なぜ、体感が大事なのか・・
昨年からはじめました『体感して学ぶアドラー心理学講座』は、たいへんご好評をいただき、『体感して学ぶアドラー心理学研究会』として、月に一回ベースでオンラインで集まり、探求&研究を行うコミュニティが生まれています。
体験、体感することがなぜ大切か・・
わたしは、人財育成、教育というフィールドに入って20年になりますが、常に、体験&体感することをとても大切にしています。
それは、頭の中で理解したつもりのものは、多くの場合はそこで終了!となることが多いからです。
実際にそういうシーンをたくさん観てきました。
体験、体感することで、できていたことに対しては自信がついたり、より向上するための指針を見つけることができ、行動に変ります。
また、できなかったことに対しては、なにが不足していたからできなかったかを振り返ることで、失敗を成功に変えることができます。
約150年前に生まれたアルフレッド・アドラーが提唱した『共同体感覚』や『自己決定性』『目的論』『課題の分離』など、いまに通じることも多く、またアプライドインプロで体感しながら自分の立ち位置を改めてメタ認知できると感じたのが、この講座、そして研究会をはじめる理由になります。
勇気とは?
アドラーといえば、岸見一郎先生が書かれた嫌われる勇気を思い出す方も多いかと思います。
いろんな講座でよくご紹介するGood News/Bad Newsというゲームがあります。
最初にこのゲームに出逢ったのは、15年以上前にサンフランシスコでBATS(Bay Area Theater Sports)というインプロの老舗団体が提供する夏の集中ワークショップに参加したときでした。
英語で行うこのゲームは、どんなニュースが飛び込んできても、The good news is… または、The bad news is … と拾わないといけないのですが、これを日本語に訳そうと思った時に、閃いたんです!
日本語は、明確にYes, Andをしている言葉がある
日本語は、明確にYes, Andをしている言葉があることに。 また、逆にNo, Butしている言葉も。
それが、上記の写真にもあるように、Yes, And =そのおかげ、No, But = そのせいです。
そのおかげ、、と言える心には感謝と畏敬の念があります。
わたしの両親が三重県出身のため、毎年お伊勢さんにお詣りにいくことが習慣となっていましたが、お伊勢さんにはおかげ横丁があります。
なにが起こっても、そのおかげで・・と迎え入れることができる豊かで広い純粋な心を養っていくことを通して、自己の成長につながります。
そのおかげで・・そのせいで・・ どちらで拾うと人生はより豊かに充実するか明確!なんだけど・・・・・
どんなニュース(事実、出来事、情報など)に対しても、「そのおかげで」と思えるような心を鍛えるのは、最初は意識しないとできないかもしれません。(それが自然にできている人は素晴らしいですね!)
そして、そうわかっていても、ついつい期待と違うことが起こると、相手や事象を責めてしまうかもしれません。
例えば、明日は楽しみにしていた初デート(家族旅行、仲間とのキャンプetc)。
洋服を新調したり、素敵なテラス席を予約したり、いろんな準備をしていたのに・・・ 雨!
こんなときこそ、「そのおかげで(Yes, And)」なんです。
「雨のおかげで、距離がより近づいた。絆がより深まった。新しい一面がみえた」などなど、そんな風に言えるようなアイデアや企画の練り直しができるのではないでしょうか。
天に向かって「雨のせいでー!ばかやろー!!!」と悪態をついても、お天気は変わってくれません。
でも、「じゃぁ、雨を楽しんじゃおう」と思えるようになった方が人生も楽しんでいけますよね。
もし、「そのせいで」っと思いがちだった方がいらっしゃいましたら、「そのおかげで」に口癖を意識して変えることからはじめてみませんか?