yenta がつくりだす偶発的な出会い 〜アスリートの NEXT ステージへ~
yenta を利用して、多くの人との出会い、つながりを持たれたナカチカ株式会社の宮田 沙依さん。宮田さんの出会いがどんなものだったのか、お聞きするなかで見えてきたのは、yenta がつくりだす偶発的な人の出会いでした。
引退後にビジネスキャリアを築くのはもったいない
イェンタさん:
宮田さんの自己紹介をお願いします。
宮田さん:
創業 100 年になるナカチカ株式会社の新規事業部に所属しています。現役スポーツマンへのキャリアアドバイスやデュアルキャリアの支援事業を 2019 年から行っています。私自身もアスリートとして活動していて、ライフセービング日本代表の指定強化選手です。3 歳から競泳を始め、大学入学後ライフセービングに転身し、大学 3、4 年生の時に強化指定選手に選ばれました。2019 年には、日本代表として遠征へ派遣されました。
イェンタさん:
ありがとうございます。ライフセービングはどんな競技ですか?
宮田さん:
ライフセービング競技は速さを競います。速いことは救助力が高いと考えられるからです。単純に水泳だけだったり、ランニングと水泳を組み合わせたり、救助器材を使うなど、数多くの種目をプール・海・砂浜の3つのフィールドで行います。振り向いて旗をとるビーチフラッグスもライフセービングの種目のひとつです。
イェンタさん:
アスリートのビジネスキャリアについて、実業団に所属して引退後にその会社の社員として働くか、現役中はスポーツに専念して引退後にビジネスマンへ転身されることが多いかと思います。宮田さんは大学卒業後、ビジネスキャリアをどのように形成されたのでしょうか?
宮田さん:
他の大学生と同様に、一般社員として就職しました。就職活動も行いました。アルバイトや非常勤で生計を立ててスポーツだけに集中した結果、獲得できる勝利に魅力を感じませんでした。社会人として自立したいと思い、まずはビジネスキャリアを築くことを優先しました。
就職してからはヘルスケア事業部に配属され、フランチャイズスポーツジムの店舗運営に携わり、2 年後には店長を任されました。自分自身の成長を感じながらも、効率化された店舗運営に面白みを感じにくくなり、それと同時に社外で挑戦したい気持ちが芽生えました。ちょうど社外から声が掛かり、海外サービスを日本で立ち上げる仕事に転職しました。しかし、更なる成長を求めて前職の社長に相談をしたところ、新規事業部を立ち上げるので、会社に戻らないかとお声をかけていただき、今に至ります。
正直なところ、スポーツに専念したい気持ちは今でもあります。ただ仕事とスポーツの両立を考えた時に、スポーツは長年経験しているので、時間の確保や練習メニューの組み方など、工夫できると思いました。私も最初の頃は、コントロールが上手くできず、成績が下がったり体力や体型に変化があり、落ち込みました。しかし、今ではスポーツの成績も伸びてきています。
イェンタさん:
新規事業は既に事業内容が決まっていたのですか?
宮田さん:
いえ、私から社長に事業案をいくつか提案しました。これまでの実業団ですと、午前出社しかできないアスリートのために、時間内で完結できる作業のお仕事を切り出していました。そのような作業をこなすだけでは、もったいないです。ビジネスの経験を積む事ができる仕事や職場で働き、ビジネスマンとしても求められるキャリアを築いてほしいと思っています。
最近はフレックス制度など働き方も調整できる社会変化もあり、ビジネスキャリアを築きながら活動するアスリートも増えています。私たちの事業としても、仕事をしながらスポーツを続けられる選択肢を、今後増やしていきたいと思っています。
イェンタさん:
海外ですと弁護士免許をお持ちのアスリートもいますよね。
宮田さん:
はい。スポーツの世界で通用することが、ビジネスの世界では通用しないことや場面も多々あります。自分が所属している世界だけで過ごすのではなく、社会を多面的に知る必要があると思います。
アスリートの世界以外にもアンテナを立てる
イェンタさん:
yenta はいつ頃から使い始めましたか?
