声優列伝 ～茅野愛衣＆金元寿子～
【はじめに】
この記事では、2021年４月26日に「茅野愛衣のむすんでひらいて」にアップされた第211回を通じて、声優・茅野愛衣＆金元寿子の共演作などについて振り返っていきます。
2010年（22→23歳）
デビュー時期が近くて（金元：2009年、茅野：2010年）、仕事始めたての頃はよくオーディションで会っていたという２人。最初に話しかけたのもオーディション会場で、そこからお茶に誘ったんだとか。
金元さんは2010年冬の『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』で、オーディション初合格が初主役。
ただアフレコ経験ゼロではマズいということで、当時の事務所の先輩が出演していた『宙のまにまに』に（相川寿里 名義で）出演したのが初アフレコ。
茅野さんは2010年デビューで『閃光のナイトレイド』が初出演。実はこの作品で金元さんと初共演を果たしているのです。茅野さんは長尺のネコの役を担当するという、初出演としては中々に難しい役どころでしたが、しっかりと演じきりキャリアをスタートさせました。
2011年（23→24歳）
出演作品が増えるにつれ、同世代での共演が増え始める頃。金元さんは、『SDガンダム三国志』で、早くも主演を務めてた【田村睦心】さんと共演。茅野さんは、2011年の大ヒットアニメ『あの花』で、「幼少期じんたん」役の（作品に感動して常に号泣してた）田村さんと共演しています。
「田村睦心」、「赤﨑千夏」、「茅野愛衣」、「金元寿子」という４人が、1987年生まれ世代で「87会」と呼ばれる女子会（？）を開催しているのは、声優ファンの間ではそこそこ知られている話しですが、お互いがお互いに、同世代の声優として認知し共演し始めるのがこの頃です。
2012年（24→25歳）
金元さんがキュアピースやココロコネクトで、茅野さんが氷菓やさくら荘などで次々とレギュラーを務めていた2012年、長く愛される作品『ガルパン』こと『ガールズ＆パンツァー』が始まり、２人が（間接的ではありますが）共演をしています。
細かい共演はちょくちょくあった２人ですが、はっきりとレギュラーで絡んだり、ニコ生やラジオで共演する様になったのが、続く2013年頃からです。
2013年（25→26歳）
２人がメイン所で共演したのは、赤﨑千夏さんゲスト回でも語った2013年。『翠星のガルガンティア』や『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる（俺修羅）』のあたり。アニメアフレコのみならず、俺修羅ラジオでも共演が。
赤﨑千夏＆茅野愛衣がパーソナリティを務める俺修羅ラジオに、金元さんは何度もゲスト出演をされていました。（第13・14、20・21、40回）
そして、『翠星のガルガンティア』では、金元さんがヒロイン・エイミー役を、茅野さんはサーヤ役に加えて、エイミーと共に行動する小動物グレイスも担当、２役で共演していました。
YouTubeにお招きするに当たって、共演作を振り返って思い出したというのが、俺修羅より少し前になるアニメ『AKB0048』。
２人は、（葉山いくみさんと共に）オペレーター役で共演していました。
2015年（27→28歳）
動画の最後に紹介されたのがWebミニアニメ『弱酸性ミリオンアーサー』。ファルサリアとウアサハで共演した両者、演技が30分アニメに比べて全力で作中のネタや楽曲を懐かしそうに振り返っていました。
2016年（28→29歳）
2016年になると、『ふらいんぐうぃっち』などアニメでの共演作もいくつかありましたが、特に大きなトピックスだったのが「ガンガンGAちゃんねる」での２人番組のスタートでしょう。
『茅野と金元のガンガンＧＡちゃんねる』
と、２人の名を冠した（映像付き）番組は、２人にとって初のことでした。番組冒頭、番組ロゴに「茅野と金元」と並んでいることに喜びを感じつつ、漢字の一部が「葉っぱ」になっていることに触れながら、他メンバーの番組ロゴにも興味津々な様子でした。（アニプレの太田さんが突如、見切れ！）
