銭湯と刺青

家から車で20分くらいのところに昼から朝まで営業している銭湯がある。
そこの銭湯に夜中に行くことがわりと好きでちょくちょく利用させてもらっているんだけど、今日行ってみると少し変化があった。
入り口に大きな貼り紙があった。

6月1日からタトゥの入店が可能になったというお知らせだった。
基本的に健康ランドと違うので銭湯はタトゥーで入店拒否をしているところは少ないが、ここの銭湯はずっと入店禁止だったわけだけど、解禁といったところだ。
とはいえ、以前からこっそりタトゥの入った若者が無視して入っていたことも多く、無論、そういうのを無視して入っているタイプなので、結構騒いでいる人もよく見た。子供が喜ぶようにと浮かべているアヒルを友達に投げたり騒いだりしていて、あぁこういう人がタトゥのイメージを落としているのは間違いないなと思いながら眺めていた。
まあ、色々な経営判断や今の世の中の流れで、この銭湯も方針を変えてタトゥも入店可にしたんだろうなと思い入店した。
すると、、、この銭湯はエントランスのところに沢山の漫画と、椅子が置かれて休めるようになっているんだけど、もうそこは深夜の渋谷ドンキホーテのような雰囲気になっていた。いやもうちょっと悪いかも、、、もちろんたまたまかもだけど、、、
そんなエントランスを横目に脱衣場に行き、そのまま浴室に行くと、タトゥを入れた若者の団体客が案の定友達とはしゃいでいた。
これは銭湯に行っている人ならわかると思うんだけど、本物ヤクザ系の人ははしゃぐことはほとんどなく、水風呂に入る時だけ妙な気合いの奇声をは発するくらいで、迷惑な人は少ない。若いヤンチャ系が一番我が物顔ではしゃいでいるのは間違いない。
そう思いながら、浴室を見ると鏡のところに今までには無かった場所取り禁止!と書いているA4のポスターが20枚も貼られており、なんだか嫌な気分になった。これやっぱり客層が悪くなったんじゃないか、そう思わずにはいられなかった。
これは確実にタトゥの人のせいだとは断定でいないけれど、なんだか正直この銭湯に行っても気分が良くなる確率は今までよりは減ってしまったな、と思うった。
まあここの銭湯は夜中もやっているし、漫画もあるし、サウナもあって健康ランドの雰囲気に近いから、そういうタトゥ関係なくても夜更かしして遊んでいる若者も多いからそれでということも大きいだろうから仕方がないかなとも思う。
まあしゃーない。

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