宮田さん:
2019 年 5 月に使い始めました。会社の先輩が使っていて、「なかなか出会えない人に出会える。ビジネスに直結しなくても、様々な会社や人間性を知る事ができる」とお勧めされました。新規事業を 1 人で担当していて煮詰まったり、そもそも方法がわからない課題感や、様々な人の働く価値観や働き方などのお話を聞きたいという意識がありました。これまでの関わりにはいない、新しい人と出会いたいと思いました。
イェンタさん:
実際に使ってみていかがでしたか?
宮田さん:
気になっていたけれども知らなかったことを、知ることができました。社内の関係性がある人だと躊躇してしまうことも、社外の方だと深く話を聞くことができます。
普段仕事をしていると、求人ベースで話が進むので条件や欲しい人など会社や担当者の立場によるお話しが中心になります。yenta では業界の話をいろんな立場の人から聞くことができます。
イェンタさん:
印象に残っている出来事はありますか?
宮田さん:
yenta でお会いする方は、人を紹介してくださる方が多いと思いました。1 人お会いすると、その方が誰かをつないでくれて、さらにもう 2〜3 人とお会いする事ができます。人をつなげるのは当たり前という文化に驚きました。
イェンタさん:
確かに、yenta をお使いの方は人と会いたい、お話したい方々なので、その文化はあるかもしれませんね。
宮田さん:
ご紹介いただく時も、私の話や想いを知っていただいた上でつないでくださるので、ご紹介いただいた方とのお話が早かったりします。またご紹介いただいた人やその方とのお話で、私の話が紹介者にどのように伝わったのか、フィードバックを受けられるのは面白いと思います。
イェンタさん:
宮田さんご自身にも変化はありましたか?
宮田さん:
最初の頃は、ビジネスに役立つと勧められて yenta を始めたので成果につなげたい焦りがありました。しかし、次第に焦ってもしょうがないと思えるようになりました。内にこもっていると、短期的な成果を追いかけてしまったり、そのことばかりを考えて行き詰まるなど負の循環に陥ってしまいます。外に出て人と会って話を聞くと、まだ答えにたどり着けていない状況でも大丈夫だと思えたり、ヒントを得ることができました。
人と話をすることで、興味はあっても後回しにしていたことへより興味が持てたり、答えにたどり着くことがあると思いました。人がいることで、アスリートの世界以外にもアンテナを立てることができ、他の視点や観点を得られたと思います。人としても、他人の大切さがわかるようになりました。
イェンタさん:
まっすぐ進むよりも遠回りした方が、答えにたどり着けることもありますよね。yenta は事業にも役に立ちましたか?
宮田さん:
ヒントを得られたこともありますが、アスリートとの面談の時に、求人を紹介するだけでなく、人と話をすることを提案することもあります。
イェンタさん:
最後にまだ使ってない人へメッセージをお願いします。
宮田さん:
自分が今持っているつながりを経由してもお会いできないような人に会えます。自分の世界を広げたい方にはお勧めです。
宮田さんの yenta の使い方
これまでのマッチング数、興味ありされている人数
宮田さん
どのような人を右スワイプ (マッチングしたい) しますか?どれくらいの確率で右スワイプしますか?
宮田さん:
始めた頃は話が合いそうな方や今後つながりたい方を右にしていましたが、だんだんそうでない人の話も聞きたいと思うようになりました。今は 7 割くらいですね。
多い時はどれくらいの人に yentaで会いますか?
宮田さん:
月 4〜5 人くらいですね。
マッチングした後はどのようなアクションをしてますか?
宮田さん:
ご連絡を待っています。お会いする時は日中のカフェが多く、yenta を使っている理由や、お互いの仕事や自分の課題感、提供できることについて話す事が多いですね。
宮田さんのストーリーに関するリンク
yenta について
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