思います。
これは違う国でも、また、駐在生活でも起こりうることなので、人付き合いは程々にするのがいいかな、と思います。
私はSNSとかでマレーシア在住の日本人の投稿とかがフォローしていなくても勝手に流れてくるのを見て「なんかめんどくさそうな人~」と思うことは多いです。
日本人がある程度いる地域(東南アジアで言えば、バンコクとか、ジャカルタとか、ホーチミン、シンガポールとか?)では仕方ないかもしれませんが。。。


最後に

メリット、デメリットはどの国(日本でも)に住んでもいろいろありますが、移住希望の方は、1か月程度は住んでみて、どんな雰囲気かは見てからのほうがいいかもしれないですね。

私もバングラデシュに引っ越してから、知り合いや、知り合いの知り合いから、海外移住の相談や話を聞きたいと言われることは増えましたが、正直、日本にずっと住んでいる日本人が想像するより、海外生活はキラキラでもないですし、むしろ不愉快なことも多いと思います。
あと、英語力皆無、という人も上記の相談を受けた人はだいたいそうだったので、少なくとも、まずは多少は英語の勉強してからのほうがいいですよ、という話はすることが多いです。


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