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イエソドが取り組む事業領域とは

はじめまして、イエソドで事業開発責任者を務めている齋藤です。
イエソドには2023年10月に入社し、ちょうど7ヶ月が経ちました。入社当初から、「イエソド」をより分かりやすく伝えたいと考え、PR・マーケ・営業フロントにも直接関わりながら、アウトプットすることを心掛けてきましたが、当社代表曰く「イエソドを一言で語るのは本当に難しい」というその言葉通り、未だ自問自答の日々を送っております。
今日は、イエソドのプロダクトの説明の前に、我々が取り組む事業領域やお客様が実際直面する業務課題について触れながら、イエソドが世の中の何を解決しているか?、伝えたいと思います。

カテゴリがないサービスの難しさ
スタートアップであれば当たり前の話かと思いますが、我々が提供するプロダクトには枕詞がありません。もう少し言うと、どのIT媒体やSaaS比較サイトに行っても、我々のプロダクトを上手く括れるカテゴリがありません。具体的には、我々のプロダクトはHRシステムでもなければ、タレントマネジメントシステムでもなく、SaaS管理システムでもないため、今は仕方なくどこかのカテゴリに間借り?させて頂いているのです。
かくいう私も、イエソドに魅力を感じた一つがこの点でもあり、これまで20年以上、B2Bソフトウェア・クラウドにおける営業、マーケティングに携わってきている中で、実は一度もその時点で”メジャー”(ここでの定義は、名前が知れたプロダクトやカテゴリが出来上がっているプロダクトと意図してます)と呼ばれるプロダクトを扱ったことがありません。無名=ゼロからスタートして、認知を高め、市場を創る過程こそ、個人的にはもっともワクワクする瞬間だったりしますので、そんな先行者利益?をご一緒できるビジネスサイドのメンバーがいらっしゃいましたら、ぜひドアノックをして頂きたいと思っています!

「マスタ不在問題」って何?
話を戻しますが、当社のプロダクトカテゴリを説明する上での一つのヒントとして、当社のお客様が抱える困りごとについて触れてみたいと思います。その一つが、「マスタ不在問題」になります。
当社のお客様は従業員規模が数百名以上の中堅〜大手企業が中心となりますが、その殆どの企業ではHRシステム(いわゆる人事・給与・労務管理等の人事基幹システム)、タレントマネジメントシステムが導入されております。おそらく、これらのシステムを普段間接的に利用している従業員の皆様から見れば、何が課題なのか?全く想像がつかないかもしれません。そして、最も該当問題に近いと言われる人事部門の方でさえ、課題認識が薄く、何か顕在課題が発生してから対処されるというケースもあります。

話が回りくどくなりましたが、「マスタ不在問題」の”マスタ”とは、何かの基礎になるデータの事を指します。より具体的に言うと、企業内における”人”や”組織”の集約化されたデータを”マスタ”と呼んでおります。
今まさに、数百名以上の企業様においてはこの「マスタ不在問題」が顕在化し、新たな経営課題としてメスを入れる必要が出てきております。

ところで、先ほどもお伝えしたように、既にHRシステムやタレントマネジメントシステムがある中で、何故「マスタ不在問題」が起こり得るのでしょうか?
ちなみに、「マスタ不在問題」は言葉の定義としては少し分かり辛く、実態業務に即して言うと「マスタ分散問題」と言い換えた方が理解が早いかもしれません。

何故、マスタは分散してしまうのか
では、何故、マスタは分散するのでしょうか?
この問題はかなり複合的な原因がもととなりますので、一言でお伝えするのは難しいのですが、chatgptからもかなり明確な回答を得ることが出来ました。

