新メンバー加入のご報告と「新しい人」の感想。
主宰の長谷川優貴(@hase0616)です。クレオパトラというお笑いコンビでネタをしたり、様々なジャンルを横断し表現活動をしています。
エンニュイに新しいメンバーが入りました。
メンバーを募集したところ、数名の方が応募してくれました。まだ、体制がしっかりしていなかったので面談の日程が合わずで連絡が遅くなってしまった方々すみませんでした。そんな中で、一人の仮メンバーが決定しました。何故仮なのかというと、いきなり入ってしまってお互い「なんか思ってたのと違うけど、もう辞めるに辞めれない」となってしまったらよくないと思ったからです。インターンのようにお試し期間を経て、お互いの同意の元決めるのが健康的かなと。
新しく仮メンバーになった「四木ひかり」さんからのコメントです↓
四木さん紹介の動画です↓
※ここからの記事は、演出助手を担当している土肥氏が寄稿してくれました。四木さんが初出演したライブの記事です。
『新しい人』
1月22日、僕は初めて、音楽のライブに出演しました
出演?「概念」という担当でした
普段僕たちは、エンニュイという演劇をする組合、集まりをしている
エンニュイは、演劇を知っている人に一番分かりやすく説明するなら、劇団なんだけど、
メンバーはずっと演劇をやっていた人たちばかりじゃなかったりする
その中に、zzzpeakerさんという、ミュージシャンの人がいる
『新しい人』は、そのzzzpeakerさんのワンマンライブに、エンニュイのメンバーが出演するという、催しだった
zzzpeakerさんの音楽
は、言葉にするのがすごく難しいけど、
始まると目線すら動かせないような、
聴きはじめた時の体勢と呼吸のまま、居続けないといけないんじゃないか、っていう、
そういう引力がある
実際、今回の練習のときも、「曲をやってみるので、自由に会話を被せてきてほしい」というようなことを言われたけど、
いざ曲が始まると、(自分の中の)空気が張り詰め過ぎて、僕は一言も発することができなかった
でも、改めてちゃんと聴いて、
曲の中に、空間、生活がある、そういう音楽だと思った
だから、聴いている最中に、自分の中の生活の風景みたいなものが引っ張り出されてくる
それで、その場では何も言葉が出なかったけど、なんとなく、「こういうことか」って、
自分の中の風景を重ねていくような感じなのかなって、思った
音楽×演劇
実際にライブを終えてみると、
演劇?というよりも、
zzzpeakerさんがギターを弾いて、歌っているその背景に、ずっと生息している、みたいな感覚だった
演劇にミュージシャンの人が出演していたり、舞台上で生演奏をするような公演は観たことがあった
でも、音楽に演劇を添えるような形は初めてだった
「生MV」っていう言葉が練習の時に出てきたけど、
歌っている内容に合わせたシーンを作るというより、歌っている内容に時々張り付いたり、離れたりする、
そういう空間が横たわっているような感じだった
即興
だったんです。かなりの割合で
zzzpeakerさん以外に、6人がそこにいたんですが、
誰がいつ何を話すのか、何をするのか、ほとんど決まっていない状態だった
日常と変わらない条件下
だからこそ、ただ、そこで息をして、生きていた
でも、お客さんがいるから、誰かに見られているから、そこは少し、日常とは違くて、
何気なく話しかけられていても、「何か仕掛けられてるんじゃないか」っていう緊張感があって、
脳みそが、同時にキリキリ回転しているような
そういう空間だったんです
種明かし(?)
概念
僕は「概念」という、役割でした
概念???