そして、「10連休あったらやりたいこと」というお題でのイラストコーナーでは、『87会で南の島に行きたい。』という願望が金元さんから提案。結果的に年末に『かやのみ』内で「忘年会」が開催されたから、念願成就？
半年後にあたる2016年11月の回では、５月の放送で無茶振りを仕掛けた久保＆小松のコンビからのコメントで、『声で脱ぐ』演技を所望されました。
2017年（29→30歳）
名目は2016年の忘年会ですが、公開されたのが2017年の正月という時期。YouTube『かやのみ 〜茅野愛衣が日本酒をのみながら、食べるだけ～』で、87会が勢揃いしてビール片手に女子会を繰り広げました。（現在、非公開）
ちなみに、TVアニメでの共演でいうと、金元さんは外伝からの参加ではあったものの、87年組４人が揃って出演していたという『ダンまち』。４人とも「団」が違ったために役同士での絡みは殆ど無かったんですが話題作です。
茅野さんが特に気にしていたのは、役名の読み辛さだそうで、特に金元さん演じるシャリアの仕える「ディオニュソスさま」が、様を付けて音に出して読むとめっちゃ言いづらいと語ります。
そこで金元さんは「ス」を「ッ」に変換すると、勢いで言えている様に聞こえるという（裏）技を考案したんだそう。確かに言えてる様に聞こえるわ！
そして番組３回目にして、2017年初の「茅野と金元のガンガンGAちゃんねる」は番組初（にして唯一）のゲストとして、ほぼ同学年の【藤井ゆきよ】さんが登場。お酒を開けたりゲームをしたり、好き勝手な75分間でしたｗｗ
2018年（30→31歳）
2018年で、役どころとしても縁が深かった作品といえば、やはりヒット作の『りゅうおうのおしごと！』でしょう。金元さんが姉弟子こと空銀子役を、茅野さんが（更に年上の）清滝桂香役を担当されていました。
茅野さんは、ひーちゃんのＳっ気のある（姉弟子の）演技が刺さった様で、他にも、桂香さんが年齢制限に追われる様を見て、ほぼ同世代な立ち位置の２人は身につまされる部分があったことなどを語っていました。
２月の「ガンガンGAちゃんねる」は最終回となる第４回。律儀に後輩が決めた『半袖』というルールを真冬にまで守り、過去の放送を振り返りながら、大人っぽい番組は終了していきました。
ちなみに、リアルな「87会」が30代に突入したタイミングで、『かやのみ』の87会 北海道編（富良野）が公開。冒頭の『だるまさんが転んだ』に４人の関係性が集約されているように感じますねｗｗ
2021年（33→34歳）
動画公開直前の冬クールアニメで言うと『ホリミヤ』でも共演してた２人。ただ、アフレコ時期的に既に収録現場に変化が訪れた後だったこともあり、別撮りだったそうです。
そして、同じ冬クールの『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』では、役どころが逆転して、金元さんがお母さん役を担当することに。
茅野さんは2019年の『通常攻撃が全体攻撃で二回攻撃のお母さんは好きですか？（おかすき）』以降、急激に「お母さん役」が増えたそうですが、金元さんにとってはまだ珍しい役どころだったそう。
そして、ガッツリ共演できた作品としては、『弱キャラ友崎くん』があり、『お母さん役も増えてきた』というトークの直後に少し照れながらも、まだまだ『女子高生役もできる！』と奮い立たせていましたｗｗ
キャストに若手が多く、茅野さんは『本当に演じて良いものか……』と不安に思っていたところ、同世代の金元さんが居てホッとしたんだとか。
そして、茅野さん10周年YouTube「茅野愛衣のむすんでひらいて」の最終回直前（第210～212回）に、金元さんがラストゲストとして登場しました。
その模様は上の動画から確認できますので、ぜひお聴きください！
※2021年12月16日、金元寿子さんの誕生日を記念して、今回公開しました。（執筆は2021年のゴールデンウィーク期間中）
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