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【週末エッセイ】よふかしをする

こんにちは、いかフライです。
10月も半ばになりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

最近急須でお茶が飲めるカフェに行き、お茶の魅力にハマりそうになりました。普段はティーバックにお湯を注いで飲むことがほとんどですが、急須でお茶を飲むと時間がゆったりとして、とてもヒーリング効果がありました。

じっくり本を読むことと、ゆっくりと飲むお茶はとても相性が良いと思います。私はまだマイ急須を持っていないので、マイ急須を購入したら、お茶を飲みながら本を読むのが小さなお楽しみです。

今週のテーマは「よふかしをする」です。

旅先で「よふかしをする」

普段夜の時間帯は家にいることが多く、休みの日や時間がある平日は家で
ゆっくり過ごすのが好きなタイプです。
旅先の夜は普段の生活とは変わり、お楽しみの活動時間に変わります。

今でも色濃く覚えているのは、京都で旅をした夜です。
お酒を飲めるお店が並ぶ先斗町や、碁盤の目のように真っすぐな道が夜でも活気に溢れている京都市街など、夜の時間も旅の計画に入れて散策を楽しみました。

「ホテルに着いてしまえば、あとは寝るだけ」という安心感もあり、旅先ではよく魅力的な風景やお店を探しに、ぶらぶらと散策します。

京都の夜は昼間とは違う雰囲気があり、街頭や提灯の明かりがキラキラとしたエリアもあれば、柳の木の付近に黒々と川が流れているひっそりとしたエリアもあり、散策をしていて飽きません。

夜に祇園周辺を歩いたときに、立派なお店の窓からお客さんのお相手をしている舞子さんが見えました。覗き見てしまったようで少しうしろめたさがありましたが、周辺には明かりがあまり無く、お店の中が一段と明るく見えて思わず(!)足を止めてしまいました。

笑ってお相手をしている舞子さんが数人と、楽しそうにご飯を食べながら談笑をする会社のお偉いさんらしき人も数名。
テレビや本でしか見たことがないような大人の遊びを覗いて、「見えてしまって良いのだろうか、でも見たい!」と、一見さんは恐らく入れないであろう幻のような世界を眺めていました。

夜の街を散策すると、日中では見ることができなかった世界が広がっています。

夜の楽しさを描いた「よふかしのうた」

先週に引き続き、アニメーション作品をご紹介したいと思います。

人が眠っている夜の時間帯にどんな世界が広がっているのか?を描いた、
「よふかしのうた」という作品です。

コトヤマさん原作の「よふかしのうた」は、2024年に20巻で完結を向かえた人気漫画です。フジテレビのノイタミナ枠で第1期のアニメーションが放映されており、第2期の制作が発表されています。(10月20日現在)

あらすじは、中学校の恋愛事情で学校に行くことが億劫になってしまった少年・夜守コウが、吸血鬼の七草ナズナと出会い、吸血鬼になるための条件「吸血鬼に恋をする」ことを目指すラブストーリーです。

「吸血鬼に恋をした状態で血を吸われると、自身も吸血鬼になる」という設定がラブコメ要素満載で、あらすじだけ読むと主人公が中学生というところも、ピュアな少年の恋愛ものという印象を受けます。

「恋愛ものはあまり見ないし、中学生の物語か…」と思った方にもぜひ見ていただきたいのがアニメーションです。

ノイタミナはフジテレビの深夜アニメ枠で、「アニメの常識を覆したい」「すべての人にアニメを見てもらいたい」という想いから名付けられており、「Animation」を逆から読んだ名称がつけられています。

「よふかしのうた」もさすがノイタミナ枠の作品であり、大人が見ても感動や共感ができるような魅力が溢れています。

私が一番に魅力を感じたのは、夜の描き方です。
「よふかしのうた」には吸血鬼が多く登場しますが、彼女たちは主に夜に活動をするため、アニメの中でも夜の描写が多いです。

「よふかしをした主人公が恋をする物語」というテーマも関係しているのか、「よふかしのうた」の夜空は黄色や紫、青といった黒以外の色でキラキラと輝いています。
夜の暗くて寂しい雰囲気はあまりなく、日常の窮屈さから解放された主人公の自由で楽しい気持ちが表れているように感じます。

そして、「夜は寝なければいけない」「明日は学校に行かなくてはいけない」と現実的に、窮屈に考えていた主人公は、ナズナと過ごす夜の楽しさに出会い、少しずつ自身の気持ちと向き合いながら自分を解放していきます。

大人になっても様々な時間的制約や、満足にできないことも多くありますが、すぐ側に非日常の世界はあり、自分次第で飛び出すことも戻ることもできることを作品から教わりました。

夜の街を歩いてみたくなる作品のため、ぜひ気になった方はご覧になってください。

来週もまた、noteでお会いできると嬉しいです!



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