って思ったけど、よく考えたら、
これまでのエンニュイの公演では、まさにその「概念」の役割をzzzpeakerさんが果たしていた
例えば、居酒屋で喋っている人たちという空間の中を、「そこにいないけど、いる人」として自由に動き回る
概念の声は、それ以外の人たちには聞こえないけど、
お客さんからみたら、確かにそこにいる
今回は、いつもと逆で、それを自分たちがやるんだな、と
『新しい人』
というタイトルには、エンニュイに新しいメンバーを迎える、という意味が込められている
新しい、年、2023年から、エンニュイに新しい人が来てくれます
『新しい人』に出演していた、
四木ひかりさん
という人です
今回、冒頭で四木さんの書いた作文をみんなで回し読みするという時間があったのですが、
それがすごく良い文章で、
良くて、不思議な文章で、
これから一緒に、どんな創作ができるのか、楽しみな気持ちです
エンニュイはこれからも、今回みたいに、音楽のライブに混ざったり、
演劇に留まらず、色んな空間や表現に混ざっていく、創っていくと思います
そんな不思議な団体に、興味を持ってくださる方がいてくれたら、嬉しいです
おわり
土肥遼馬
https://twitter.com/FlyMeT0Mars
東京軟弱野菜
https://twitter.com/tokyosoftvege
次回公演
2月23日(木・祝)
16:30開場 17:00開演
エンニュイperformance LIVE
『くせ』
構成・演出 長谷川優貴
出演 市川フー、四木ひかり、すー子、zzzpeaker、二田絢乃
会場
学下コーヒー
〒112-0002 東京都文京区小石川5丁目3−3 小石川MKビル 1F
茗荷谷駅から徒歩5分程度
春日通り沿い
チケット料金
一般 2000円+ワンドリンク
小学生以下 1000円+ワンドリンク
チケット予約↓
エンニュイperformance
『きく』
2023年3月24日ー26日
三鷹SCOOL
〒181-0013
東京都三鷹市下連雀 3-33-6
三京ユニオンビル 5F
三鷹駅南口・中央通り直進3分、右手にある茶色いビル5階
【脚本・演出】
長谷川優貴
【出演】
市川フー、zzzpeaker、高畑陸、二田絢乃
以上エンニュイ
浦田かもめ、オツハタ、小林駿
(50音順)
【タイムテーブル】
2023年
3月24日(金) 19:00
3月25日(土) 13:00/18:00
3月26日(日) 13:00/17:00
※受付開始・開場は開演の30分前
※上演時間約80分(予定)
【スタッフ】
ドラマトゥルク:青木省二(エンニュイ)
制作・演出助手:土肥遼馬(エンニュイ/東京軟弱野菜)・四木ひかり
映像:高畑陸
主催・制作:エンニュイ
【チケット】
<券種・料金>
劇場観劇チケット(当日精算・日時指定・全席自由)(予約・当日 別価格)
・一般 前売り¥3300 当日 ¥3500
・U-25(要年齢確認証提示) ¥2800
・エンニュイはじめて割 ¥3000
※「エンニュイはじめて割」エンニュイの公演を初めてご覧になるお客様は前売り価格より300円引きでご覧いただけます。
※「エンニュイはじめて割」は当日券でのご利用はできません。
予約ページ
https://torioki.confetti-web.com/form/1947
【エンニュイとは?】
長谷川優貴(クレオパトラ )主宰の演劇組合/演劇をする為に集まれる場所 。
名付け親は又吉直樹(ピース) 「『アンニュイ』と『エンジョイ』を足した造語であり、 物憂げな状態も含めて楽しむようなニュアンス」
2022年11月に新メンバーを加えて、組合として再スタート
「文字通り、誰かの話を「きく」ことを主題とする作品です。他者が話していること、そのイメージを聞き手が完璧に共有することはできない
人間は、自己が体験したことから想像することしかできない。誰かの話を聞いている最中、私たちの思考は徐々にズレていく。言葉から連想して脱線したり、集中力が切れて別のことを考えたりするそんな、「きく」感覚をそのまま体験するような上演にしました。
僕は母親が未婚の母で母子家庭でした。親戚もいなくて唯一の家族だった母が数年前に他界しました。その時に作った作品です。亡くなったばかりの時に心配してくれた方々と話をした時にズレを感じて、話を聴く時は経験などによって想像や処理のされ方が違うのだと体感しました。別々である人間に共感を期待してはいけない。共感よりも大切なものがあるということと、他人への想像力の大切さを伝えたいです」
あらすじ
「母親が癌になった」
一人の男の語りから話は始まる。
最近、言葉が溢れていて聞き取れない感覚に陥る。
「きく」ことによってその話を「背負う」。
聞いた話の足りない情報を想像で埋める。
「きく」ことの大部分は想像。
そんな「きく」ことを体験できる公演。
information
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