分散する原因
1. システムの多様性: 大企業では複数の部門や拠点が独自のシステムを導入していることが多く、それぞれが異なるデータ管理システムを採用しています。
2. 組織の成長と変化:企業の拡大、合併、買収などにより、新しい組織やチームが組み込まれる際、既存のデータ管理体系と統合されないことがあります。
3. IT戦略の不一致: 部門ごとにIT戦略が異なり、中央集権的ではない場合、データ管理のアプローチもバラバラになることがあります。
4. 運用の標準化の欠如: 全社的なデータ管理ポリシーの欠如や、データの入力・保管に関する標準手順が確立されていない場合、データの不整合や重複が生じやすくなります。
5. 技術的制約:古いシステムや相互運用性が低い技術を使用しているため、データがシステム間で連携しにくい場合があります。

主な課題
1. データの不整合:マスタデータが複数の場所に分散していると、情報の重複や矛盾が生じることがあります。これにより、データの信頼性や正確性が損なわれます。
2. 効率性の低下:データが分散していると、必要な情報を探すのに時間がかかり、業務の効率が低下します。
3. コンプライアンスリスクの増加:複数のデータソースが存在すると、データ保護規制やプライバシー法規制の遵守が困難になる場合があります。
4. 意思決定の遅延:正確で一貫性のあるデータが得られにくいため、戦略的な意思決定が遅れることがあります。
5. コストの増加:データ整合性を保つための追加的な技術的対応や人的資源が必要となり、運用コストが増加します。

上記に少し付け加えるとすると、
・昨今の雇用形態の多様化(コロナ禍を経て、リモートワークが一般化したり、副業解禁や正社員以外の柔軟な働き方が浸透)により、従来の人事システムだけでは管理できないデータが増えてしまった
・部門最適の結果として、人事部門が関与しない事業部門における業務委託、アルバイトの採用なども行われている
・大手企業においてはM&Aや子会社統合、グループ会社間の出向、転籍、異動があるが、その人や組織異動を正確に捉えるための横串のデータが存在しない
・各事業部門が独自裁量でSaaSを導入し、そのためのアカウント情報が散在している
などが挙げられます。

マスタ不在問題によって起こる業務課題とは?
実際にマスタ不在(=マスタ分散)問題によって、どんな業務上の課題があるのかと言いますと、人的資本経営の根本を揺るがすような経営インパクトのあるテーマから、入退社などの人事オペレーションにおける弊害、機密情報漏洩などITガバナンスや監査上の大きな懸念など、部門横断且つ多岐に渡る事象が挙げられます。

我々イエソドが取り組んでいるのは、まさにこれらのマスタ不在問題に直面されているお客様のIT、人事、バックオフィスの皆さまに向けた解決策(=ソリューション)をご提案しております。但し、当社が関わる業務領域やシステム領域は非常に広範囲かつ、多くのステークホルダーの皆さまのお力添えが必要となるため、いくつかのお客様においては課題解決に向けた構想策定コンサルティング、要件整理やFIT&GAP分析、PoCなども含めて、一部中立的なコンサルティングも実施しております。

最後に
少し長くなってしまいましたが、我々はコーポレートミッションである「企業の人・組織・情報にまつわる非効率をなくす」を実現するために、まず今多くの企業において非効率となっている事象の一つとして、「マスタ不在問題」を全力で解決するお手伝いを実施しております。また、この「マスタ不在問題」が解決することにより、更に関連する多くの問題にも併せて対策を講じることが可能であり、その一つがSaaS管理、アカウント統制管理だったりします。このテーマはまた奥が深く、おそらく一言では語り尽くせないため、後日別の形でご紹介できればと思います。
最後になりますが、当社の力不足もあり、この問題はまだまだ社会的な認知が低く、本当に情報が必要な方々までメッセージを届け切れていないかもしれません。当社プロダクトにご興味をお持ちの皆さま、当社パートナーとして共に課題解決にお取組み頂ける皆さま、当社メンバーの一員としてご一緒頂ける皆さま、是非ともに、この社会課題の解決に向けて、今後のお力添えをよろしくお願いいたします!!