月本千景『つきのもと』単行本発売記念 トークイベント「チカゲ猫のこれから」に行ってきた

2019年8月31日(土)、TSUTAYA BOOK STORE 五反田店さんで行われた標記イベントに行ってきました。もうお店に入る前から、書店さんの意気込みが伝わってきます。

それにしても、本屋さんでトークイベントってどこでやるのかなー??と思っていたら、一番奥の児童書コーナーにスピーカーと椅子がセットされてました。結構な人が集まってきたので、左側の奥が穴場でした(白くまさんと並んで拝聴)。

「じゃまあ、関係のない雑談からでも・・」といいつつ時間になったんで始めましょう、的流れに。

3歳の時の記憶からある、というのに一同騒然!幼稚園の入園式の名前を行った時に笑われて恥ずかしかった、というのを強烈に覚えているとのこと。

「漫画家になろうと思った時期」が高校2年だったこと、専門学校ではなく「大学」に行って他の美学とか教養科目にも興味があったので、総合的に学びたかった、というのが興味深かったです。ここでは、前のトークイベントでやじまけんじさんの持論「漫画家を目指す者は・・」との見解の相違が紹介され、会場大ウケ。でも多分、どちらも一理ある。

大学で学んだことのいくつかが紹介され、「同一化技法」と、も一つなんだっけ?でもそれらは「つきのもと」に収録されている作品にも反映されているとのこと。
(その時紹介されたページ、どこだったかなー??)

佐渡島さんが「学校だとそういう難しい言葉を使った内容を教えるんだけど、編集者だとたぶんそういうアドバイスはしない。もっと感覚的」みたいな話をされてたのが印象的でした。それは恐らく、役割の違いから来るのかな。

その後、あとがきにある内容をなぞる感じで書く作品が生まれるようになった経緯の話がありました。

何かのきっかけで「現実として経験しているような夢を見る人が人口の10%近くいるらしい」という話になり、空を飛んでいる夢とか見たりするとのこと。その辺がファンタジー要素の源泉になってるのかなーって思いました。

「5年以内に素晴らしい作品を生み出して、萩尾望都さんとの対談ができるようになるといいね」という目標設定もできましたので、その時が楽しみ。

会場には、同じコルクインディーズのやじまけんじさんやふむさん、ホリプーさんの姿もあって、チームの仲の良さが垣間見えました。

「月本さんの場合は書きたいことが明確でそれがダイレクトに伝わってくる」というのは私も読んだときに大いに感じたことで、それが月本さんの作品の魅力の強力な武器なんじゃないかな、と思います。

その後サイン会。白くまさんはチカゲ猫の隣にチカゲ犬描いてもらってました。いーなー。

単行本が発売になったことで、コアなファンがより増えていくといいな、と期待してます。ワクワク♪

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