Yenta で出会い、起業。Smart Craft創業者が描く未来図とは
2022 年 1 月に製造業の現場データを一元管理できる SaaS プロダクト「Smart Craft(スマートクラフト)」の β 版をリリースした株式会社Smart Craft。すでに 10 社ほどの製造企業でトライアルが決定しており、シードラウンドで総額 5,000 万円の資金調達を実施したことも発表されました。
順調に成長中のスタートアップが誕生したのは、“Yenta での出会い”がきっかけの一つなのだとか。
今回は、創業者である代表取締役の浮部さん、開発責任者の村重さんに、Yenta での出会いから起業するに至った経緯、今後の展望についてお伺いしました。
株式会社Smart Craft 代表取締役 浮部さん
株式会社Smart Craft 開発責任者 村重さん
異なる業種で働くビジネスパーソンとの出会いを求めて
─ Yenta を始めたきっかけをお話いただけますか。
浮部さん:
事業の立ち上げを考えていると知人に話した際に、Yenta を紹介していただいたのがきっかけですね。
起業するのであればエンジニアと組むことが必須だと思っていたのですが、そういった職種の方との繋がりが全くなく。また大企業に務めていたこともあり、スタートアップ業界に知り合いがいませんでした。そのため、スタートアップ業界の方やエンジニアとの繋がりを求めて、Yenta を使い始めたんです。
村重さん:
私は Yenta の存在自体は知っていて、アプリをダウンロードはしているものの使用はしていないといった状態でした。使い始めたのはフリーランスになった時で、仕事に繋げられるような出会いがあればいいなと考えていましたね。
─ お二人とも新しい繋がりを求めて使われていたんですね。
浮部さん:
はい。単純に自分のいた業界とは全く違う世界の方と話してみたかったのも理由の一つですね。自分の知見を広めたいと思っていたし、他業種で働くビジネスパーソンに対する関心が強かったんですよ。
村重さん:
私は「一緒に創業できるような起業家に出会いたい」といった思いもありましたね。Yenta でマッチしたスタートアップの経営者と、毎週会っているような時期もありました。
偶然の出会いから、約半年後には起業
─ お二人の出会いについてお聞かせいただけますか。
浮部さん:
Yenta でマッチしたのは 2021 年の 1 月ですね。村重さんのプロフィールを見て、エンジニアとして豊富な経験を積まれている方だとわかったので、ぜひお話ししてみたいと思った。オンラインで数回お話しして、直接お会いしたのは 2 月に入ってからでした。
村重さん:
浮部さんからメッセージを頂いたことをきっかけに、お話しすることになったんですよね。実はコロナ禍で Yenta の使用頻度が落ちていたんですが、久しぶりに使ってみた際に浮部さんとマッチしまして。「ひとまず話してみようかな」と思ったんですよ。
─ ベストタイミングだったんですね。マッチングしてから約半年後に起業されるまでの経緯もお話しいただけますか。
村重さん:
最初から意気投合したといいますか。初めてお話しした際に「いつか絶対起業する」と熱く語られていたのが印象的でしたね。実際にお会いした時には「とても優秀な方なんだな」と思ったのを覚えています。
浮部さん:
私も村重さんとお話しして、直感的に「この人と一緒に何かをしたい」と思いました。
具体的に話が進んだのは、直接お会いした時ですね。アクセラレータープログラムに参加しようという話になりまして。2 〜 3 週間に 1 回ほどのペースで集まり、事業アイディアを出し合っていました。アイディアが固まってきた時に「本気でやるなら腹を括ろう」と思い、3 月に退職したんです。
─ なるほど。アクセラレータープログラムには実際に申し込まれたんですか?
浮部さん:
申し込みました。ただ当時考えていたのは、今やっている事業とは全く関連のないもので。4 月末の最終ピッチでは「本当にこの事業で IPO を目指せるの?」「なぜ浮部君がこの事業をやるのかわからない」といったお言葉をいただいて……。事業を自分ごと化できていなかったために、VC に納得いただけるような提案をできていなかったんですね。
その後、ゼロベースで事業を考えて、キーエンスで働いていた時の経験から現在の事業につながるアイディアを思いついたんです。GW に事業を思いついた後、ユーザーヒアリングやマーケット調査を行い、再度 VC にお話をしにいったら、オファーをいただきまして。
6 月に入ってから村重さんも合流し、起業したという流れです。
Yentaは“何か新しいことを始めたいけれど迷っている人”におすすめ
─ 今後の事業についてお話しいただけますか。
浮部さん:
会社としてはまだシード期であり、ここから 1 ~ 2 年で PMF を目指したいですね。プロダクトとしては今年の 1 月に β 版をリリースしたばかりで、正式なローンチはもう少し先を予定しています。将来的には、設備に蓄積されているデータを IoT で吸い上げたり、機械学習を活用して予知・予兆保全といった領域に繋げたりといったこともしていきたいと考えています。
村重さん:
開発面でいうと、エンジニア組織を少しずつ拡大していきたいですね。現在はフルタイムが 2 名、副業 3 名の少人数で開発を進めています。今以上に開発スピードを上げたいですし、開発組織が大きくなればチャレンジできることが増えると考えています。
10 年ほどで製造業にも IoT が浸透していくでしょうし、実験も兼ねて色々挑戦したいですね。製造業の現場には、テクノロジーを使って効率化できるものがたくさん残されているので、エンジニアとしてやりがいがあります。
─ これからが楽しみですね。最後に Yenta をまだ使ったことのない方に向けて、メッセージをいただけますか。
浮部さん:
Yenta は、通常では出会えなかったような方とも繋がれるチャンスを提供してくれるサービスだと思っています。毎日 10 人もの人に出会えるチャンスがあるって、普通に過ごしていればあり得ないことですよね。無料ですし、気軽に使えるのも Yenta ならではの良さだと思います。
ずっと同じ環境にいると思考が凝り固まってしまいますし、異なるジャンルで働いている方とお話しすることで、新たな視点が見つかることもある。人との出会いは人生の分岐点になると思うんです。何か新しいことを始めたいけれど、どのように行動したらいいか迷っているといった場合には、Yenta が悩みを解決する突破口になるかもしれません。
国内で最も大きな産業である製造業の DX に興味がある方がいらっしゃれば、ぜひ Yenta や採用サイトからご応募いただいてお話ししましょう。
村重さん:
Yenta はオンラインで気軽にやり取りができる点が魅力だと思います。コロナ禍で“出会いの機会”は減っていると思いますし、新しい人と出会うことが難しくなっていますよね。既存のコミュニティ以外の出会いを求めているのであれば、きっと Yenta が役に立つのではないでしょうか。
お二人の特性診断
浮部さん
村重さん
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