にじさんじSEEDsオタクとアンカーボルトソング
私の文章は私にしか書けない精神で投稿します
アンカーボルトソングのネタバレが含まれます
一年前、委員長のシャニマス配信からシャニマスにどハマりした私が、にじさんじを現在まで追ってきた経験を交えて
今回のイベントコミュ【アンカーボルトソング】に抱いた感情をここに残します
一言で表すなら「作中のアルストファンが自分にしか思えなかった」ということです
配信者が視聴者を虜にした"ライブ感"
私は今から大体3年程前、2018年の3月くらいからVtuber、特ににじさんじというバーチャルライバーグループにハマり、幸運なことに現在に至るまで楽しませてもらっています
Vtuberとは活動内容での括りではなく、アバターの有無でのみ区別されてきた文化
歌ってみた、ゲーム配信、企画、雑談など本当に様々なコンテンツ、魅力が数多く視聴者に提供されてきました
その中でもとりわけ私を狂わせたのは"ライブ感"という魅力
・一大ブームを巻き起こしたkemt寝落ち配信
・告知無しで突然始まる深夜の大人数声劇コラボ
・コラボ中にOBS担当が寝落ち、起きるまで配信が終われなくなりTwitterのトレンドを席捲
ここで挙げたのは思い出の一部ですが、これらのライブ感満載のコンテンツは、視聴者側の深夜テンションも相まって最高の思い出として視聴者の記憶に残るようになっていきました
"最高の思い出"に囚われ続ける視聴者
私はにじさんじの中でもSEEDs一期生という括りの人達に強い思い入れがあり、SEEDs24hやOTN組コラボ、マフィア声劇やMinecraft配信、茶番企画など、本当に多くの配信を楽しみました。
今でもよくアーカイブを見ます
丁度3年前の6月、13人でデビューした彼等は6月10日現在、SEEDsという箱の括りは表向き撤廃され内4人がそれぞれの理由から引退しました
Vtuberは引退に伴って配信のアーカイブを全削除する人も多く、終了したコンテンツに対して、取り残された視聴者はやがて『過去のライブ感』に囚われ始めました
vtuberには切り抜き動画というものがあり、過去の配信からとりわけ素晴らしい部分が切り抜かれて投稿されるもので
最高の瞬間を味わい続けられるという文化は、視聴者が過去を美化するのに充分でした
アンカーボルトソングの作中ファン
アンカーボルトソングでは、アルスト3人にソロ活動、外部との絡みが増えていくにつれて「しんどい」と感じるファンが出てきました
V界隈ではこのようなお気持ちに「嫌なら見なければいい」と弾圧する空気が少なからずあるので、コメント4のように可能な限りポジディブな言葉で発言することが多いです
実際ファンにできる選択肢は見るか見ないかの二択なので自分が楽しめなくなったら黙って距離を取るのが一番いいと思います
私が衝撃を受けたのはこっちのファンでした
私はこの文章を読んだ時
作中ファンの思考回路があまりに分かりすぎてびびりました
アルストロメリアをにじさんじに替えたらそのまま私の投稿になりうるものだったからです
しかも
過去のアルストロメリアのスライドがバズっている投稿でした
ベストアルバムのように最高の瞬間を収めたそのスライドは、Vtuberの切り抜きと全く同じ
私が繰り返し見ているSEEDsコラボと同じでした
ファン心理的に
今後のアルストは過去を超えることはないだろう
という一種の諦めから生まれたこのスライド
これは単純に過去のアルストの方が優れていたわけではなく、最高の瞬間を切り抜いて美化された永遠のアルストロメリアを私達側が作り出しているということ
実際のところ、今後のアルストロメリアがこのスライドをコンテンツとして追い越すことはほぼ不可能だと思っています。
現行のアルストロメリアは良い時も悪い時もある生のコンテンツ
思い出補正で美化された上、ベストな瞬間のみが切り取られたアルストロメリアに勝つことは大変です。
私が既に何度も見たSEEDsコラボのアーカイブを見る理由と同じ
何回も再生した切り抜きをまた見てしまう理由と同じなんです
思い出にならないように戦う者たち
思い出に囚われている側の人間である私は、このシナリオがどんな着地点に向かい、どんな意思をもって締めるのか非常に気になりました。
だって私が思い出を美化している以上、「今のアルストの方が凄い!」みたいな結論で終わっても心から納得できる自信がなかったから。
そうしたら
この甜花ちゃんの言葉が心にスッと入ってきました
自分のコンテンツに対して、終わり際を綺麗にするために最高点で終幕をする美学というのは元々知っていたつもりです。教わりました。
しかし私は甜花ちゃんの言葉で、未来の最高点を諦めずに挑み続けることへの偉大さを知りました
自らのストーリーを終えた今も盟友に向けてコンテンツを提供する人
人気番組のレギュラーとして最前線に立つ人
メジャーレーベルから自分の歌を歌い続ける人
それぞれのファンに向けてコンテンツを提供し続ける人達
今、前を向いている全員がスゴいことに気付かされました
終幕を選ぶ選択と、未来を諦めない姿勢
そのどちらもが美しく大事なものでした
本人が諦める前に私が諦めてはいけません
今もなお戦い続ける彼らの全ての時間に敬意を払う
過去に囚われるだけでなく、未来に期待する
1観測者である私は街の工事を見守るように、3周年を迎えた彼らの行く末を見守っていきたいと思います。
最後に
ただ結局私は切り抜きを何度も見るし、過去のアーカイブをぐるぐるまわると思います(単純におもろいので)
ただ未来を諦めないこと、期待し続ける気持ちは忘れないようにしたいです
アンカーボルトソングについて
アルストが最後表立った投稿じゃなく"匂わせ"を選んだ理由であったり、3人の間に壁ができてしまった原因を自分なりに解釈できたので
そのnoteも今度投稿しようと思います
言語化するのむずすぎ